アウトサイド・イン軌道になる“1番の原因”とは…?修正方法を徹底解説

アウトサイド・イン軌道になる原因は大体が「テークバックでフェースを開いているから」です。

フェースの開閉を防げば正しいトップが作れて、アウトサイド・イン軌道になりません。

今回は小野木幸雄コーチがアウトサイド・イン軌道にならない方法を教えてくれます!

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ベテランゴルファーはとくに要注意!

大手ゴルフメーカーに勤務していた経験がある小野木さんは、メーカー時代にアマチュアのスイングに共通する問題点を分析する仕事に携わり、現在はその経験やデータをレッスンに生かしている。

「アマチュアのスイングを分析すると約7割がアウトサイド・イン軌道になっていました。その原因は〝テークバックでフェースを開いているから〟だったのです」

ゴルフ歴が長い人ほど、フェースの開閉を使って振る人が多いそうだが、なぜカット軌道になってしまうのか?

「最近の大型ヘッドはテークバックで開くと、途中から閉じるのが難しい。その結果、トップでもフェースが開いたままシャフトがクロスして、そこからヘッドを下ろすのでカット軌道になってしまうのです」

カット&フェースが開くはロフトが寝る
小野木さんのスタジオでは、打席にスイング軌道を分析するGCクワッドを導入。カット軌道でフェースが開くと、ロフトが寝てしまうデータが出ていた。
フェースの開閉を防げば正しいトップが作れる
アドレスから手首の角度を変えずにテークバック。トップでフェースを閉じたままなら、ダウンスイングでもヘッドがインサイドから下りてくるのでカット軌道にならない

トップで左手を下にする

では、テークバックではどういう意識が正解なのか?

「なるべく長くフェース面が閉じた状態でクラブを上げます。少なくとも手首が腰の高さにくるまでは、フェース面がボールを向いているのが理想です」

腰の高さまでならフェースを閉じたままのスイングが作れるが、そこからクラブを上げようとするときにフェースを開いてシャフトがクロスする人も多い。

「ポイントは左右の手を入れ替える動きです。腰の高さまでグリップしている手は右手が上ですが、トップに行くまでに左右の手を入れ替えて、トップでは右手が下になっていることが大切。シャフトがクロスする人は、トップでも右手が上になっています」

確かに手の入れ替えを行うと、トップでもフェースがシャットになる。この形ができればカット軌道のクセも解消できそうだ。

バックスイング中に左右の手を入れ替える

トップでは下(左写真)
右手はテークバックでは上(右写真)

トップで右手が下、左手が上のグリップになっているのは、昔からいわれている「出前持ち」の姿勢。右手が下になっていればシャフトがクロスするトップにならない

フェースを開くとトップでクロス。ダウンスイングは外から下りてしまう

テークバックでフェースを開くと手首を横にひねってしまうので、トップでシャフトがクロスする。ダウンでは、ひねった手首を戻そうとするのでカット軌道になってしまう

ドリル トップでハンガーの面を上に向ける素振りをする

左右の手の入れ替えは、ハンガーを使った素振りがオススメ。ハンガーのサイズだと、手首の入れ替えとフェース面(ハンガーの面)がトップで上を向くことを確認しやすい

いかがでしたか? テークバックでフェースを閉じることをぜひ意識してみてください。

小野木幸雄
●おのぎ・ゆきお/慶応大学ゴルフ部を経て、大手ゴルフメーカーに就職、販売促進部長として全国ゴルファーのスイングデータを分析。現在は日本独占販売のゴルフ機械を投入したオールデイゴルフ代表としてフランチャイズ展開中。

構成=野中真一
写真=相田克己
協力=オールデイゴルフ
新橋駅前ビル店

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