ゴルフが上手くなる“センスの磨き方”とは?女子プロが解説

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。

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誰でも必ずもっている感覚(センス)を磨こう!

〝感覚〞というと曖昧で、はっきりしないぶん難しそうに思えるが、一度覚えてしまうとじつは自然にできるもの。「たとえば、お箸を今も『ここに乗せて、この指をこう動かして』と考えながら使っている人はいませんよね。お箸もゴルフクラブもどちらも道具。感覚で覚えてしまえば簡単に、上手に使えてしまうものなんですよ」(大谷)

ソフトボールをしていた14歳の私への「ソフトボールといえば、岡本綾子さんだろ!」という父のひと言がきっかけでゴルフ人生をスタートさせました。その後、プロテストに合格したのは21歳。ゴルフをはじめて約7年での合格でした。

この話をすると、みなさん驚かれて「一体どんな練習をしたの?」と聞かれますが、短期間で結果を出せたことを自分なりに振り返ってみると、最初にゴルフに必要な“感性を磨いた”からだと思います。たとえば、はじめてのスコアは忘れもしない127ストロークで、パットは3打、4打と打ち、バンカーは大苦戦。そのころは、いつも何がなんだかよくわからないまま18ホールが終わってしまい、100を切るまで1年以上かかりました。

このころの問題点は“感覚”でした。どのクラブもソフトボールのバットよりも軽かったので、力のコントロールがうまくいかず、とくにヘッドの重さを感じとることができなかったのです。なので、ボールを打つ以外にクラブの重さを感じとる練習を取り入れるようにしました。

クラブの重さを感じやすかったのは、意外にも大の苦手としていたバンカーでの練習方法です。サンドウエッジを持ってボールを打たずに砂をたくさん打つ。ヘッドの重さで砂を打てたときはスムーズに砂ごとヘッドが振り抜けるのですが、打ち込むとヘッドが突き刺ってしまうため全体的に重たく感じてしまう。ヘッドの重さを感じることができないと手でボールを打ちにいってしまい、結果的にインパクトで力がうまく伝わらなくなることを覚え、これがきっかけで開眼したのです。

感覚は英語でいうと“センス”。「自分はセンスがない」という人がいますが、感覚がない人なんてひとりもいません。上達の壁にぶつかったり、迷路にハマったら“センス(感覚)を磨く”ことに重きをおいてプレーや練習をしてみましょう。センスの磨き方のコツは「覚えるときは集中する!」です!

いかがでしたか? 大谷プロのレッスンを参考にしてみてください!

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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