• HOME
  • ブログ
  • 情報
  • 世界ランク10位・28歳の米女子プロに突撃取材!彼女に足りないものとは?

世界ランク10位・28歳の米女子プロに突撃取材!彼女に足りないものとは?

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!

【関連記事】優勝時に“池ダイブ”!? 世界1位・女子プロのキャディが語る感想はまさかの…?

悔し涙を”強さ”に変え悲願の勝利を目指す


リン・シュ(XiyuLin)/ China
●1996年生まれ、中国出身。昨年は「TOTOジャパンクラシック」4位、「CMEグループツアー選手権」6位、今年は1月の「ドライブオン選手権」6位と好調。今季も活躍が期待される。

リン・シュはここ2年間で45試合に出場し、通算10回もトップ5入りしている。世界中から集まった最強のプロゴルファーたちに引けをとらないどころか、かなりの頻度で優勝争いを繰り広げているということだ。ショットもパットも精度が高く、ゴルフの実力は申し分ないのだが、リンには足りないものがある。

2014年に米ツアーに参戦して以来、まだ未勝利。首位で最終日をスタートしても、ほかの選手に逆転され、試合後に18番グリーンの隅で肩を震わせて悔し涙を流した、というのも1度や2度ではない。そこで、悲願の勝利をつかむために、オフシーズンにコーチと話し合い、今年のゴールを「ポジティブにガンバること」に設定した。

2022年「ボランティア・オブ・アメリカクラシック」最終日の18番グリーンでの1コマ。優勝したチャーリー・ハル(左)に1打差で惜敗

1月25日から28日に開催されLPGAドライブオン選手権(ブラデントンCC/フロリダ州)の中継局の現地レポーターは「メンタルが強くなったなという印象を受けました」とコメントし、その努力を垣間見たという。

大会3日目は古江彩佳と同組だったこともあり、レポーターはじっくりとリンのプレーを見る機会があったそうだが「1番ホールでボギーを叩くと、その後もパットが寄らず入らずでした。しかし、イライラすることなく、キャディさんと穏やかに言葉を交わすなど、終始落ち着いてプレーしているように見受けられました」。

なかなか流れが作れないなか、ついに12番、14番ホールでバーディ奪取。ガマンの展開でもスコアを伸ばす強さを見せつけた。ずっとロープの外から試合の様子を見守っていたリンの婚約者は、「そもそもリンは、普段からガマン強い性格だから」という。

最終成績は通算6アンダー6位タイ。シーズン初戦、上々のスタートをきった。2月26日時点で、リンのロレックス女子世界ランキングは10位。同ランキング10位以内で優勝したことがないのは、リンともうひとりだけ。

これまでに悔し涙は出しきったはずだ。今年こそは、歓喜涙を流したい。

いかがでしたか? 今年のリン・シュの活躍、楽しみですね!

写真=南しずか
PHOTO&TEXTShizukaMINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrate」などスポーツ誌に写真を提供。

【あわせて読みたい】

安田祐香、“愛車”の写真を披露!まさかのクラブと同じブランドに…?

イップスの原因はなに…?経験者・佐藤信人がその原因と対策を語る

アイアンで飛ばしたいなら“この2モデル”!飛び系アイアンの名器を試打解説

関連記事一覧