23歳が“たった6試合”で・米女子シード権を獲得!無双ぶりが話題のルーキーとは?
ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!
【関連記事】「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
“たった6試合”でシード権を手にしたルーキー
めちゃくちゃ強い選手に違いない。そう思わせてくれるのが、ツアー3年目の24歳リン・グラントだ。グラントの1年目はCMEポイントランキング57位だった。
同ランク上位80名までが来季のシード権を得るため、ルーキーながら及第点の出来だったといえるだろう。だが、グラントのすごさはその数字に表されていない。注目すべきは、その試合結果である。
グラントは、新型コロナワクチンを接種しないと決断したことで、しばらくアメリカへ入国できなかった。22年度はイギリスや日本などアメリカ国外で開催された6試合のみに出場。そのうち4試合でトップ10入りし、全英女子オープンは19位タイと好成績を収めた。
そう、グラントはたった”6試合”でシード権を手にしたのである。同年は余った時間を活用し、欧州女子ツアーにも参戦。初優勝を含む4勝を挙げ、新人賞と賞金女王も獲得するなど無双ぶりを見せた。
そして23年5月上旬に「アメリカ入国時の外国人のワクチン接種証明の提示の義務」が撤廃されたことで、アメリカ本土に上陸した。「ほとんどのコースがはじめてだし、23年度は米ツアー2年目といっても、ルーキーだと感じています。とくにメジャーは難易度が高くて、コースマネジメントに気を使いますね」。
手探り状態という初々しい言葉に相反し、7月の「Danaオープン」でさっそく米ツアー初優勝を決めた。どうしてこんなに強いのか、スウェーデンのナショナルチームのコーチに会った際に聞いてみたら「それはまた今度ね」とサラリとかわされてしまった。
ジュニア時代の様子は聞けなかったが、グラントの祖父と父親はプロゴルファーだったので、プロアスリートになりやすい家庭環境だったことに違いない。身長173センチと恵まれた体格を生かし、270ヤード弱の飛距離と正確なショットを繰り出す。今年ははじめてシーズン開幕戦から出場となり、年間とおしたグラントの実力がやっと明白となる。
いかがでしたか? これからのリン・グラント選手の活躍が楽しみですね!
写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
【あわせて読みたい】
「パラダイム Ai SMOKE」4種を解説!10ヤード以上飛距離が伸びたってマジ…!?
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選
7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説