勢いが止まらないルーキー・米女子ガブリエラ・ラッフルズ選手!

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!

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米メディアにもっとも注目されているルーキー

ガブリエラ・ラッフルズ
Gabriela Ruffels
Australia
●2000年生まれ、オーストラリア出身。23年の主な戦績は「ヒューゲルAirプレミア LAオープン」17位、「ANAインスピレーション」19位など。24年はさらなる活躍が期待される。

2024年シーズンが1月下旬からスタートする。日本から新たに3名(稲見萌寧、吉田優利、西郷真央)が参戦することは、今季の見どころのひとつだ。旬な実力者たちなので、1990年の小林浩美以来の日本人選手によるルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)の受賞に期待がかかる。

彼女たちが、このもっとも活躍したルーキーに贈られる賞を獲得するための最大のライバルとなりそうなのが、米メディア注目のガブリエラ・ラッフルズ(23歳)だ。ラッフルズをひと言で表すなら「未完の大器」だろう。

元テニス選手の両親の影響から、幼少期にテニスをはじめ、オーストラリア代表としてジュニア大会に出場した実績がある。14歳のときにゴルファーへ転向し、わずか5年後に「全米女子アマチュアゴルフ選手権(2019年)」を制すると、翌年の全米女子オープンで13位タイに入った。短期間で世界トップレベルまで急成長を遂げたところでプロ宣言した。

当たり前のようにレギュラーツアーで活躍すると思われたが、想定外のつまずきがあった。2022年の最終予選会を受けるため会場に向かっていたところで、エントリーし忘れていたことに気づいた。まさかの凡ミスで出場できず。そこで、昨年は米女子下部のエプソンツアーを主戦場とし、結果、3勝を挙げ、シード権をつかみ獲った。

「優勝を重ねたことで、勝ち方を学ぶことができたと思います。私はプロになって日が浅いので、試合に臨むための準備や転戦の仕方など、2023年は生活面でいろいろな経験ができました。レギュラーツアーで戦う準備ができたと思います」と、結果的に“いい経験をした”とラッフルズは振り返る。

欧米ツアーの環境に馴染んだことはラッフルズの利点である。その一方で、稲見、吉田、西郷の日本勢は、ハイレベルな国内ツアーを戦い抜いた実力がある。今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーの行方は、熾烈な争いになりそうだ。

「レギュラーツアーで戦う準備ができた」と話すラッフルズ。24年シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーは誰の手に!?

いかがでしたか? ラッフルズ選手を含め、ルーキー・オブ・ザ・イヤーが誰の手に渡るのか、注目してみてくださいね。

写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI

●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports Illustrated」などスポーツ誌に写真を提供。

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