アイアンがすぐ上達する方法!“軟鉄鍛造アイアン”を打つだけ

軟鉄鍛造ヘッドのアイアンは、プロや上級者のためのモデルで、アベレージゴルファーには難しくて打ちこなせない、と思う人は多いが「軟鉄鍛造を使うとアイアンがうまくなります」というのは、レッスンを担当した大川コーチ。レッスンテーマの”キレのあるアイアン”も軟鉄鍛造を打ったほうが早く習得できるそうだ。

同じく”フェースに乗せるアイアン”のレッスンを担当した大原コーチも「アイアン巧者はうまく打ちたいから軟鉄鍛造を使うんですよ。今は複合素材のヘッドを使っていても、アイアンが得意な人は必ず軟鉄のヘッドを使っていた経験があるはずです」とのことで、ふたりに軟鉄鍛造ヘッドがアイアン上達に結びつく理由と長所を詳しく聞いてみた。

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打てばわかる、感じる!”軟鉄鍛造”経験者はアイアンがうまい!

(左から)ピン「ブループリントT」、ピン「ブループリントS」、キャロウェイ「Xフォージドスター」、「キャロウェイX フォージド」

アイアンがうまくなる〝軟鉄鍛造〞のメリット1
形状のメリットは活かしつつ昔ほど小さくない!難しくない!

すっきりとした見た目は誰もが違和感なく構えられる形状。「シャープでグースが少ないほうがスクエアに構えられます」(大原)。「小ぶりでも昔ほどではなく、サイズアップしているので十分な安心感が得られますね」(大川)。

軟鉄鍛造というとブレードタイプのマッスルバックが思い浮かぶが、キャビティバックでミスヒットに強いやさしさをもったモデルも多数ある。

アイアンがうまくなる〝軟鉄鍛造〞のメリット2
”キレ”にも通じる「打感のよさ」は「打音のよさ」

「軟鉄は打感がいい」といわれるが、インパクトの感触は”音”が大きく影響している。

「軟鉄鍛造は打音がよく、いい音がすると打感がやわらかく感じられる。逆に鈍い音がしたり高すぎる音がすると硬いと感じてしまいます。いい音がして打感がやわらかいと感じると、実際は長く接地していなくてもボールがフェースにくっついている時間が長く感じられるため、目標までボールを運んでいくような感覚がもてる。これは狙ったターゲットをとらえる”弾道のキレ”につながる感覚になります」(大川)。

アイアンがうまくなる〝軟鉄鍛造〞のメリット3
”フェースに乗る”にも通じる打感がいいと大振りしない

打感が悪いのはインパクトが薄いせいだと思って、強振したり打ち込みすぎてしまうのはミスヒットのもと(×)。やわらかい素材でソフトにインパクトしても打感がいい軟鉄だとコンパクトに振ってもいいフィーリングが得られる。球離れも遅くなるのでボールがフェースに乗ってくれる(○)。

「打感がいいとクラブを振り回さなくなります」と大原。アマチュアはいい打感を自ら作りにいく傾向があり、それが大振りや過度に打ち込んでしまう原因になることがあるが、打感がやわらかいと強振しなくても心地よいソフトな感触が得られるので、コンパクトに振るスイングを習得しやすい。

いかがでしたか? コーチ2人の意見を参考にして、ぜひ軟鉄鍛造アイアンの練習を検討してみてください!

レッスン=大川夏樹
●おおかわ・なつき/1988年生まれ、神奈川県出身。マンツーマンレッスンを中心に、多くのアマチュアゴルファーに好評を得ている理論派の人気コーチ(インスタグラムアカウントNATSUKI72_GOLF)。

レッスン=大原健陽
●おおはら・けんよう/1996年生まれ、広島県出身。東北福祉大学ゴルフ部で活躍後、奥嶋誠昭プロコーチの右腕として、神奈川県横浜市の「THE REALSWING GOLF STUDIO」で多くのゴルファーを指導している。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川カントリークラブ

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