飛距離を“20ヤード”伸ばせる方法とは!5本グリップ練習法を解説

グリップは、体とクラブをつなぐ大事な部分。握り方が悪いとパワーもスピードも出ないし、方向性も悪くなる。そこで、グリップを正し、鍛える〝握り方の練習〞をしてみましょう!

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10本指でしっかり握るのはダメ!

飛距離と方向性を両立させるためにいろいろ試してみたところ、もっとも効果があったのがグリップでした。グリップは両手の10本指でしっかり握ると、下の3つの悪影響が出てしまいます。でも、力を抜きすぎても飛ばないし、曲がってしまう。

そのバランスをとるには力加減よりも「使う指」が大切で“5本の指”が大切なことがわかりました。さて、その5本とは、どの指だと思いますか?

× 体全体がリキんでしまう

× コックが使えない

× 腕のターンを使いすぎてしまう

飛ばせない練習が飛ばし方を教えてくれる

飛距離と方向性を両立できるグリップの正解がコレ。この5本指でクラブを握って打つ練習は今では僕の基盤で、フルショットをする前、調子が悪くなったときの復調にも役立ちます。5本の指しか使わないので飛距離は落ちます。

僕は10本指で握ったときのドライバーの飛距離は300ヤード以上ですが、最初は150ヤードしか飛ばなかった。しかし、半分以上も飛距離が落ちてしまうのは 、体やクラブの動かし方が悪いせいでした。

右手【親指・人差し指】の役割は、フェースの向きを管理する!
左手【親指・中指・薬指】の役割はクラブを速く強く振る!

じつは、飛ばすためのスキルは飛ばせない練習のほうが身につきます。今は2割減の240ヤードまで飛ばせるようになりましたが、10本指で握ったときの飛距離も20ヤード伸びました 。それは5本指グリップで打って、徐々に飛距離を伸ばしていく練習をしたからです!

上級者は5本指グリップでも難なく打ちます!

3本指の小さな力で支えられる=正しい軌道がすぐわかる!

オススメのグリップ強化ドリルは3つ!
まずは片手打ちをしましょう!

まずは片手打ちから。左手1本は 、もちろん「親指・中指・薬指」で握って打ちます。バックスイングでもダウンスイングでも、左手の親指・中指・薬指だけではクラブを支えられない。

または、ほか2本(左人差し指・小指)を使いたくなるのは 、体とクラブの動きが悪く軌道がズレています。3本指に軽く力を入れているだけで振れる軌道は 、ヘッドスピードが下がる原因を防ぎます。

体の回し方や腕の動かし方、クラブの軌道が正しいと、左親指・中指・薬指の3本だけでもクラブを支え続けて振れる

クラブが急に重く感じたり、離しているほ
かの指(人差し指・小指)を使わないと振
れないのは、体とクラブの動きが悪く、正
しいプレーンから外れてしまっている

手首のスナップを使いながらスクエアヒット!

右手2本指グリップでの片手打ちは、手首のスナップを使いながらボールを打ちます。右手首のスナップはヘッドを走らせる加速力を生み出すために必要な動きになりますが、上手に脱力ができていないと使えません 。

多くのゴルファーは右手が利き手で 、もっとも器用に動くのが親指と人差し指 。右手は鈍感すぎてもいけないので、この2本の指を使ってフェースをコントロールします。スナップを使いつつ、フェースをスクエアに向けてインパクトする片手打ちで 、ミートしながら真っすぐ飛ばせるようになりましょう。

右手首のスナップを使いながら打つ 。同時に右親指と人差し指でフェースを操作し、スクエアヒットして真っすぐ飛ばそう

5本指でしっかり握ると微妙な操作がしづらい(×)。

器用に動かせる親指と人差し指を使って 、フェース向きを意図どおりに操作する力をマスターする( ○ )

〝タテコック〞を意識して小さな振り幅からスタート!

小さい振り幅からはじめて、正確にミートできるようになってから徐々に振り幅を大きくしていく。フルショットに近い振り幅になったら、左親指の腹にクラブが乗るようにしてください 。

「トップで左親指の腹にクラブを乗せる」というレッスンがありますが、物体を落下させる位置エネルギーを引き出すにはタテ振りのほうがよく、タテ振りにするとトップで左親指の腹にクラブが乗ります。

クラブの重みが消えないし、切り返しもスムーズになる。ダウンスイングではタメもできるなどいいことづくめなんですよ。

ステップ1
ハーフスイング

慣れないグリップで大振りしてもミートできないので、最初は振り幅を抑えた小さいスイングからスタート。番手も扱いやすいショートアイアンで。

ステップ2
スリークォーター

ステップ3
フルスイング

フルスイングまで大きくクラブを振り上げたときは、左手の親指の腹にクラブが乗るようにする。うまく乗せるには「タテコック」と「タテ振り」がポイント

ステップ4
10本指で握る

最後のステップは「10本指で握っても5本指で握る感覚を忘れない」だ。支える指が増えたぶん、力も出せるし 、クラブの操作も容易になるが、あくまでも練習してきた5本指を主役にスイングしよう

いかがでしたか? 東城コーチのアドバイスを参考にしてみましょう。

レッスン=東城湧大

●とうじょう・ゆうだい/2002年生まれ、東京都出身。聖学院 中・高等学校のゴルフ部で活躍後、最新のゴルフ理論を学び、自身のショットの飛距離や精度の向上に成功。23年にJGRA(全日本ゴルフ練習場連盟)のテストに合格して入会。ドラコン大会出場時には、全日本7位に入賞した実績ももつ。

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