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打ち込み事故で訴えられる…!? オウンルールを無視する危険性をタケ小山が解説

ハローエブリバディ! 今いろいろなゴルフ場で独自のルールができている。なぜこのようなルールができたのか。それはプレー中に起こる1番起こりやすい事故、「打ち込み」が増えたからだ。

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オウンルール≫打ち込み事故が増えた

キャディがつかないセルフプレーが増え、カートにナビは付いているものの「大丈夫大丈夫、届かないよ」といって打ち込んでしまったり、ブラインドホールで何も考えずに打ったら前の組のすごく近いところまでいってしまったなど、いろいろなケースがある。

ある日本の超名門ゴルフ場では打ち込みが訴訟問題にまで発展してしまったほど大変なことになっていた。打ち込みはプレーヤーの勝手な判断で起きることがほとんどだが、前の組に打ち込んだり、隣の組に打ち込むのは絶対によくない。

それは死に直結する危険性があるからだ。ゴルフボールは丸いから真っすぐ飛ばすことができるかもしれないが、落ちる場所が平らではないから、予想外のことが起こる。絶対に届かないと思っていてもボールが跳ねて届くこともあるのだ。

打ち込み問題が増えたことで、各ゴルフ場がオウンルール(ローカル・ルール)を作り、「前の組の30ヤード以内に打ち込まないこと」などのルールを定めている。じつはオウンルールは昔からけっこうあり、「コース内の高圧線に当たったら無罰で打てる」「このホールではドライバーを使ってはいけない」など、コースによってさまざまだ。

今は普通になっている前進4打も日本が勝手に作ったルールであるし、もともとOBというものもなかった。OBがないと大変なことになるから敷地内にOBを作ろうとルールを作ったのだ。

オウンルールがないゴルフ場の支配人は、どんどんルールを作るべきだと思う。それが事故を防ぐことに繋がるし、コース独自のルールはそのコースの特徴にもなってくる。もちろん個人の意識も大事で、前の組が遅いからと威嚇して打ち込んでいる人もいるかもしれないが、下手すると取り返しのつかないことになる。

そんなことを守れない人は、結局自分の作ったディポットも埋めないし、ピッチマークも直さない。自分1人でプレーしてると思っているのかもしれないが、周りに人がいることを忘れないでほしい。

タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。プロゴルファー、ゴルフ解説者。テレビ「サンデーモーニング」(TBS)、ラジオ「Green Jacket」(InterFM897)ほか、多数メディアで活躍。

イラスト=北沢夕芸

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