“ヒッカケ”の原因を最新弾道測定器を使って解明!判明した原因は…?
最近はアマチュアでも練習場やゴルフショップで弾道データを計測できるようになりました。しかし、そのデータを活用できなければ意味はありません。そこで、アマチュア3人の弾道データを元に、適正なアイアン弾道を習得するポイントを教えてもらいました。
今回は、弾道測定器を使った”アイアン弾道レベルアップ”レッスンの3回目です。アマチュアCさんのデータをもとに、スイングのポイントを解説します。
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ゴルフゾンが開発した「WAVE」で計測!
計測で使用したのは、ゴルフゾンがはじめて開発した弾道測定器「GOLFZONWAVE」。
ロングショットからパッティングまでの弾道データを計測できる
ケース3:アマチュアCさん
アマチュアBさんのデータ(7Ⅰ・ロフト28度)
- ヘッドスピード:35.0m/秒
- ボールスピード:45.5m/秒
- 打ち出し角:17.2度
- バックスピン:3519rpm←この数値を理想値に修正!
- サイドスピン:-1127rpm←この数値を理想値に修正!
- ダイナミックロフト:19.4度←この数値を理想値に修正!
- 落下角度:34.9度
- フェーストゥパス:-7.9度(インサイド・アウト)←この数値を理想値に修正!
- フェースアングル:1.0(右向き)
- ショットタイプ:フック
- キャリー飛距離:137ヤード
- トータ飛距離:152ヤード
Q.サイドスピンが増えすぎる要因は?
A.腰が止まってフェースが返りすぎている
「腰がスライドすると手打ちになる」
軸がセンターにあればスムーズに腰が回転するが、腰がスエーして左足重心になると体の回転が止まり手打ちになってしまう。
×腰の左側が左足よりも前(目標方向)に出てしまうのはNG
×肩のラインが右を向くタイプはフックしやすい
スタンスの向きに対して肩のラインが右方を向いている人も、腰が回らずにフック回転が増えてしまう
「腰が正面を向くインパクトはNG」
フック回転が1000以上になるタイプは「スエーによる手打ち」が主な原因です。スイング中に腰の左側がスエーすると腰が回らなくなる。その体勢でボールを打つには、手で急激にフェースを返すしかないのでフック回転が増えてしまうのです。
Q.フックをストレートに直すには?
腰を目標方向に向ける
両足をそろえて右手のリストターンを意識しながら打つと、腰を回しながら打つ感覚がつかめる
A.足をそろえた姿勢から腰を回す練習をする
ツマ先を30 度くらい開く
体が硬くて腰が回りにくい人は、左足のツマ先を30度くらい開くと腰が回しやすくなる
スタンスを狭くしたほうが体を回しやすい
アイアンはスタンスを肩幅程度におさめると、軸をキープしたまま体を回して打てる
体重移動が大きくなると腰が回りにくい
スタンス幅が広いと左右への体重移動が大きくなりすぎて、回転しにくくなってしまう
修正には、足をそろえた状態で腰の左側を回してボールを打つ練習がオススメ。実際のショットでもスタンスを狭くしたほうが腰は回しやすくなります。インパクトでは腰がボール方向(正面)ではなく、目標方向を向くくらい回すことを意識しましょう。
フック系のサイドスピンがかかり過ぎるのは、腰が止まってフェースが返ることが原因でした。
改善させるためには、足をそろえた姿勢で、腰を回す練習をしてみてください。
レッスン=森山 練
●もりやま・れん/1996年生まれ、東京都出身。ジュニア時代から選手として活躍。2019年から指導者の道を進み、現在は学芸大ゴルフスタジオなどでレッスンを行なう理論派の若手コーチ。
構成=野中真一
写真=田中宏幸
協力=GOLFZON Japan
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