ラウンド中にミスしたらどう修正する…?女子プロが教える対策法

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」は、スイングの改造や強化以上にスコアアップの効果がある。

そこで「頭と心の中を変えるレッスン」をご紹介!

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ミスしたあとは心より頭を使おう

ミスしたあとは原因をきちんと考えるクセをつけよう。「そのミスが起こった原因はなぜか? 原因となる部分はどこで何が悪かったのか? その悪かったことを解決するにはどうすればいいか? とミスを深く追求してください。“ゲームの途中で自分を修正できる術を身につけたら一人前”。考えなしではまた同じミスを繰り返してしまいます。」(大谷)

みなさんは、ミスショットが出たときにどんな気持ちになりますか? きっと「こんなはずではなかった……」と、落ち込んだりしますよね。

私の一番の落ち込みエピソードといえば、プロテストです。1回目の受験は、今まで経験したことのないすごい重圧を感じてミスを連発。落ち着いたのは、2ラウンド目の後半からでしたが、そのころには取り返しがつかなくなってしまいました。そのときのメンタルは、もう人生が終わった……と感じるくらいドン底でしたね。

とても辛い思い出ですが、翌年の2度目のプロテストではプレッシャーに打ち勝ち合格できたのは、1度目で味わった経験があったからだと思います。1打に対する気持ちなど、ゴルフに対する心構えが大きく変わりました。その後の競技生活では、1円でも多く稼ぐために〝練習はウソをつかない精神”のもとに、練習やトレーニングに取り組みました。

しかし、毎日どんなに練習してもやっぱりミスは出る!ジャック・ニクラウスは21歳のとき、球聖と呼ばれるボビー・ジョーンズから「ゲームの途中で自分を修正する術を身に付けることができたら1人前」と、アドバイスをもらったそうです。熟練者になるために大切なことは、ミスを断ち切ることだったのです。

練習の成果が出ずにスコアの壁が越えられない人は、ミスショットのあとに心のなかでくよくよしている場合ではないのです! 18ホールは思った以上にアッという間。ショットの時間よりも歩いたり考えたりしている時間のほうが圧倒的に長いのですから、ミスが起こったら解決策について考える。心よりも頭を使う習慣を作るようにしてみましょう。

これからの寒い季節だって、上達に必要なことはたくさん学べます。暖かい部屋でレッスン書などを読んで、次はこうしてみよう、ああしてみようという対策を考える。このコーナーも知識の収集にオススメですから、次回からも私の記事を読んでみてはいかがですか?(笑)

大谷奈千代
●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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