「フルショットだと大きい」微妙な距離を調節する正しい方法とは…?
練習した成果と好スコアを出しにいくのは、コースでのラウンドですよね。「ラウンドをイメージした練習とは、何をすればよいのか?」と、僕の生徒さんにもよく聞かれます。それを詳しく説明しますが、大事なのは想像力。誰もがどんな練習場でもできる“イメトレ”が、スコアアップに結びつく正しい練習をするための極意になるのです!
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プラスマイナス5ヤードの打ち分けはマスト
コースで番手のフルショットの距離が残るときは何回ありますか?
ときには1度もなく、数ヤード短い、長い距離ばかりですよね。なのに、なぜぴったりの距離に固執した練習しかしないのでしょうか?最低でもプラスマイナス5ヤードくらいの「ちょっと飛ばす」と、反対に「ちょっと飛ばさない」練習はつねにしておきましょう。
この練習もイメトレで!ターゲットにする看板やグリーンのまわりにハザードなどをイメージし、そのハザードを避けつつ距離の打ち分けもするとより実践的。さまざまな攻略法や対応法が身につきます。
13本のクラブが3倍の39本になるドリル
距離の打ち分けに関しては、ドライバーからウエッジまでの13本をハーフ・スリークォーター・フルの3つの振り幅で打って飛距離を覚えておくと、39本のクラブをもっているのと同じ効果があります。さらに、グリップを持つ位置を変えると、100本以上のクラブをもっていることになります。
コースではフルショットの飛距離や高さ。もっといえばスピン量まで、フルショット時の弾道では対応できない状況があります。たとえばドライバーのハーフスイングで、低く打ち出し150ヤードを打つのが良策となるシーンがくる。練習では100通りのショットすべてがうまく打てなくてもいいですが、事前に練習をしておいて、そのなかで得意なアレンジショットはコースでも積極的に活用してください。
振り幅が変わってもスイングの力感は変えないのが、振り幅どおりの飛距離を出すコツ
高低、左右の得意・不得意チェック
真っすぐも打てないのだから、曲げて打つなんて二の次、という人がいますが、それでもラウンド中の窮地に立つと弾道を抑えたり、曲げて打とうとするのがゴルファーです(笑)。球筋をコントロールするシーンは必ず訪れるのですから、本番前の予行演習はしておくべきです。
各番手で、高い球・低い球、左右に曲げる球を打ってみましょう。すると、高く上げるのは得意、フックは苦手などが判明する。得意なアレンジショットは積極的に使い、苦手なショットは別の選択肢を選べばスコアメイクが上手にできます。
いかがでしたか? 石井プロのアドバイスを意識して練習してみましょう。
レッスン=石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロ資格をもつプロゴルファー。アマチュアのリアルなスイングや感情に訴えかけるアドバイスが多くのゴルファーを開眼させ、全国で行なうレッスン活動はつねに満員。レッスンの日程はインスタグラム(@ryosuke.ishii.214)などで開示中。
写真=田中宏幸
協力=ハンズゴルフクラブ
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