“正しいインパクト”のカタチはどっち…!? チェック方法をプロコーチが伝授
前号で大好評だった「プロ目線で見るプロ目線で見る」の第2弾。
今月はショットのカギを握るダウンスイングからフィニッシュまでのチェックポイントをレクチャーする。
【関連記事】フェースのどこに当たれば1番飛ぶ…!? パラダイム Ai SMOKEでガチ試打検証
【ダウンスイング@正面】腰の高さで腕とシャフトを約90度に!
アマチュアの8割はタメができていない
ダウンスイングで確認しないといけないのは、タメができているかどうか。アマチュアの8割以上はタメができていません。セルフチェックするときは手元が腰の高さにきたタイミングで、腕とシャフトが約90度になっていればOK!
グリップエンドを真下に下ろす
手元の形をキープして、グリップエンドを真下に向けて動かすとタメができる
手首を返すとアーリーリリースに
切り返し直後に手首を返すとリリースが早くなり、腕とシャフトが一直線になってしまう。
90度になっていない人はダウンスイングで、グリップを真下に下ろす動きでタメを作りましょう。
左腰をうしろに引くのはアリ
横に流れるのはダメ!
腰が横に流れるのはNGだが、うしろに引くのはOK。引くと体が回りやすい
【インパクト@正面&後方】ハンドファーストが理想だけど垂直でもOK!
プロも足元の動きはいろいろなタイプがいる
セルフチェックで一番気になるインパクトですが、意外と気にしなくていいポイントも多いです。アイアンはハンドファーストが理想ですが、ハンドレイトにならずにシャフトが垂直ならOKです。
左手が左足の前にあれば
強い打球で飛ばせる
左手が左足の前にあるくらいハンドファーストで打てば、強い打球になる
シャフトが真っすぐだと
高弾道のストレートボールに
シャフトが垂直ならロフトどおりのインパクトになり、高弾道ボールが打てる
ハンドレイトは
ダフリの原因になってしまう
ハンドレイトになるとヘッドの最下点がボールの手前にくるのでダフリやすい
左足がめくれていたり、カカトが浮いているかは気にしなくていい部分。プロでもジャンプしたり、ベタ足になるなどさまざまなタイプがいます。
左足がめくれたりカカトが浮くのは問題なし!
手とクラブが正しい位置にくれば、ナイスショットが打てるので足元は気にしなくていい
【フォロー@正面&後方】正しいリストターンは両腕が伸びてコッキングが大きくなる
バッグスイングよりコッキングを大きく
ゴルフスイングは、体の動きに合わせてリストターンすることが必要。リストターンできないとバックスイングで開いたフェースを閉じることができません。
フォローに向かってシャフトが立つ
リストターンして右手が左手の上にくれば、フェースが返ってシャフトが立つ
フェースを返さないと
スクエアヒットできない
フォローでフェースを返せていないと、インパクト時のフェースは開いてしまう
フォローでは正しくリストターンができたかを確認するために、両腕が伸びて手首がコッキングしているかどうかをチェックしてください。バックスイングよりもコッキングの角度が大きくなるのが理想です。
左肩からシャフトが
抜ければ完璧!
後方から撮影したときは、左肩からヘッドが出ていくフォローでコッキングする のが理想的なスイング軌道
コッキングを大きくするコツは
「強く握りすぎない」
フォローでコッキングするためには、グリップを強く握りすぎないことが大事
【フィニッシュ@正面&後方】ツマ先は斜めでもベタ足でも右腰が回って左足の上にあればOK
足元よりも腰の回転が大切
よくフィニッシュでは「右足の裏が真うしろを向けばOK」といわれますが、大事なところはそこではありません。フィニッシュでは体が回っていることが大切なので、腰の右側が回って左足の上まできているかをチェックしてください。
女子プロでも右足の裏が
真うしろを向かない選手もいる!
体がやわらかい人は、ベタ足でも腰を回せるので足元は重要ではない
もうひとつチェックするのは、振り切れているかどうか。首にシャフトが当たっていれば正しい軌道で振り切れています。
シャフトが首に巻きつき
両ヒジの高さは同じ
シャフトが首に巻きついたときに、左ヒジが高くなると左ワキが空くのでNG
いかがでしたか? セルフチェックの際はぜひ参考にしてみてくださいね。
レッスン=長谷川泰之
●はせがわ・やすゆき/1978年生まれ、新潟県出身。研修生を経て、2010年にPGAティーチングプロの資格を取得。幅広いゴルファーから支持され、2019年にはPGAティーチングプロアワード優秀賞を受賞。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=プレミアムゴルフスタジオ代官山
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