「お祝いはステーキ」西村優菜に直撃インタビュー!
ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を現地からレポート!
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未知の苦しみのなかで必死に前を向いた
「はじめて米ツアーで優勝争いをしました。いい形で来季のシード権を取れたので、ちょっとホッとしています」。10月上旬のアセンダントLPGAの練習日、西村優菜はそういって、穏やかな笑みを浮かべた。西村の米ツアー1年目は、不本意なスタートだった。昨年12月の最終予選会で通算15アンダーの24位タイ。
限定的な出場権と下部ツアーの出場資格を得たものの、前半戦に多くの試合に出場可能となる目安である「20位以内」に惜しくも2打足りなかった。試合後は、涙が止まらず、両手で顔を覆い「悔しいです」と言葉を絞り出した。結果を出せばランキングが上がり、出場できる試合数は増える。だが、なかなかゴルフの調子が上がらず、シーズン序盤は上位争いに加わることができなかった。
「シード権を取れるのかな、と不安になったり、日本に戻ったほうがいいかな、と思ったときもありました……」。国内ツアーでは在籍3年間で通算6勝。エリート街道を歩んできた西村にとって、未知の苦しみだった。それでも必死に前を向いた。7月から約2カ月間は、数カ国を駆け巡って8連戦を戦った。
たとえ疲れていても、はじめてのコースや芝に対応するため、練習日も頭をフル回転させて入念な準備を欠かさなかった。そして9月下旬のNWアーカンソー選手権で、米ツアー自己ベストの3位に入賞。来季のシード権も〝確定〟させた。
「諦めずにやらなきゃもう前に進めない感じのところでやっていたぶん、うまくできた、というか、そういうメンタルのタフさを今年はすごく経験したと思う。苦しい時間も長かったですが、総合的に見ればいい時間だったのかな」。お祝いとして、とりあえずステーキを食べたという。思い返せば、日本で初優勝したときもファミレスで済ませた。
お祝いはそこそこで、スッと次戦に臨むのが西村流。「まだ遠征中なので」と本人は謙遜するも、溢れた笑顔から今季の達成感が垣間見えた。
いかがでしたか? 海外で活躍する選手から目が離せません。
西村優菜
●にしむら・ゆな/2000年生まれ、大阪府出身。国内ツアー6勝。23年から米国ツアーにも参戦し、「NW アーカンソー選手権」3 位、「ビュイックLPGA上海」8位など、好成績をおさめている。スターツ所属。
写真=南しずか PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports Illustrated」などスポーツ誌に写真を提供。
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