フレッド・カプルスのスイングを紹介!90年代のゴルフは【個性派】と【教科書派】

本誌の創刊から 32 年で、スイングとギアはどのくらい変わったのか? アニバーサリー号の年代を代表する選手とモデルを解説!
スイングは32年間の変遷を語らせたらこの人の右に出るものはいない、ゴルフ界の生き字引・タケ小山が徹底解説!

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【1992(創刊号)年】90年代前半は「教科書的」と「個性派」両タイプが活躍

教科書タイプのデービス・ラブⅢに対しカプルスは〝感性〟で育ったスイング

一気に時代をさかのぼって、創刊号が出た1992年。この年は、デビッド・レッドベターが名を馳せた時代で、スイングをコーチから学ぶことが一般的になりはじたころ。レッドベターの教え子、ニック・ファルドなどが活躍しました。

デービス・ラブⅢとフレッド・カプルスのペアがワールドカップで優勝した年でもあり、この2人は、まさに時代を象徴する存在でした。ラブはお父さんもプロゴルファーで、幼いころから英才教育を受けてスイングを身につけてきた選手。ゴルフをはじめたときから理論どおりにスイングを習得した最初の世代といっていいでしょう。

一方のカプルスは、ジュニア時代から自分の感性を頼りに自由にスイングを身につけてきた個性派。教科書どおりの優等生ではありませんが、いま見てもしなやかでカッコいいですね。

私はこのころに渡米し、レッドベターのアカデミーがあったフロリダ州オーランドのコースに所属しましたが、そのアカデミーはオーランド内の別のコースに移ってしまったため、マーク・オメーラの師匠であるリナ・リッツェンの指導を受けていました。それがいまだに私のスイングの土台となっています。

フレッド・カプルス
●1959年生まれ、アメリカ出身。180㎝、84kg。81年からPGAツアーに参戦し、83年に初優勝。92年にはマスターズを制して世界ランク1位、賞金王にも輝く。レギュラー15勝、シニア10勝をあげ「フレディ」の愛称で親しまれる人気選手。

解説タケ小山

●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。89年にアメ リカのツアーに参戦。帰国後はゴルフ解説者や国内のレギュラー・シニアの両 ツアーに出場。現在はテレビ出演やラジオ・インターFMの「Green Jacket」と 「SUNDAY FINISHING LINE」でパーソナリティを務める。

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