どっちがローバンス?ハイバンス…!? 専門家が解説【記事ベスト3】
11月下旬に公開した記事で、アクセス数が多いギア記事ベスト3を紹介していきます。
まず紹介するのは、第3位の記事になります。
【関連記事】フェースのどこに当たれば1番飛ぶ…!? パラダイム Ai SMOKEでガチ試打検証
第3位:ウェッジは“ノーメッキ”のほうがいい…!? クラブの専門家が解説
クラブ選びもゴルフの楽しみのひとつ。でも、選んだクラブが合わなかったら楽しくないし、スコアもよくならない。1セット14本、すべてのクラブを悩まず、絶対に後悔しない選び方をギアのご意見番たちが明答! そのクラブの見方や感じ方に、必ず「そうなの!?」と驚いたり「へ~」と関心するはずだ。
Q、ウェッジはノーメッキのほうがいい?
各メーカーから「フェースだけノーメッキ」のウエッジが発売されているが、メッキされていないほうがいいの?
A メッキしてあるほうが耐久性は上がる
メッキしてあるほうが耐久性は上がります。一般アマチュアのウエッジの買い替え頻度は高くないので、長く使うならメッキのほうがオススメです(今田)
A メッキがないほうが打感はやわらかい
メッキ屋さんに聞いたところ、塗装すれば硬くなる。ノーメッキのほうが打感はやわらかく、フェースが光って見えないのも長所です(石井)
Q24 溝の寿命ってどのくらい?
A 30~50ヤードの距離でのかかり具合をチェック
ウエッジの使用頻度によりますが、プロは1ラウンドで換える人もいれば2、3年使い続ける人もいます。フレッシュな溝のほうがスピンがかかりやすいことは間違いありませんが、スピン量はフルショットはスイングスピード、30から50ヤードくらいは溝とボール性能、30ヤード未満は打ち方とテクニック。つまり、30から50ヤードでのスピン量を増やしたいなら溝は新しくしたほうがいいです(石井)
メッキや溝の寿命を参考にしてみてください!
石井良介
●いしい・りょうすけ/PGAティーチングプロ資格をもつプロゴルファーだが、クラブへの斬新なコメントが好評を得ており、さまざまなメディアに出演する試打職人。
写真=相田克己、田中宏幸協力=日神グループ 平川CC
アクセス数第2位の記事はこちら。
第2位:女子ツアー使用率1位のパターは?西村優菜のパターは「短い」って本当…!?
鹿又が3年振りに女子ツアーの会場で取材!
選手たちの使用クラブ、スペックを調査し、そこから見えたクラブ選びの新定番とは?
Q.オデッセイで人気の形状は?
3年前と変わらず、パターはオデッセイが使用率ナンバー1を継続していました。ただし、プロが使っているヘッド形状には大きな変化が。オデッセイ担当のツアーレップ・桜井さんに話を聞くと、「以前はマレット型を使う選手が多かったのですが、最近はブレード型でソール幅が広めの『ダブルワイド』が1番人気です」
オデッセイのブレード型は『5K』も『トライビーム』も慣性モーメントが高くてミスヒットに強い。そうなるとマレット型を使うメリットが減ってきたようです。ほかにも興味深かったのは、女子ツアーでは33インチのパターを使う選手が1番多かったこと。もっとも短いのは31・5インチの西村優菜選手でした。パター市場で標準的な長さとされているのは34インチ。身長の差はありますが、男性でも手元を低く構えるタイプなどは、33インチもアリだと思います。
オデッセイ トライビーム ダブルワイド
ラウンド平均パット数が1位(7月8日現在)の上田桃子は、開幕戦から『トライビーム ダブルワイド』を使用している
使用率No.1!パラダイムで人気のヘッドタイプは?
ドライバーの長さは45・5インチが主流に
今季の女子ツアーで、使用率がもっとも高いドライバーはパラダイムシリーズ。とくに開幕当初は『パラダイムトリプルダイヤモンド』を使う選手が多かったですが、中盤戦に入ると少しずつモデルを変える選手が増えたそうです。
「開幕当初は約8割の選手が『トリプルダイヤモンド』でしたが、徐々にほかのヘッドも増えてきて、『トリプルダイヤモンドS』や『エックス』を選択する選手もいます。『トリプルダイヤモンドS』は、ヘッドサイズが小さいことでヘッドスピードが上がる傾向があり、『エックス』は右方向のミスを消したい選手に好まれています」(ツアーレップ・島田)
ドライバーのスペックに関しては45・5インチが一番多くて、その次が45・25インチ。シャフトは8割以上の選手が50g台のフレックスSかSRにしていました。
女子選手でも「スリクソン」が多い理由は?
「ゼクシオ」派は直ドラも打つ!
山下美夢有、青木瀬令奈、櫻井心那など今シーズンも多くの優勝者を出しているダンロップですが、ドライバーの使用状況について聞いてみました。
「圧倒的にスリクソンを使う選手が多いですね。ドライバーは『ZX5』と『ZX7』が半々くらい。小祝さくら選手や勝みなみ選手のようなヘッドスピードが速い選手は『ZX7』を選ぶ傾向です。ただ、ほとんどの選手は弾道調整機能で、少しフックフェースにしています。一方、ゼクシオも4選手以上が使用していて、菅沼菜々選手や青木瀬令奈選手は直ドラもテストしたうえで『ゼクシオ エックス』を選択しています。アイアンは『ZX5』の評判がよくて、1番多く使われています」(ツアーレップ・松栄)
男子ツアーでも使用者が多い『スリクソン』ですが、女子はフックフェースにして、つかまりをよくしていました。これはアマチュアもマネるといいですね。
「G430」を使う選手が増えた理由は?
契約外を含めて約20人が使用中!
契約外でも多くの選手が使用しているのが、ピンのG430シリーズ。どんなきっかけで使うようになるでしょうか?
「ドライバーは契約外の選手も含めて約20人が、G430シリーズを使ってくれています。ヘッド別の割合は『LST』が6割、『MAX』が4割くらいですが、最初はUTから使いはじめて、ドライバーも、となるパターンが多いですね。女子選手はUTの距離でもグリーンをきちんととらえることがスコアメイクのカギになるので『G430 ハイブリッド』の球の上がりやすさやミスヒットへの寛容性を気に入ってくれる。すると、次は5W、3W、そしてドライバーと〝下から上がってくるパターン〞が多いです」(ツアーレップ・篠塚)
一般市場でも売れているG430シリーズは、UTやFWの評価も高いようです。
新作 「NX ブラック」の特徴は?
女子ツアーではスピーダー派が約9割
女子ツアーではフジクラシャフトの人気が高く、7月の「資生堂レディスオープン」では使用率47・5%を記録。主要ブランドは『ベンタス』と『スピーダー』ですが、その使用比率をツアーレップの飯田さんに聞いてみました。
「女子ツアーでは8割から9割の選手が、スピーダーです。ちょうど今日から新作の『スピーダーNXブラック』のテストがスタートしました」
『NX ブラック』は、どういうシャフトですか?
「久々の先中調子です。ボールのつかまりがよくて打ち出し角も補ってくれるので、飛距離性能はすごく高い。そのうえでしっかり感も出しています」
もう1モデル、飯田さんが持っていたアイアン用のニューシャフト『トラヴィル』については、「このシャフトは打球の落下角度を意識して開発したので、グリーンに止まりやすいのが特徴です」
後半戦はドライバーだけでなく、アイアン用の『トラヴィル』も大旋風を起こしそうです。
FWやUT、シャフトなどもご自身にしっくりくるお気に入りを探してみてください。
解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=ゲーリー小林
取材トーナメント=ニチレイレディス
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:どっちがローバンス?ハイバンス…!? それぞれのメリットを専門家が解説
クラブ選びもゴルフの楽しみのひとつ。でも、選んだクラブが合わなかったら楽しくないし、スコアもよくならない。1セット14本、すべてのクラブを悩まず、絶対に後悔しない選び方をギアのご意見番たちが明答! そのクラブの見方や感じ方に、必ず「そうなの!?」と驚いたり「へ~」と関心するはずだ。
Q25 ハイバンスとローバンスの違いは?
A より球の高さを求めるならローバンス
バンスによってリーディングエッジが入る高さが変わります。ローバンスは低いところに入って打球は高く上がる。ハイバンスのほうが高めに入り打球は低めに出ますが、バンスによるお助け効果は高く、ソールの後方から地面に当たってしまうミスヒットをしても球を前に飛ばしてくれます。バンスを活かす打ち方のアドバイスは、飛行機の着陸と同じで前輪、ウエッジでいえばソールの前側から着地させてください(石井)
フォーティーン DJ-6
●ロフト角(※体感バンス角)/44(13)、46(13)、48(13)、50(17)、52(17)、54(18)、56(18)、58(18)、60度(18度)
●シャフト/スチール:N.S.PRO TS-114w_Ver2、N.S.PRO
DS-91w、カーボン:FT-62w_Ver2、FT-52w_Ver2
●価格/2万8600円 ※10月13日発売予定
※「体感バンス角」とは、Gキャニオンソールのバンス効果を一般的なソール形状に換算した場合の参考値
W逆テーパーブレードやシアターブレード構造などにより、打感のよさとやさしさを高い次元で融合したDJ-5の後継モデル「DJ-6」が10月に発売。もっとも注目される機能は、谷間を作った「グランドキャニオンソール」。バンパーソールとキャニオンバンスの高低差の組み合わせのテストを幾度も繰り返し、最適な設計にたどり着いた末、バンパーソールはローバンスのように適度にヘッドを地面に入り込ませ、キャニオンバンスがハイバンスのようにしっかり地面を受け止め、深く潜らせずボールを前に押し出す。アマチュアに多いダフリのミスに対して無類の強さを誇る「ダフってOK!」のウエッジが誕生した。
簡単すぎるぜ! 新開発「Gキャニオンソール」
ヘッドがどんな角度から入ってもうまく打てる!
スピン性能が高く、ソリッドな打感で距離感が出しやすい。特筆すべきソール形状は、全体的には幅広で寛容性が高く、中央の谷を境にフェース側とその後方のふたつのバンスが使えるので、ヘッドの入射角の変化への対応力がとても高い。上から入ってもフェース側のバンスが利いて刺さらない。
フェースを開いて打ったときは後方のバンスが当たってすべってくれる。いろいろなテクニックを使えますが「自分がどんな打ち方をしているかわからなくて、どんなソールやバンスがいいのかわからない」、そんな人にもオススメできるバランスのよさと万能性にすぐれたウエッジです。
ハイバンスとローバンスの違いを意識してみてください!
鹿又芳典
●かのまた・よしのり/小誌で20年近くギア企画を連載するクラブコーディネーター。大手メーカーから地クラブ系まで、年間1000本以上のクラブを試打している。
写真=相田克己、田中宏幸協力=日神グループ 平川CC
いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!
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