山下美夢有のクラブセッティングを解説!「高校生のころから…」
長年、プロのセッティングを見てきた鹿又だが、「今年優勝している女子プロのセッティングは劇的に変わった」と語る。何が変わったのか?
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山下美夢有と申ジエは番手構成がほぼ同じ
女子ツアーでは20歳前後の飛ばし屋でフェアウェイウッド1本派が増えている一方、3番&5番ウッドを使うフェアウェイウッド2本派もいます。このセッティングの選手の番手構成を調べると、ほとんどがロフト25度以上のユーティリティを使っています。
年間女王を争う山下美夢有選手と申ジエ選手の2人はフェアウェイウッドとユーティリティの番手構成がまったく同じで、セッティング全体も似ています。2人ともフェアウェイウッドが3、5Wで、ユーティリティが4、5UT。そして、アイアンセットが6番からPWで、ウエッジが3本。また35歳の菊地絵理香選手は30歳を超えてからユーティリティを増やして、現在は21、25、27度の3本を使っています。ドライバーの飛距離が220ヤード前後のアマチュアは、こういうセッティングを参考にしてください。
山下美夢有 高校生のころからUTを積極的に活用
ロフト22、25度のユーティリティを使う山下は、高校生のころからユーティリティを積極的に使うタイプの選手。練習日は7番ウッドを入れるときもあるが、7番ウッドを使用しないときは48度のウエッジを使用する。
山下美夢有
●やました・みゆう/2001年生まれ、大阪府出身。150cm。昨年は史上最年少で年間女王になり、今季も4勝をあげている。加賀電子所属。
菊地絵理香 2015年発売のUTを使い続ける
ユーティリティは「タイトリスト816 H1」。2015年に発売したモデルで、菊地は2017年シーズンから使いはじめて、徐々に本数を増やし、現在は4、5、6UT相当の3本を使用している。
菊地絵理香
●きくち・えりか/1988年生まれ、北海道出身。157cm。10年連続で賞金シードを継続し、3年連続優勝の実力者。ミネベアミツミ所属。
申ジエ キャロウェイとテーラーメイドで14本
クラブ契約フリーの申ジエは、ドライバー、アイアン、パターがキャロウェイで、フェアウェイウッドとユーティリティがテーラーメイド。2メーカーで14本を構成している。
申ジエ
●しん・じえ/1988年生まれ、韓国出身。155cm。米国ツアー、韓国ツアーで賞金女王を獲得。日本ツアーでも通算28勝。スリーボンド所属。
いかがでしたか? ユーティリティをうまくつかったセッティングもお試しください。
解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン
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