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吉田優利のクラブセッティングは?「3番ウッドは…」と専門家が解説

長年、プロのセッティングを見てきた鹿又だが、「今年優勝している女子プロのセッティングは劇的に変わった」と語る。何が変わったのか?

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若き飛ばし屋は5番アイアンを使う

フェアウェイウッドを1本にするのは、プラチナ世代(2000年生まれ)、ダイヤモンド世代(2003年生まれ)以降の選手に増えています。今年優勝した選手でいえば、岩井千怜選手、吉田優利選手。ルーキーで複数回優勝している神谷そら選手、櫻井心那選手はフェアウェイウッドが1本。4人ともロフト15度の3番ウッドのみです。

この4人に共通しているのが5番アイアンを入れていること。一時期、女子プロは6番アイアンからのセットにする選手が増えましたが、若い選手は再び5番アイアンを使うようになりました。その理由は、この世代の選手はドライバーで240から250ヤードの飛距離が出るので、そのヘッドスピードがあれば5番アイアンも使えるからです。アマチュアでも飛距離が出るタイプは、こういうセッティングを参考にしましょう。

吉田優利 3Wだけ他メーカー。アイアンはコンボ

ブリヂストンと契約している吉田だが、3番ウッドはテーラーメイドの「SIM2 MAX」。アイアンは6番からPWは「221CB」で、5番アイアンだけセミラージサイズの「222CB プラス」を入れたコンボアイアンセット。

吉田優利

●よしだ・ゆうり/2000年生まれ、千葉県出身。158cm。21年に2勝して、今年はメジャー初優勝も達成。エプソン所属。

岩井千怜 飛び系アイアンをUTの代わりに

アイアンは5番からPWまで「EZONE CB511フォージド」でそろえているが、それとは別に飛び系アイアン「EZONE FS」の6番アイアン(ロフト23度)をアイアン型ユーティリティの代わりに使用している。

岩井千怜

●いわい・ちさと/2002年生まれ、埼玉県出身。162cm。今年は「RKB×三井松島レディス」などで優勝。ツアー通算4勝。HONDA所属。

櫻井心那 ドライバーはロフト8.5度で311gと重め

ドライバーはロースピンタイプの「ZX5 MkⅡ LS」だが、ロフトは8.5度の特別仕様。シャフトは60g台で、ドライバーの総重量は311gと重め。男子プロとほとんど変わらないスペックを使用している。

櫻井心那

●さくらい・ここな/2004年生まれ、長崎県出身。166cm。今季は3勝をあげて、メルセデス・ランキング6位につけている。

神谷そら 平均飛距離No.1!シャフトは超ハード

女子ツアーで平均飛距離1位の神谷そらは、ドライバーも3番ウッドもシャフトは「ベンタス ブラック」という超ハードなモデルを使用。アイアンセットの「RMX VD/R」も今平周吾などが使うアスリートモデル。

神谷そら

●かみや・そら/2003年生まれ、岐阜県出身。167cm。昨年のプロテストを1位で合格し、今季は2勝をマーク。郵船ロジスティクス所属。

いかがでしたか? ぜひプラチナ、ダイヤモンド世代のセッティングも参考にしてみてください。

解説=鹿又芳典

●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一
写真=ゲーリー小林
撮影トーナメント=ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

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