ゴルフで「調子がいい状態」をキープする秘けつとは?“ベスト58”のコーチが解説!
普段よりも調子がいい。スコアがいいときは、最後まで続かず徐々に悪いほうに向かうことが多い、という経験があるゴルファーは多いはず。
それはなぜか? いい状態をキープするにはどうしたらいいのだろうか?
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いい状態をキープするための秘けつって何?
今野(マスター) 先日、ハーフベストが出たそうですね。
マツ そうなのよ。しかもノーボギーで33。
今野 3アンダーですか! それはすごい。後半は?
マツ 45……。ラウンドベストも更新するビッグチャンスだったのに悔しいよ。今は33のうれしさよりも「なんで後半は耐えられなかったのか?」の反省ばかりしている。
今野 今おしゃったように「耐えられなかった」。つまり防御力がなかったんですね。
マツ 防御力?
今野 はい。いい状態を守ることができなかったのですよ。でもゴルフってだいたい悪いことのほうが多くて、いいことが続くと「帰り気をつけてよ」なんて同伴者にいわれますからね。
マツ まさにそれ、いわれたよ(笑)。自分も「こんなによくていいの?」と思っていたからね。
今野 後半は前半よかったために起こる大事故を、細かい事故にして精算したんじゃないですか(笑)
マツ うまいこというね! たしかにラウンドって、調子や状態が悪いのをどうにかしようとするのは日常茶飯事で慣れている。まったく悪いことがない。いい状態をキープするは……今考えても明確な答えが出ないわ。
今野 通常運転に戻ろうともするんですよね。不思議と分相応のプレーやスコアに。
マツ 居心地が悪いのかな? ただ、またこんなチャンスがきたら、次こそはなんとかしたい。ハーフ33なんて、もう2度と出ないと思うけど。
今野 いや、1度出たらまた出ますよ。口では謙虚に「もう無理」といっていいですが、心のなかでは「こんなのまた、いつでも出せるよ」と思ってください。それが、防御力を高める、いい状態を続ける方法になりますから。
バーディもベストスコアも心の声は「いつでも出せるよ」
マツ 「いつでも出せる」って気持ちが?
今野 そう思うとアタフタしたり、無謀なこともしないでしょう。冷静に平常心でプレーできます。何が起きてもその結果が「ゴルフ人生のピークではない」と思うといいですよ。
マツ 本当にまた出る?
今野 出ますよ、といえるのは理由があって未知の世界。マツさんならアンダースコアの世界を実体験できたというのが大きいです。その境地に立ってみないと見えない、見えてくることってたくさんありますから。
マツ たしかに!
今野 狙ってスコアを出さなくていいです。「いつでも出せる」という余裕綽々の気持ちで回り、今回に近いスコアを出し続けていくと、ある日突然、壁を乗り越えますよ。
マツ でも、運も味方してくれないと……
今野 ゴルフの1ラウンドって、4時間以上。規定のパーでも72回も打つんですよ。そんなに長い時間と打数をかけるんだから、運だけではベストスコアは出ません。それまでの準備や努力してきたことのトータルの積み重ね。決してフロッグが大半をしめるものではありません。そもそも運は平等ではない気がします。コンペのいい商品って、だいたいお金持ちとか、すでにもってそうな人に当たるじゃないですか。
マツ それもたしかに!(笑)
いかがでしたか? 今野コーチのアドバイスを実践してみてくださいね。
マスター=今野一哉
●こんの・かずや/1986年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜 15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace
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