ベストスコアが出せる!? やさしさに特化したギアをプロが試打
道具の性能に頼ることもスコアアップの近道!飛距離を伸ばす、大きなミスを防ぐ、はクラブがすぐに叶えてくれる。そこで各メーカーに「ベストスコア更新を目指すなら、どのクラブを使ってほしいですか?」と質問。
「このやさしさは武器になります!」と自信をもってオススメされたモデルをコースで試打してみた。この13モデル。ラウンド中にピンチを助け、チャンスを必ず作り出してくれるぞ!
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つるや FW・UT アクセルGF
チタンのメリットを活用!短尺のデメリットを払拭
FW、UTが苦手なゴルファーには「つるや」がオススメ。「アクセルGF」はヘッドにチタンを採用。ステンレスやマレージングなどとの差は歴然で、打てば必ず簡単に真っすぐ遠くへ飛ばせることを実感するだろう。「ワンサイダーJi」は、短尺で起こり得るデメリットを徹底的に払拭。短めなのを活かして、狙った飛距離を出せるミート率を上げてくれる。
プロギアQシリーズ
お助けクラブ的な存在でロングセラーを記録している「Q」は、ピンチの状況ほど威力や性能を発揮。従来の5Wや9Wと同等の飛距離が出るQ18、Q23も重宝するが、6番、8番アイアンに相当するQ28、Q33が活躍する場面も多く、4本まとめてバッグに入れておきたい。
ベストマッチゴルファーは? 打ち込むとうまく打てない人
ヘッドはかなり出っ刃で、ボールを拾ってくれる。難ライはヘッドを上から入れて打つのがコツですが、一般アマチュアはそれが苦手。Qなら払い打ちのほうが絶対にいいので、簡単にクリーンヒットできますね(小泉)
ワンサイダーJi
ベストマッチゴルファーは? 球が高く上がらない人
チタンを使った「アクセルGF」は低重心と強い弾きで、短尺の「ワンサイダーJi」はミートとつかまりのよさで球を高く上げてくれます。高く上がるぶんキャリーが伸びるので、飛距離が出る。FW・UTを高い球で遠くへ飛ばせない人は「つるや」のクラブを試してほしいですね(小泉)
プロギア PRGR 05
HS40前後への“かっこやさしい”アイアン
男性アマチュアに多い、ドライバーのヘッドスピード40m/秒前後に合うアイアン。ソール幅はやや厚めだが、見た目はシャープでスッと構えられる。重心は低深重心設計。ミスへの寛容性が高く、球も高く上がるやさしさを完備。距離をシンプルに打ち分けられる「3レングス設計」もぜひ体感してほしい。
ベストマッチゴルファーは? タテ距離にバラつきがある人
同じレングスでも飛距離差がきちんと出るかを試してみましたが、4から5度のロフト差どおりの違いがはっきりと出ました。6番と7番のアイアンの飛距離が同じ。8番が7番くらい飛んでしまうなど、タテ距離にバラつきがある人は、3レングスがちょうどいいはずです(小泉)
フォーティーン PC-3
やさしいフォーティーン「フェザーライン」に注目!
「フェザーライン」は、パワーやテクニックに自信のないゴルファーでも打ちやすいクラブ。ポケットキャビティの「PC-3」は、ヘッドスピードが遅めでもきちんと球の高さを出せるロフト設定。ドライバーのヘッドスピード30m/秒台を3つに分けて、振りやすい重さやしなりで打てる3タイプの軽量カーボンシャフトをラインナップしている。
ベストマッチゴルファーは? 非力な人や女性でシングルを目指す人
ヘッドはやさしく、クラブは軽いけど、打感がとてもやわらかいのでインパクト時に球がフェースに乗る感触がある。こういうクラブは球筋を操作しやすいので、軽いアイアンでもボールをコントロールして目標を狙いたい人に合いますね(小泉)
ヤマハ インプレス ドライブスター
7Iで打っていた距離を9Iで打てるなんて!
アイアンもドライバー同様に、違和感なく構えられる美顔。2番手は飛ぶのでこれまでよりも短い番手でグリーンを狙える。プレッシャーがかかりづらく、方向性が上がるぶっ飛び系は、じつはスコアアップにもすぐれているというのを証明するアイアンだ。
ベストマッチゴルファーは? 左を怖がらずに飛ばしたい人
ドライバーもそうでしたが、すごく飛ぶけど左へのミスは出ない。球のつかまりすぎをほどよく抑えた飛び系アイアンで、クラブの長さが打球を高く上げてくれるのでロフトが立っていても高弾道が打てます。フェースの弾きのよさも飛距離アップに貢献していますね(小泉)
ピン グライド4.0 ウエッジ
スイングタイプで選ぶか、ザ・シンプルで寄せるか
ピンはアプローチ系のクラブにも定評がある。「グライド4.0」はツアープロも使用するモデルだが、ソール形状(グラインド)の選び方でアマチュアも打ちたい球筋を簡単に打てるようになる。
チッパーは上級者も購入するほど大人気。ミスヒットをゼロに近づけるだけでなく、深いラフやベアグラウンドなどからもランニングアプローチで簡単に寄せられる。
ベストマッチゴルファーは?
ウエッジはタイプに合わせて選べるチッパーはチャックリが多い人に
ウエッジはソールのグラインドによって構えやすさや打ちやすさがはっきりと変わります。フェースを開きたいなら「Tグラインド」。開かずに打つとしても「Sグラインド」や「Wグラインド」はゆるやかな入射角で、「EYEグラインド」は鋭角に打ち込みたい人など入射角のタイプに合わせて選べます。チッパーは打点が大きくズレないのが魅力で、転がして寄せようとすればチャックリはまったく出ません(小泉)
キャロウェイ CB ウエッジ
大型、ワイド、キャビィバッグ やさしさのオンパレード
安心感につながる大型ヘッド、ダフリに強いワイドソール。さらに「CB ウエッジ」は、打点のバラつきによって起こる悪影響を緩和するキャビティバックと、あらゆる部分でやさしさを追求。大型ヘッドのやさしいアイアンを使用しているゴルファーならますますオススメ。アプローチを特別な1打と感じにくくなる。
ベストマッチゴルファーは?
シンプルな打ち方でシンプルに寄せたい人
打点のズレへの強さも感じますが、打感もいいし、スピンも入るし、ソールもすべってくれる。シンプルにピッチ&ランで寄せるにはなんの欠点もないウエッジですね。フェースは開きにくいですが、球を高く上げるならロフトが寝た58度や60度を使えばいいので、ほしくなりました(小泉)
いかがでしたか? ぜひ自分に合ったギアを見つけて下さい。
試打・解説=小泉正樹
●こいずみ・まさき/1995年生まれ、千葉県出身。千葉県ジュニアや千葉県アマのタイトルを獲得し、17年プロ入り。現在はABEMAツアーやQTからのレギュラーツアー出場権獲得を目指して奮闘。ギアへの造詣も深く、わかりやすい解説に定評がある。フリー。
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC
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