女子プロたちに人気沸騰中の“シャフト”とは…?鹿又芳典が解説

ドライバーは人気シリーズ、アイアンは新ブランドのシャフトが続々と誕生!今、メーカーがイチ押しするモデルの特徴や長所を鹿又が分析する。

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弾道も特性も「ど真ん中」女子プロの評価が高い

シリーズ14代目となる「ジ・アッタスV2」は、歴代「アッタス」の“ど真ん中”ともいえる究極の中調子。今シーズンは、女子ツアーで使用する選手が一気に増えました。最大の特徴は、クセがまったくないこと。だから、どんなスイングタイプやヘッドスピードの人にとっても振りやすい。弾道も“ど真ん中”を狙えるストレートで、曲がりを抑えてフェアウェイキープ率を上げる期待がもてます。

UST マミヤ The アッタス V2

SPEC●モデル(フレックス)●4(R、SR、S、X)、5(R、SR、S、SX、X)6(SR、S、SX、X)、7(S、X)●重量・トルク/66g・3.1度(6・フレックスS)●長さ/46インチ(1168mm)●中調子●価格/4万4000円

金谷拓実などが使用する名器「ジ・アッタス」の進化版。弾道の高さもつかまり具合も歴代モデルの中間に設定

ココが新機能 ダブル高弾性シート設計
シャフト全長に従来の高弾性シートと新しい高弾性シートをプラスしたダブル高弾性設計を採用。トルクを小さくしたことで安定感がアップ

ショートゲームのスピン量が一定になることで大人気

ウエッジ専用設計として開発された「モーダス03ウエッジ」は、一般的なウエッジ用のスチールシャフトと比較すると低めの打ち出しから、強烈なスピンが入るのが特徴。だから、ウエッジでフルショットするときではなく、50ヤード以内を小さい振り幅で打つときに最大の効果を発揮します。同じ距離を打つときのスピン量が一定になることで、プロからも高く評価されています。

日本シャフト N.S.プロ モーダス3 ウエッジ

SPEC●モデル/WEDGE105、WEDGE115、WEDGE125●長さ/約37インチ(WEDGE115)●重さ・トルク/122g・1.5度(WEDGE115)●中調子(WEDGE115)●オープン価格(編集部調べ:5500円前後)

プロのフィードバックをベースに開発されたウエッジ用の「モーダス」。重さは110g台、120g台、130g台の3タイプ

ココが新機能 心地よいMHTテクノロジー
最新の熱処理技術「MHTテクノロジー」によって、アプローチショットにおける理想的なフィーリングを実現した

最新シャフトの傾向は先端が硬めでもスピード感を出せるモデルがトレンド!

「NX ブラック」は前作を超える大ヒット!?

昨年までのドライバーシャフトは、慣性モーメントの大きいヘッドとの相性がいい、先端剛性が高めでインパクトが安定するモデルが流行っていました。しかし、最新モデルはそこからさらに進化している。先端剛性の高さをキープしつつ、ヘッドスピードアップにつながる走り感を出せるシャフトがトレンドになっているようです。「スピーダーNX ブラック」はまさにそのタイプで、女子ツアーでも「NX グリーン」を超える大ヒットの予感がします。「ツアーAD VF」も中間から先端にかけての剛性を高めつつ、しなり感をプラス。「テンセイ ブルー」も含めてどれもすごく振りやすかったです。

アイアンシャフトは打球の最高到達点が高くて、落下角度を大きくするというのがトレンドになっています。それはツアープロのリクエストでもありますが、アマチュアゴルファーにとってもメリットは大きい。最近のアイアンはロフトが立ってきているので、打球が上がりやすいシャフトにすることでグリーンに止めることができます。

「トラヴィルもダイナミックゴールドMIDも打球の最高到達点が高くなるので、落下角度が2、3度は大きくなると思います」

いかがでしたか? シャフトも進化がとまりません。ぜひ最新シャフトを使用してみてください。

試打・解説=鹿又芳典

●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一
写真=相田克己
協力=ジャパンゴルフスクール

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