「絶対曲げたくない」中島啓太、“スティンガーショット”の打ち方を解説!
フェアウェイウッドをしっかり、きっちり飛ばすテク!
桂川有人プロが教えてくれたのは、普段よりもプラス10ヤード飛ばすテクニック。ティーショットを大きくミスしたあとやパー5で2オンにトライするときは、この飛ばし方でグリーンをとらえよう!
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ボールを右寄りにセットロフトを立てて飛ばす
長いパー5の2打目など、フェアウェイウッドで「もう少しだけ飛距離がほしい」という場面で、普段より10ヤードくらい飛ばせる便利な裏ワザがあります。
それはボール位置を普段よりもボール1個ぶん右にするという方法です。この4センチほどの差でもロフトが立つぶん球が強く出て、前に飛んでくれます。
ボール位置が右になるぶん、構えは少しだけハンドファースト。グリップはしっかり目に握りますが、リキんで振り回すのはNG。自然に立つロフトを信じて、普段どおりスイングしてください。
「もうちょっと飛距離がほしい」ときに強振するのはミスの元(×)。スイングは極力普段どおりにして、きれいなフィニッシュをとろう(〇)
構えはいつもと同じ。ボール位置だけをボール1個ぶん右寄りにする。手元の位置は変わらないので、少しだけハンドファーストが強くなり、ロフトが立つ
グリップは「強く」握るわけではないが、ゆるまないような「しっかり感」は必要。肩に力が入るとリキみの原因になるので注意しよう
桂川有人
●かつらがわ・ゆうと/1998年生まれ、愛知県出身。167㎝、70㎏。中学卒業後フィリピンにゴルフ留学し、帰国後は日大ゴルフ部で活躍。2020年にプロ宣言し、22年はレギュラーツアーで初勝利。賞金ランキング5位に入る活躍を見せた。国際スポーツ振興協会所属。
フェースの真ん中でなくややトゥ寄りの上でヒット!
飛ばすテクニックはいろいろありますが、僕の場合は打点位置をコントロールします。フェースの上部、厳密にいうと「トゥ寄りの上にボールを当てる」すると、バックスピン量が落ち、通常よりランが多くなるため、そのぶん飛距離をかせげます。
右足の前からソールを滑らせたら、ボールの手前の芝をワンタッチするイメージでややアッパーに振るのがコツ。高難度の技なので、最初はティーアップした球を打つ練習でマスターしましょう。
フェースにボールをしっかり乗せ、オーバースピンをかけるようにフェースターンを積極的に行なう
ボールを左に置いたほうがアッパーに打ちやすく、余計なバックスピンが加わらない。ボール半個ぶんが目安
スイング軸をキープしながら、ややアッパーに振り抜くことが大事。体が右に傾くほどの過度なアッパー軌道はNG
市原弘大
●いちはら・こうだい/1982年生まれ、東京都出身。171㎝、78㎏。2018年の日本ゴルフツアー選手権で初優勝。同年のダンロップフェニックスも制し、賞金ランキング4位に。以降、正確なショットでシード権を保持している。フリー。
強風時でも曲がらないFW版のライン出しショット
風の強い日のティーショットなど、球の高さを抑えたいときや絶対に曲げたくないホールなどでは、アイアンのライン出しをFWでやるような感覚で「スティンガー」を打ちます。
ボール位置を少し右にして、普段よりも左足体重で構えたら、その体重配分を変えず、フェースを返さずに振り抜きます。トップで曲げた左ヒザを一気に伸ばしながら体を回転させるのがポイント。
ハンドファーストでインパクトし、ダウンブローでターフをとるイメージです。
左足体重で、ボール位置を普段よりも少し右寄りにするので、ややハンドファーストになる
アドレス時の左足体重をキープしたままスイング。フェースを返さずに体を回転させ、しっかり左に振り抜いていく
左体重のままバックスイングするのでトップでは左ヒザが曲がる。それを一気に伸ばしながらスイングする
いかがでしたか? 中島プロのアドバイスを参考に左体重を意識して力強い球が打てるスイングを手にいれましょう。
中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177㎝、75kg。日体大3年時の2021年、日本アマを制するとともに9月には「パナソニックオープン」で男子ツアー史上5人目のアマチュア優勝を成し遂げた。21、22年は2年連続でアマチュア世界ランク1位となり、22年9月にプロ転向。フリー。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
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