松山英樹、LCCで移動…!? 日本人選手の米ツアー ドタバタ転戦記
異国で戦うのは大変で、トラブルも多い。今ではいい思い出(?)になった、米ツアーに参戦中の日本人選手のハプニング集をお届けする。
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マスターズチャンプなのにLCCで移動! @松山英樹
アメリカでもトッププロの地位を築いた松山英樹だが、昨年6月の大会初日にクラブフェースに線を書いていたことで失格になった。会場をあとにし、一刻も早く自宅に戻ろうと航空便を探したが、祝日と重なっていたため航空券は高騰。アメリカのトッププロならプライベートジェットを手配しそうなものだが“倹約家”の松山はそんな贅沢はしない。
自宅から少し離れた空港にスピリット航空という有名なLCC(ローコストキャリア)が飛んでいることを確認すると、そのまま格安のスピリット航空で帰って行った。ちなみにスピリットは黄色い機体が有名。松山が近ごろ最終日に着る、黄色のウエアとシンクロしている?
日米を股にかけて脅威の16連戦 !@大西魁斗
今季、コーンフェリーツアー(米下部ツアー)を主戦場にしている大西魁斗は、7月に挑戦したPGAツアー・ジョンディアクラシックと3Mオープンの両試合ともマンデーを突破し、本戦の出場権を手に入れた。3Mオープンでは予選も通過。そんな大西は8月最終週に行なわれる日本ツアーのフジサンケイクラシックにディフェンディングチャンピオンとして凱旋出場するが、5月に出場したアドベントヘルス選手権(コーンフェリーツアー)から、アメリカと日本を股にかけての16連戦となる予定。
ジョンディアクラシックの週はコーンフェリーツアーの大会がなかったため久々のオフにすることもできたが、マンデーを通過してプレーしたため休みなしとなった。疲労や故障が気になるが本人は「予選落ちもしているので体は大丈夫です」と元気いっぱい。これこそ“武者修行”というものかもしれない。
ドライバーは年1で割れてしまう !@小平 智
これも長期転戦ならではの話だろう。7月の3Mオープンに出場した小平智が「先週、ドライバーが割れたんです」と話しはじめた。「テクノロジーの進化でフェースが薄くなったせいか、メーカーに関わらず1年に1回ぐらい割れてしまう。多分、いつも同じところでヒットするため、金属疲労で割れるんだと思います」と語った。試合中に割れたことはないというが「割れる前には少し飛距離が伸びる」という話も興味深い。
このことを某メーカーのレップに話したところ「最近はパワーヒッターだと3カ月ぐらいで割れてしまうことも。耐久性検査は行なっていますが、近ごろのドライバーはフェース部分を極限まで薄くするだけではなく、クラウンなどほかの部分も薄くしてヘッド全体をたわませて飛ばす構造なので、プロレベルだとどうしても割れやすいんです」とのこと。アマチュアのみなさんのフェースはどうですか?
フォトグラファー 田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
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