ラフからのショットをトラックマンで徹底検証!「スピン量は…」
夏のラウンドで注意しなければいけないのはラフ。アイアンショットでは「ラフに食われて飛ばない」、逆に「フライヤーして飛んじゃった」という現象が起こる。『ではどのくらいの影響が出るの?』をはっきりさせる検証を行なってみると、意外な結果に驚いた!
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ラフからでもミートしたら番手なりの飛距離が出ます!
弾道測定器「トラックマン」で〝浅い〞と〝深い〞ラフから打った弾道の数値を計測、検証。アイアンでターゲット(ピン)を狙う際に大きく影響する「バックスピン量、キャリー、トータルの飛距離」をもとに比較してみると……
山形 この結果は僕も意外でした。ラフから、5番アイアンになったら飛距離が落ちると思っていましたが落ちていない!むしろちょっと飛んでいますよね。
M 弾道を肉眼で追うと、キャリーはラフが深くなると普段よりも手前に落ちていますが、トータルの飛距離で見るとわずかですが、深いラフが一番飛んでいますね。
山形 プロやハードヒッターの人は、スピン量が減って打ち出しも高くなり、ロースピンの高弾道でキャリーもトータルも1番手以上飛んでしまいますが、Mさんのヘッドスピードだと打ち出しは低くなってしまいますね。
M スピンが減るのはプロと同じ。でも打ち出し角は低い。低打ち出し・ロースピンのぶんランが伸びて、いつもと同じトータル飛距離が出る、という結果ですね。
山形 そうですね。となると、本番ではキャリーさせるエリアのジャッジが重要になりますね。
M それを計算して、ファーストバウンドがグリーン上や花道を通るルートだったら、番手を上げる必要もないですか?
山形 うーん……。実戦で、となると1番手下げたほうがいいかも。
M それも含めて詳しく総評をお願いします。それと、やっぱり「ミートする」ことが絶対条件ですから、そのためのレッスンもよろしくお願いします。
山形 かしこまりました!これでラフからグリーンに乗る確率が大幅に上がりますね!
総評〝ラフから巧者〟になる方法
ラフでも飛距離は変わらない
バックスピン量が減り、ランが伸びていつもと変わらないか、いつもよりも少し飛ぶ「ドライバーのヘッドスピード40以下ならではのフライヤー」が起こる
1番手下げる保険が効く
深いラフやロングアイアンでもトータル飛距離は少し伸びるが、1番手下げて短い番手で打つのが◎。低くなってしまう球の高さを上げることができる。短いクラブで打てることもプラスに働く
ピンまでのルートやキャリーする位置を確認
キャリーの飛距離は短くなるので、グリーン手前までラフが続く、ハザードがあるルートは注意。ラフにキャリーすればランも減って大幅に飛距離をロスしてしまう。ハザードにつかまる危険性も高まる。キャリーが減っても安全なルートをとろう
いかがでしたか? トラックマンによる数字の統計も参考にしつつラフを攻略していきましょう。
テスター=編集M
●ドライバーのヘッドスピード38~40m/秒。一般男性ゴルファーにもっとも多いHSということで検証モデルを務めることに。
レッスン=山形陵馬
●やまがた・りょうま/ジュニア時代から活躍し、2010年にプロ入り。ミニツアー優勝などの実績を重ね、現在はAbemaツアーに参戦しながら、東京・麻布の「FIVE ELEMENTS」でレッスンも行なっている。
写真=田中宏幸
協力=船橋カントリークラブ
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