“3パット”になる一番の原因は…!?「結局パットは…」とプロコーチが解説
パットが苦手で入らないのは、ストロークの軌道やフェースの向きなど「打ち方が悪いせい」と思いがちだが、マスター今野は「大事なのはパットでもマネジメント」だという。その心は?
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パッティング版の「寄せワン」を獲ろう!
セキ マスターはパットのレッスンだと何を教えるの?
今野(マスター)その人によりますね。
セキ 僕の場合でいうと、ショートパットが入らない!
今野 どのくらいの距離ですか?
セキ 入れごろ外しごろといわれる2メートル強くらいかな。その距離が残ることが多いんだけど、ちょうどパターマットくらいの距離じゃない。だから、家でもタッチや方向性はもちろん、ストロークを矯正する練習器具も併用して強化している。
今野 その距離って何パット目ですか?
セキ 1パット目もあるけど、2パット目のほうが多いかな。それを外して3パットしてしまうのが悩み。
今野 なるほど。それは、ストロークではないところに大きな問題がありますね。打ち方よりもマネジメントです。
セキ パットでマネジメント!?
今野 はい。セキさんは、ショートパットに原因があるように感じていますが、それは印象ですね。入らなかったことのほうが、強く印象に残りますから。
セキ じゃあ、何が問題なの?
今野 セカンドパットを2メートル強も残したことです。
セキ ということは、ロングパットに原因がある?
今野 そうですね。アマチュアがグリーンに乗ったとき、どのくらいの距離を残すか。その統計を4年間ずっととり続けてみました。
セキ 4年も!?
今野 アイアンで乗せたとき、アプローチを打ったあと。8から9メートルが平均でした。
セキ ロングパットの距離だね。
今野 その距離を高確率で2パット以内で決めるには、1メートル以内につけたい。
セキ 2メートルも残したら厳しい?
今野 厳しいですね。PGAツアーのスタッツでも確率が割り出せれていますが、近ければ近いほど入る率は上がりますから。
セキ パットが苦手なのに、1メートル以内は難しいなぁ。
今野 半径1メートルですから、直径なら2メートル以内の円の中へ。そう考えると結構な大きさになりますが、それよりも1発で入る確率があきらかに低い「長いパットを寄せる」の考え方でだいぶ変わるはずです。
セキ 「寄せる」かぁ。つねにどんな距離でも「入れる」って気持ちで打っているわ(笑)
今野 「パット版の寄せワン」を簡単に獲るという意識をもつ距離を決めるといいですよ。プロでも5メートルは1発ではなかなか入らない。
セキ 3メートルくらい?
今野 そのくらい割り切ってしまったほうがいいですね。結局パットは距離感なんですよ。ラインが正確に読めてもタッチが合わなければ入らない、カップに寄りもしません。どんなに高性能のマレット型が誕生しても、その一方でブレード型が廃れないのは、タッチを出すのにすぐれている、というのが理由のひとつだと思いますよ。
セキ 先日、マスターが58のスコアを出したときも、ブレード型でタッチを合わせまくった?
今野 いや、マレット型。しかも大型の(笑)。14アンダーも出るときは、また別の能力や力が働きますよね。
いかがでしたか? マスターのパットについてのお話でした。パットでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜 15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
写真=鹿野貴司
イラスト=野村タケオ
協力=LaFace
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