菅沼菜々、人生を変えたのはあの“有名アイドル”…!? 単独インタビュー【記事TOP3】

今回は、「ワッグルONLINE」で8月に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気の対談&インタビュー記事TOP3を紹介していきます。

まず紹介するのは、第3位の記事です。

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第3位:「高校はゴルフ部もない進学校」植竹勇太プロへの単独インタビュー

ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフを「よりよいもの」にしていくために様々なことを考え、走り続けている。「どんなこと」を考え、「どのように」ゴルフに向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。

曲げない堅実なプレーが持ち味

―― 今シーズンも始まりましたが、まずは昨シーズンを振り返っていかがですか?

植竹:前半はけっこう調子がよくて、順位的にもいい位置で戦えていましたが、後半は飛距離を求めたら調子が悪くなってしまいました。

―― それからオフはどう過ごしていましたか?

植竹:トレーナーのもとで合宿をして、飛距離を課題にして練習しました。ヘッドスピードさえ上がれば、いつもどおりのスイングで飛距離を伸ばせる。それと、試合の最終日までスイングが崩れないように、体幹や腹筋も鍛えました。

―― その成果は出ていますか?

植竹:まだちょっと噛み合ってない感じですね。でも、調子はそんなに悪くはありません。今はスコアが出ないのがもどかしいです。ショットはいいのにパットが入らなかったり。

―― 植竹プロといえば、曲がらないドライバーが武器ですよね。

植竹:ドライバーを曲げずにパーオンしてバーディを獲る。堅実なプレースタイルを目指しています。

―― 昨シーズンのフェアウェイキープ率は2位。曲がらないのは昔からですか?

植竹:高校生のころは曲がっていました(笑)。大学に入ってから、ずっと曲がらないように打つことを考えて、それで曲がらなくなりました。

―― 曲げないために1番意識していることは?

植竹:構えたときのボールと目の距離をインパクトまで変えないことです。そうするとバックスイングが深くなりすぎず、自分の気持ちいい場所にクラブが収まってくれる。打点も一定になります。

―― アマチュアゴルファーにも役立つ上達法ですね。

植竹:意識しているのは本当にこれだけです。ドライバーがちょっと曲がるな、という日はキャディさんとかに頭を抑えてもらって練習しています。

―― ほかにも課題はありますか?

植竹:ISPSの試合でヨーロッパの選手と回って、ドライバーやアイアンの精度では戦えているなと思いましたが、100ヤード以内が彼らと比べてヘタ。100ヤード以内の距離感や、スピンを入れるか入れないかなどに差があるなと感じました。

―― 100ヤード以内の強化が課題なんですね。

植竹:はい。今はトラックマンを使って、キャリーをコントロールする練習をしています。海外の選手は球の高さも操るので、それも意識していますね。

高校はゴルフ部もない進学校に通っていた

―― プロゴルファーになったきっかけは?

植竹:佐藤太地っていう同級生がいて、ABEMAツアーに出ているんですが、地元が同じで、太地が東北福祉大に行くっていわなかったら、プロゴルファーになっていなかったと思います。太地とは小学生のときから試合で一緒になることが多く、仲良くしていました。

―― 友だちであり、ライバル?

植竹:そうですね。たぶん、太地がいなかったらここまでうまくなれていなかったかも。ずっと同じくらいのレベルでやってきて、高校2年生のときは僕のほうが、高3のときは太地のほうが成績がよくて、お互いに切磋琢磨していました。

―― 今でも一緒に練習をしたりしますか?

植竹:はい。オフのトレーニングも一緒にしました。あと、頻繁に電話もします(笑)。大学の同級生で、同期プロの比嘉一貴もそこに加わって合宿をすることもあります。

―― やはりライバルがいるとガンバれますか?

植竹:すごくガンバれますね。お互いに刺激し合えるし、モチベーションも上がります。ふたりともゴルフに対して真剣で熱がある。勝ちたい気持ちが強いので、そういう人と一緒にいるだけで気合いが入りますね。

―― いい関係性ですね。

植竹:将来は太地と一貴の3人で、日本のツアーや世界のゴルフを引っ張っていけたらいいね、と昔から話しています。東北福祉大に入って、そのふたりとゴルフができたことが僕の人生のなかではとても大きい。今は太地よりも僕のほうが成績が出ていますが、太地もすぐに追いついてくると思います。

―― その出会いがなかったら、プロになっていなかったかもしれませんね。

植竹:そうですね。高校は進学校に入ったので、親は国立の大学に入学してほしかったらしいです(笑)。高校2年生まですごく悩んでいましたが、太地が福祉大に行くと聞いて、僕も行くことにしました。勉強もそんなに好きじゃなかったですし(笑)。

―― 進学校だと勉強も大変だったのでは?

植竹:そうですね。ゴルフ部もなかったんで、個人で練習しなければいけなかったし、他校の選手が練習している時間に、僕は授業を受けていたり、めちゃくちゃ大変でした。

―― 大変でもガンバれたのはなぜ?

植竹:高校1年生のときに、太地が北海道の高校生の試合で勝って、負けてられないと思って。それで2年生のときは僕が勝ちました。

―― 高校のときにプロになる決意が固まった?

植竹:いや、まだです。大学4年生のときの北海道アマで優勝できなかったら「普通に働く」と、母と大学のコーチに伝えていました。

―― ということは、北海道アマで優勝できた。

植竹:はい。優勝できたので、プロになろうと決めました。この決断に後悔はないですね。

―― ゴルフを続けてこられた、モチベーションは何ですか?

植竹:単純にゴルフが好き。日々新しい発見があるし、うまい選手やベテランと回ると、技や攻め方にもいろいろあって、勉強になっておもしろいです。練習も苦じゃないですね。

―― 試合も楽しい?

植竹:楽しいし、緊張もあんまりしないです。ギャラリーの前でプレーするとワクワクします。

―― たとえば、プレーオフのパットでも緊張しない?

植竹:入れることしか考えていないし、外れても死なないと思っています(笑)。次のことを考えるんじゃなくて、その1打に集中することが大事だなって。

―― 遠い未来のことは何か考えていますか?

植竹:引退したあとは、北海道のジュニアゴルファーのために活動したいです。北海道の練習環境は本州や九州などに比べたらまだまだなので。「お金がないからゴルフできない」とか、そういうイメージをくつがえしていけたらいいですね。

―― 最後に今シーズンの目標を教えてください。

植竹:賞金ランキング3位以内に入って、ヨーロピアンツアーに行きたいです。一貴に早く追いつきたい!

―― そこに、佐藤選手も絡んできたらおもしろいですね。

植竹:すごくいいですね。太地には「一貴と先にいって待ってるよ」って伝えていますし(笑)。僕らけっこう負けず嫌いなんで、バチバチに競い合ってガンバります!

植竹勇太
●うえたけ・ゆうた/1995年生まれ、北海道出身。163cm、63kg。東北福祉大学出身で、比嘉一貴らと同期。22年シーズンは「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」3位などでシード権を獲得。セガサミーホールディングス所属。

写真=ゲーリー小林

アクセス数第2位の記事はこちら。

第2位:武井壮!「悔しい」けどそれ以上に収穫があったスクラッチ戦

百獣の王こと武井壮が、ツアープロを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。5月には、男子ツアーの「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023」のスクラッチ戦に出場。ツアープロと同組で回る競技ゴルフを通じて、武井が感じたこととは?

「プロでもミスするしボギーを打つ。失敗は恥ずかしくない!恐れることもない!」

アマチュア選手として、今年2度目の試合に出場してきました!1戦目の3月末の北九州オープンは難しいコース(門司ゴルフ倶楽部)でしたが、初日に70台のスコアを出せて予選を通過。いい集中力でプレーできたと思うし、アイアンがいい感じで当たっていました。

しかし、今回は「試合で結果を出したい!」という気持ちが強くて、入れ込みすぎてしまいましたね。前日の練習もスイングに悩んで寝れなかったり、初日が終わったあともテレビの2時間生放送が0時まであって、それが終わってから24時間営業の練習場にいって、また1時間くらいしか寝れなかったりというのもありましたが、さまざまな面で「よりいいショットを打たなくては」と思って取り組んだことが、マイナスに出てしまいました。

アマチュア選手が出場するスクラッチ戦にもプロ2名が同伴。2日目の最終日は池田勇太プロと、このコーナーにゲスト出演(22年8月号)してくれた植竹勇太プロとの組み合わせに。「歴代賞金王・ツアー通算21勝と若手のホープと、同じティーから回って間近で僕のプレーを観られる。プレッシャーに感じないわけがないじゃない!(笑)」と武井
毎ホール、ギャラリーからの拍手や声援に応える武井。上げた手のグローブの黒さから練習量の多さがうかがえる。1回の練習時間は2時間から、長いときには6時間を超え、寸暇を惜しんで上達に励んでいる

ありがたいことに、僕の組には結構な数のギャラリーがついてくれて、勝俣凌プロ、山浦一希プロや池田勇太プロ、植竹勇太プロ、2日間で4人のプロと回らせていただきましたが、ギャラリーに囲まれ、現役のツアープロに観られながらのプレーがいかに難しいかも痛感しました。大勢のギャラリーのなかでプロと回るのは、トーナメントの試合前日のプロアマ戦で何度も経験していますが、それとはまったく違いますね。プロアマ戦はベストボールだったりするので、今回のスクラッチ戦のようにミスは全部自分のせい。最後まで自分でなんとかしなくてはいけません。そのプレッシャーは比ではなく、初日の前半ハーフは生まれてはじめてくらい体が自由に動かなかった。でも、それをずっと感じながら2日間プレーしていたら、慣れてくるんです。プレッシャーはあるんだけど、徐々に振れるようになってきたし、イメージどおりの球が打てるようにもなってきて、初日の前半は47も打ってしまいましたが、後半は39。2日目はなんとか70台を出したかったけど42・42の84と、とても悔しい結果でした。

運も実力のうちというが、キックが悪かったり、ボールの約半分がカップを覗いているのに入らない、バンカーでは目玉になったりなど、アンラッキーが多かったのが残念……

しかし、収穫もありました。今まではミスしてダボやトリ、80を打ったら恥ずかしい。まだ人前で見せられるゴルフじゃないなと思っていましたが、そういう気持ちがなくなってきた。トッププロでもボギーを打つし、それを観ているギャラリーのみなさんはいいボギーはわかってくれているし、いい球が出れば歓声をあげてくれる。悪いプレー、悪いスコアがどうこうではなく、いいプレーを積み重ねることが大事で、悪い結果になったら嫌だなぁという気持ちが攻める気持ちをなくさせて、弱気にもさせる。そういうのがよくないと学んだので、今後の試合では精神的な不安を感じながらも攻めていける気がします。

次はいよいよ、PGA(日本プロゴルフ協会)のティーチングプロ資格取得のプレ実技審査。それに向けての大きな収穫を得た2日間でした!(※武井は6月6、7日のプレ実技を75・78でまわって合格基準を満たし、7月13、14日に行なわれる実技審査へ進んだ!)

武井 壮
● たけい・そう/スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。YouTubeでは「武井壮百獣の王国」を配信中。
●オフィシャルサイト gogotakei.com/
●twitterアカウント @sosotakei
●インスタグラムアカウン sosotakei

写真=ゲーリー小林
取材トーナメント=ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2023

アクセス数第1位の記事はこちら。

第1位:菅沼菜々、人生を変えたのはあの“有名アイドル”…!? 単独インタビュー

ツアーで活躍しているプロたちは誰もが自分のゴルフを「よりよいもの」にしていくために様々なことを考え、走り続けている。「どんなこと」を考え、「どのように」ゴルフに向き合っているのか。インタビューをとおして、その姿を探っていく。

今回は、8月13日(日)に行われたJLPGAツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝を果たした菅沼菜々プロのインタビューをお届けします。

※インタビューの内容や選手の記録は2022年7月16日のもの。

パーオン率を上げることが目標

――今シーズン、何回もトップ10入りしていますが、調子はいかがですか?

菅沼:パットがいい感じで、ショットも昨年よりもよくなってきていると思います。あとはドライバーのフェアウェイキープ率がかなり上がったので、バーディチャンスにつけることが増えました!

――好調の理由は?

菅沼:とくに大きく変えたことはないのですが、オフに体幹トレーニングをしっかりしたので、球がブレにくくなったと思います。

――今シーズン、印象に残っている試合は?

菅沼:ヤマハレディースです。

――3位タイに入った試合ですね。

菅沼:ラウンド日の朝は、10メートルくらいのロングパットを練習してみてください。それだけでロングパットの感覚がよくなると思います!

――今直したいところはありますか?

菅沼:パーオン率が悪いので、もう少し上げたいですね。トップ10には入れるようにしたいです。

――そのためにしていることは?

菅沼:ピンを狙いたい気持ちを抑えることですかね。乗せるだけなら難しくないのですが、ピンを狙うとグリーンを外しちゃうことがよくあります。

アイドルのおかげでゴルフをしている

一度ゴルフを辞めたが誰かに感動を届けたいと思ってもう一度プロゴルファーになろうと決めた

――今の自分はこの人のおかげで成り立っている、と思う人物はいますか?

菅沼:じつは高校2年生の秋に1度ゴルフを辞めて、7カ月くらいクラブを握っていませんでした。ゴルフを辞めていた高校3年生の5月に、もともと好きだったSexy Zone(ジャニーズの4人組アイドルグループ)のライブに友達と行ったんです。ちょうど5周年記念の感動的な公演でした。それを観てすごく感動して、私も誰かに感動を届けられる人になりたいなって思いました。それは「ゴルフしかない!」と。そのときにもう1度プロゴルファーになろうと思って再開しました。

――アイドルからとても影響を受けたんですね。

菅沼:その公演に行っていなかったら、今、ゴルフをしていないかもしれないです(笑)。

――今でもファンですか?

菅沼:新しいアルバムも買いました!

――ちなみに好きな曲は?

菅沼:全部好きですが、ライブのときに聞いた「Stand up! Speak out !」が、心にすごく残っています。

――ゴルフはすぐに再開したんですか?

菅沼:ライブの次の日から練習をはじめました。そして、その年の8月の日本ジュニアで優勝しました(笑)。

――すごいですね!

菅沼:本当に人生変えてもらいました(笑)。その日本ジュニアで優勝したときに、推しの佐藤勝利くんが新聞を通してお祝いメッセージをくれて、すごくびっくりしました。

――それはうれしいですね。ゴルフを辞めようと思った理由は何だったんですか?

菅沼:急にゴルフがおもしろくなくなって……。でも、それ以降は辞めたいと思ったことはありません。今では、応援してくれている人から「勇気をもらった」とか言われることが結構あって、ゴルフを続けていてよかったなと思います。

――今、ゴルフを続けているモチベーションになっていますか?

菅沼:はい! やっぱりファンや応援してくれる人がいるからガンバれます。コーチである父も一番近くで応援してくれていますし。

――お父様の好きなところは?

菅沼:怒るタイプじゃないところ。ケンカになったりすることはありません。嫌な部分がまったくないです!

――普段プライベートは、どのように過ごしていますか?

菅沼:ツアー中でも月曜日は自宅に帰ることがあるんですが、そのときは基本的にひとり行動で、買い物に行ったり映画を見に行ったり家にこもっていたり。シーズン中も自分の時間をしっかり作って、リフレッシュするようにしています。

――プロゴルファーとしての最終的な目標は何ですか?

菅沼:賞金女王を目指しています。海外もいつか行けたらいいなと思います。

――最後に、試合ではここを観てほしいというところを教えてください。

菅沼:ロングパットもイメージが出ると入ることが結構あります。チップインも多かったりするので、そういう部分を見てほしいです!

Profile
菅沼菜々●すがぬま・なな/2000年生まれ、東京都出身。158cm。初優勝の期待がかかる。あいおいニッセイ同和損保所属。

写真=小林司、田中宏幸

いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!

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