ドライバーのOBをなくすには?「スライスがよく出るのであれば…」と人気コーチが解説
ゴルフは多くの道具とさまざまな打ち方を組み合わせてプレーする。「何がうまくなればスコアアップできるのか」と迷うこともあるだろうが目澤秀憲コーチは「80を切るまではドライバーが最重要」という。
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ティーショットの傾向を正確につかむ
アベレージゴルファーを脱してワンランク上を目指すには、ドライバーショットが大事と記しました。そこで、まずはあなたの今のドライバーショットの傾向をつかんでおきましょう。
アベレージゴルファーの多くは、たとえばスライスが出るとすぐさまインサイド・アウトに振ろうとします。でも、そのつもりで振ってもできているのかはわからないので、右にも左にも飛ぶようになって収拾がつかなくなります。こうなると進んでいくべき方向がわかりません。
繰り返しになりますが、スライスがよく出るのであれば、ちゃんとスライスが打てるようになること。打球が一定方向に曲がるほうが、スコアメイクするうえでは計算が立ちます。スコアはもちろんですが、スイング的にも同じように振れるわけですから、そのほうがずっと自然。自然体を認知することが第一段階というわけです。
見ていただきたいのは、出球と球筋。ショットの球筋には右にあげた13種類があります。できるだけ細かく分析するのが好ましいですが、まずは大まかな傾向をつかんでください。何球かに1回は左右に真っすぐ突き抜ける球や急角度で左右に曲がる球が出るかもしれませんが気にせずに。それをなくして出球と球筋をそろえることが当面の目標です。
いかがでしたか? 目澤メソッドを参考に自分の出球と球筋を分析してみましょう。
ゴルフコーチ目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、埼玉県出身。5歳からゴルフを始め、プロゴルファーを目指す。日本大学法学部卒業後、「TPI」(タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート。アメリカのインストラクター養成プログラム)を知り、セミナーを受講して感銘を受ける。24歳で指導者に転身後は、ボストンでの語学留学を経て、TPIの5つの資格のうち「ゴルフ」と「ジュニア」の最高水準であるレベル3を取得。一般ゴルファーへのレッスンをしながら、2021年には松山英樹と専属コーチ契約。松山のマスターズ日本人初制覇に貢献した。ゴルファー個々の身体的特徴に合った動きを教える「コーチング」をベースに指導。昨年から河本力のコーチも務め、ツアー優勝へと導いた。
文=岸和也
写真=高橋淳司、田辺安啓
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