PGAツアーのオフィシャルカーとは?超高級車ぞろい…!?現地カメラマンが取材
PGAツアーでは、選手や関係者にオフィシャルカーが提供される大会がある。どんなクルマがあるのか突撃!
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ランボルギーニ、キャデラック、ロールスロイス、BMW……オフィシャルカーは高級車ぞろい!
大会のオフィシャルカーは、1990年代のPGAツアーでは、賞金ランクの上位者に限定されていたが、近年はほぼ全選手に。LPGAでも多くのシード選手に提供されている。オフィシャルカーの役割りを簡単に説明すると「この大会期間中は、ぜひこのクルマを使ってください」というもの。大会がはじまると最寄りの空港に大会職員やボランティアが到着する選手を迎え入れ、その空港か近隣の駐車場でオフィシャルカーを受け渡すというのが一般的な流れだ。
では、どんなクルマが提供されるのかを紹介しよう。今年、とくに注目を集めたのは、大会をカリフォルニア州パームスプリングスからテキサス州ヒューストンに場所を移した「LPGAシェブロン選手権」(旧ANAインスピレーション)だ。会場に到着すると、選手の駐車場の一角に停められているベントレーが異彩を放つ。また、練習場の手前にはロールスロイスのSUVがベントレーと並んで展示されていた。大会関係者に尋ねると、ベントレーは同大会に出場している過去の優勝者に。12番パー3でエースを達成すると、ホールインワン賞として3年間リースされる。ロールスロイスは大会のVIPを送迎するために用意されているそうだ。また、展示のみだったが、超がつく高級車・ブガッティもあった。6月の「KPMG全米女子プロ選手権」でのオフィシャルカーは、アメリカが誇る高級車キャデラック。選手駐車場にずらりと並んだキャデラックは見ごたえのある豪快な風景だった。
ほかにも、同じくLPGAの試合で、昨年11月に開催された「ペリカン選手権」では、イタリアの名車・ランボルギーニが会場内に展示されていた。こちらはパー3のホールインワン賞(※年数限定リース)としての提供だけではあったものの、やはりスーパーカーは会場を華やかにしてくれる。
男子ツアーのオフィシャルカーも高級車が目白押し。レクサスは「全米オープン」を開催するUSGAのオフィシャルスポンサーになっているため、男女の〝オープン〞がつく試合のすべてのオフィシャルカーがレクサスだ。驚きなのは、昨年8月、馬場咲希が優勝した「全米女子アマ」にも、関係者用と思われるがレクサスのオフィシャルカーが提供されていた。また、レクサスは松山英樹が米ツアーで初優勝した「メモリアルトーナメント」にもオフィシャルカーを提供しているが、ナンバープレートに「メモリアル」の大会ロゴが入っている(レクサスの写真の右下)ことに気づき、地元オハイオ州と大会が密接に連携していることがうかがえる。
8月の「BMW選手権」は、もちろんBMW。本物そっくりのミニカーがティーマーカーに使用されているところがおもしろい(BMWの写真の左)。そのほかには「トラベラーズ選手権」では、大衆車と認識されているシボレーがオフィシャルカーだったが、選手が乗っているとやたらとカッコよく見えるので、いい広告になっている。
高級車のオフィシャルカー。我々メディアやカメラマンにも……と思うのは贅沢?
フォトグラファー田辺安啓(通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
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