高い球を打つアドレスはどっち？2オンを狙うFWショット

高い球はスコアメイクに役立つ。グリーンの奥にこぼれず、ピンそばにピタッとつく「高く上がって止まる球」を打つヒントとレッスンをツアープロが伝授する！

今回のレッスンは植竹勇太プロによるフェアウェイウッドの上達のヒントです。

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ランを少なくしてグリーンオーバーを阻止！

パー5や長いパー4の2打目で会心のショットを打ったとしても、ランが多く出てグリーンの奥にこぼれてしまうことがありますよね。僕はそのような場面では高弾道ショットを打ち、ランを少なくします。まず、アドレスで体重を右足に乗せ、スイング軸を右に傾ける。そして、この斜めの軸に沿って体を回して一気に振り抜きます。ただし、すくい上げる動きを加えると、右肩が下がりすぎてダフ
ってしまうので要注意。スタンスをややオープンにすれば、振り抜きがよくなり打球が高く上がりますよ。

すくい打ちはNG

ボールをすくい上げる（持ち上げる）と、右肩が下がったり体重が右に残ったりして、ダフリのミスが出てしまう

体重を右足に乗せて軸を右に傾ける

通常のアドレスの体重配分は左右5対5だが、高い球を打つときは右6対左4の右足体重にして、軸を右に傾ける

スイング軸をやや右に傾けます！

スタンスをオープンにするのが植竹流

ボール位置は通常より半個ぶん左に。スタンスをほんの少しオープンにすると、クラブの通り道を確保でき、振り抜きがよくなる

構成＝小山俊正

次は、成田美寿々プロによるアイアン上達のヒントです。

ピンにピタッとつく「高く上がって止まる球」！打ち方を成田美寿々がレッスン

ミドルアイアンで有効な高さが出て止まる球

ピンが手前のグリーンを攻めるときなど、アイアンで球を止めたいとき、私は少し高い球を打ちます。飛距離が半番手くらい落ちますが、高さを出すとランが減るので、オーバーがイヤなときや番手間の飛距離を打つ場合などにも重宝します。

まず、フェースを少し開いてスタンスもややオープンにして、フェースがターゲットを向くように構えます。そして、フェースを返さずにスタンスなりにスイングし、フェードめの球を打つ。ダウンスイングでは積極的に手首やクラブをリリースし、ヘッドを走らせて球を拾うようなイメージです。

フェースを開いてスタンスもオープン

フェースを開いてグリップし、ボールを中心に反時計回りに回り込みながらオープンスタンスで構える。その結果、フェースはターゲットに対してスクエアになる

フェースを返さずにスタンスなりに振る

スイングはスタンスなり。ターゲットに対してややカット軌道になる。フェースを返さずフェードを打つイメージをもつ

意識的にリリースしてヘッドを走らせる

ダウンスイングであまりタメを作らず、リリースしながらボールを拾うように打つことで、高打ち出しを得るのがポイント

成田プロの上達のヒントをぜひ参考にしてください！

構成＝鈴木康介

次は、大岩龍一プロによるレッスンです。

ミスを防ぐアプローチはどっち？大岩龍一プロが解説

右足体重に構えてしまうとインパクトが間に合わない

アプローチで高い球を打とうとするとダフリやトップのミスがよく出るという人は、「左足」に体重を乗せて、体重移動をしないでスイングしてみましょう。「高い球＝右足体重」というのがセオリーですが、それは大きなスイングをして、ダウン以降に左への体重移動の時間があるとき。

グリーンまわりのコントロールショットで右足体重に構えると、その時間が少なく、インパクトが間に合わないケースがあるのです。左足体重に構えたら、フェースを開いてボールを左に置く。こうして高く上がる構えを作り、その場で回転することがポイントです。

フェースを開きボールを左に置く

コントロールショットは振り幅が小さく、体重移動の時間が少ないので、アドレスで準備を整えておくことが大事

高い球が出る構えを作りましょう！

SWのバンスをすべらせる

左足に体重を乗せたまま、SWのバンスをすべらせて、ボールの下をくぐらせるようにスイングする

右足体重だとボールに届かない

体重移動のタイミングが遅れると、インパクトが間に合わなくなり、ダフリやトップのミスが出る

構成＝小山俊正

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