すぐスコアアップに簡単直結!“プロゴルファーが実践するワザ”4選!
ベストスコア更新を狙うためのヒントをツアープロが伝授!
まずはスタート前から調子をよくするウォーミングアップ法を橋添穂プロが伝授します!
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着地したときの体重配分で構えればミート率がアップする
春といっても朝は気温がまだ低めで、体が冷えていますよね。そこでスタート前に有効なのが「ジャンプ」です。まず、クラブを持たずに直立し、足を肩幅よりやや広めにして軽くジャンプ。次に前傾姿勢を作り、同じようにその場でジャンプします。
これを数回行うと、血流がよくなり体が温まる。上半身の余計な力が抜けるという効果もあります。加えて、前後の体重配分が適正になり、正しく構えることができるのです。クラブを持ったときも、ジャンプする感覚でカカトを浮かせたり足踏みをすると、全体のバランスがよくなり、ミート率がアップします。
前後の体重配分が適正になる
前傾姿勢を作り、軽くジャンプする。前後の体重配分が適正になるうえに、上半身の余計な力が抜けてバランスがよくなる
カカト体重
どっしり構えようとすると、カカト側に体重が乗りがち。これでは体が正しく動かなくなり、ミート率が悪くなる
ツマ先体重
ツマ先側に体重が乗りすぎるのもNG。後ろから人に押されたとしても、フラつかない(前に倒れない)バランスが理想的
橋添 穂
●はしぞえ・みのり/2000年生まれ、山梨県出身。154cm。21年にプロテスト合格。
22年はレギュラーツアー7試合、ステップアップツアー11試合に出場。今季はステップアップツアーで1勝をあげている。国際スポーツ振興協会所属。
「真っすぐ」よりも精度の高い”薄いフェード”で方向性アップ!
絶対に曲げたくないアイアンでの1打は「ライン出し」がオススメです。わずかにフェードする低めの球で、フルショットよりもキャリーが5から10ヤード落ちますが、高い方向性でピンを狙えます。
若干、アウトサイド・イン軌道で振りますが、カットにしすぎると左サイドが詰まってスムーズに振り抜けなくなります。そこでインパクト後に少し左ヒジを抜くようにして、フェースの向きを変えずに振っていくのがポイント。
体を止めずにフィニッシュまで回転できれば、悪いヒジの引き方にはならずに強いフェードボールが打てます。
体が止まるとワキがゆるむ
お腹を締めて回せばコスリ球にならない
左ヒジの動きは、回転していく体と連動していることが重要。腹筋を締めたまま体をしっかり左に回そう。
カットに振り抜いて左方向に打ち出す
左ヒジを引いてフォローをインサイドに抜いていくと、スイング軌道はゆるやかなアウトサイド・インになる。
桂川 有人
●かつらがわ・ゆうと/1998年生まれ、愛知県出身。167cm、70kg。中学卒業後、フィリピンにゴルフ留学し、帰国後は日大ゴルフ部で活躍。
20年にプロ宣言し、22年はレギュラーツアーツアーで初優勝。賞金ランキング5位に入る活躍を見せた。国際スポーツ振興協会所属。
体の重心を低くするほどヘッドが砂の中に深く潜る
バンカーが脱出に何回も失敗すると、ベストスコア更新は困難ですよね。1回で確実に出すには、構えるときに足を大きく開いてヒザを深く曲げ、お尻をぐっと下げてみてください。空気イスに腰かける、その場にしゃがむといったイメージです。
バンカーはアプローチと違い、インパクトでボールの下にヘッドを潜らせ、砂を取らなければいけないので、そのぶんいつもよりお尻を下げて体の重心を低くする必要があるのです。アプローチと同じように構えると、ヘッドがボールの下まで届かなくなり、失敗しやすくなるので注意しましょう。
スタンスは腰幅より広く
ワイドスタンスにして下半身を安定させる。狭いスタンスでは、お尻を下げることができない。
ヒザを深く曲げてお尻をぐっと下げる。こうして体の重心を低くすることが大事。
重心が高いとヘッドが潜らない
棒立ちのような構えでは体の重心が高くなってしまい、ヘッドが砂の中に深く潜らない。
ボールから離れて立つとうまく打てる
ヒザを曲げてお尻を下げるぶん、いつもよりボールから離れて立つのがコツ。
サンドウェッジのバンスを砂にしっかり当てましょう!
篠原まりあ
●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162cm。
15年にプロテスト合格、同年の新人戦に優勝。19年に初のシード入り。22年はステップアップツアーの山陽新聞レディースカップで2位。大岡産業所属。
オーバーをさせるクセをつければ本番で強めにしっかり打てる
ベストスコアを出すには、練習グリーンでそのコースのグリーンコンディションをつかみ、タッチを磨くことが必須です。そのために僕は5個のボールを用意し、カップからの距離が2、4、6、8、10メートルになるように、2メートル間隔にセット。そしてカップに近いボールから順番に打ちます。
カップインできなくても必ずオーバーさせるのが練習のルールで、目安は50センチ以内。こうしてカップを少しだけオーバーさせるクセをつけておけば、本番でもショートのミスが減り、強めにしっかり打てるのでカップインの確立が上がりますよ。
カップに近いボールから打つ
カップに近いボールから順番に打ち、カップインしなくても、ほぼ同じ場所にボールが集まるようにタッチを調整する。
「ボールを合計6個にして12メートルのところにセットしてもOK。試合前によくやる練習です」(大岩)
上り傾斜と下り傾斜で行う
平らなラインに加え、上り傾斜と下り傾斜でこの練習をすれば、そのコースのグリーンの速さがわかる。
50センチオーバーが目安
打つ距離が長くなっても、カップを必ずオーバーさせるのがルール。50センチ以内に収まるように練習しよう。
大岩龍一
●おおいわ・りゅういち/1997年生まれ、千葉県出身。182cm、92kg。
21年に初のシード入り。22年は4度のベスト10入りを記録し、賞金ランキング28位。今季は悲願のツアー初優勝を目指す。フリー。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
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