帝王ジャック・ニクラスの博物館にゴルフカメラマンが突撃取材
「メモリアルトーナメント」はタイガー・ウッズが計5勝、松山英樹が米ツアー初優勝をあげた大会。その撮影の合間に、会場近くにある帝王ジャック・ニクラスの博物館に突撃!
【関連記事】7番ウッドを選ぶ時の「4つのポイント」!最新15モデルを試打解説
日本のCMにも多数出演!ニクラスの功績を称えるミュージアム
「メモリアルトーナメント」は、オハイオ州コロンバス近郊のミュアフィードビレッジゴルフクラブで、毎年6月第1週に開催。同大会は、PGAツアー通算73勝、4大メジャー18勝を誇る「帝王ジャック・ニクラス」が1976年に創設。現在もホストを務める。米ツアーのなかでもメジャーに並ぶ格式のある大会で、77年、84年にはニクラス自身も優勝。タイガー・ウッズも得意な大会で計5勝をあげている。ニクラスがこの大会を同地で創設したのはコロンバスがニクラス生誕の地であるためで、大学も地元のオハイオ州立大学(OSU)に進んだ。そのコロンバスに『ジャック・ニクラス博物館』があると知って、大会の取材に合わせて訪れてみた。
ジャック・ニクラス博物館は、コロンバスの中心地にほど近いOSUキャンパスに隣接した場所にある。開館は2002年。ニクラスの幼少期(左ページ写真①)からの歴史を、数々の思い出の品などで振り返る(写真②〜⑤)。博物館のエントランスを潜るとニクラスがフィニッシュを決める等身大の銅像(写真⑥)が迎えてくれるが、この銅像は「1888年から1988年までの1世紀にもっとも突出したゴルファー」に選ばれたことを記念して作られたもの。天井には、4大メジャーと全米アマを制した年を示したフラッグが掲げられている(写真⑦)。
館内を進むとニクラスが使用したクラブやバッグ、トロフィーやバッジなども狭しと展示されており、そのなかには1961年11月に、USGA会長宛にプロ転向の思いを綴った手紙(写真⑧)など、目にしたことがないアイテムもあったりとまるで宝探しのような楽しみがあった。
日本人ファンにわかりやすくおもしろいと思えるのは、ニクラスが登場した日本の広告やテレビコマーシャルの展示だ。日産グロリアのポスター(写真⑨)は、やたらと格調高く見える。その一方で、1983年のライダーカップで優勝したあとの祝勝会で羽目をはずすニクラスの表情が好対照をなす(写真⑫)。往年のゴルフファンならぜひ1度は訪れてほしいし、数時間いてもあきることはないだろう。
いかがでしたか? ファンはいつか訪れてみたい場所です。
フォトグラファー田辺安啓(通称JJ)●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。
取材・写真=田辺安啓
TEXT & PHOTO Yasuhiro JJ TANABE
【あわせて読みたい】
「天使か」西村優菜、“かわいすぎる”ウェア姿を披露!ファンから称賛の声集まる
ミスしても寄る!入る!“AI設計”の最新パターを鹿又芳典が解説
「7番アイアンで200ヤードも飛ぶ」ってマジ!?“飛距離”に特化したアイアン4選