正しいバンカーの“インパクト”はどっち?ホームランしないコツとは?【人気記事】
今回は、「ワッグルONLINE」で7月下旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
まず紹介するのは、第3位の記事です。
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第3位:年を取っても飛ばせるコツ!シニアプロ飛ばし屋3人のドライバースイングを解説!
今月はシニアツアーで活躍するトップ選手のスイングを解説。それぞれ違った飛ばし方をしているのでチェックして、自分に合うスイングを見つけよう!
体が柔らかい人や女性にオススメ
飛距離ロスの2大原因「ミート率が低い」「大きく曲がってしまう」に悩んでいる人は、深堀選手のスイングを参考にしてください。❷のバックスイングの写真は、ヘッドをできるだけ真っすぐに引いたときにできる形をしています。そこから、トップポジションまではクラブをタテに上げていく(❸)。すると、クラブはシャフトが立って、ダウンスイングでもシャフトを立てて下せます(❹)。タテ振りのスイングのメリットは、ヘッドがターゲットラインに対して真っすぐ動く時間が長くなること。ヘッドの慣性モーメントに従った動きになるので、ヘッドの直進性が高くなり、方向性もアップします。
タテ振りのスイングは、腕をタテに動かす時間をしっかり感じとることがポイントです。ヘッドを背中側に引きすぎないように注意して、インパクトゾーンではヘッドがターゲットラインをなぞるようになるべく真っすぐ動かしてください。
深堀選手はシニアプロでも肩関節が柔らかい。その長所を活かしてタテの動きで捻転を作るのは、アマチュアでも体が柔らかい人や女性がマネしやすいスイングです。力がなくても、ミート率とエネルギー伝達効率の高さ、曲げない方向性のよさで飛距離アップが計れます。
手首を使わず体の回転で振る
マークセン選手は、身長163cmと小柄な体型です。そのハンデを体感を使ったフラットなスイングで解消。前出の深堀選手とは対照的なスイングで飛ばしています。
❶のアドレスを見ると、手元と体の距離が遠い。アドレスで離れていた手元は、トップでは体に近づきコンパクトなポジションに収まります(❸)。このトップまでの動作を、手首はできるだけ使わずに、体の回転だけでクラブを振り上げるようにするとスイング軌道はフラットになる。ダウンスイングもフラットに振っていきますが、体幹を使わずに振ると軌道がブレてしまいます。大きな筋肉である体幹を使った回転なら、安定感と持ち前の力以上のパワーを引き出すことができるのです。
フラットスイングでの注意点は、手首を使ってフェースローテーションを入れないこと。ヨコ振りでフェースの向きを変えると、大きなズレが起こりやすくなってしまいます。また、ダウンスイングでは、体の回転速度を落とさないことも重要。体の回転が止まると引っかけやすくなります。もうひとつ、フラットスイングは前傾角のキープも大事になりますが、体幹を動かして振れば体が起き上がりにくくなる。身長が低い人はこれらの点に注意して、ヨコ振りで飛ばしてください。
バックスイングで体重を右に乗せすぎない
レギュラーツアー時代に飛ばし屋として知られていた塚田選手は、シニアになっても飛ばしています。スイングの特徴を解説していくと、左手を上からかぶせるストロンググリップで握り(❶)、切り返しでは左手の甲とフェースが真上に向いています(❸)。ストロンググリップは、ボールをつかまえたり強く叩きやすいグリップなので、この握り方をマネるのも飛ばしのテクニックのひとつ。また、方向性を上げたいなら、トップで左手の甲を上に向けるのもマネしてみてください。フェースがかぶらず、スクエアな向きをキープし続けて振れます。
塚田選手のスイングは、重心位置にも特徴があります。バックスイングでは体重を右足乗せるのがセオリーですが、塚田選手は左足荷重の度合いが強く見えます(❷)。左足荷重の左軸で回りながら、❻のインパクトのときは左足を支点に、左股関節をトップとは真逆の方向に動かし、体を引っ張っています。これは「地面反力」といわれている飛ばしテク。地面反力を使おうとしても使えない人は、塚田選手のように左足荷重で振るとうまくできるきっかけをつかめるかもしれません。
塚田好宣
●つかだ・よしのぶ/1969年生まれ、千葉県出身。178cm、78kg。22年のシニアツアーでの成績は、ノジマチャンピオンカップ箱根3位、すまいーだカップ6位タイ、コマツオープン3位タイ、トラストグループカップ佐世保シニアオープン5位タイなど。フリー。
解説=上田栄民
●うえだ・えいみん/1964年生まれ、東京都出身。JPGA公認A級ティーチングプロ。19年にJPGAティーチングアワード最優秀賞を受賞。エイミンゴルフアカデミーを主宰し、多摩セン ター校など7つのスクールを運営。
写真=ゲーリー小林
アクセス数第2位の記事はこちら。
第2位:ドライバーの“正しいインパクト”はどっち?金田久美子が解説!
「ココは失敗したくない!」ときに実践してほしいレッスン!
目標スコアを達成できそうなとき、同伴しているライバルと競り合っているときなどラウンド中には“ 勝負どころ” が必ずくる。そんな、絶対にミスをしたくないときは、女子プロがオススメする「失敗しないためのヒント」を思い出して実践しよう!
手元を目標方向に出して動かし続けたほうが曲がらない!
「なんで曲がるの?」答えは手元にあった!
昨季、11年ぶりに優勝するまで、いろいろなことを考え、スイングを大きく修正してきました。ドライバーは飛ばさないとチャンスが広がらない、でも曲げたらピンチになる。この悩みはアマチュアのみなさんも同じですよね。私はとくに飛ぶほうではないので、アッパーブローで打つ意識を強くもっていました。
しかし、それは間違いでした。入射角やスイング軌道に注意しても思ったような弾道にならない……。大事なの手元の位置で、ドライバーもアイアンのインパクトと同様にハンドファーストが正解。手元を目標方向に出しながら打つのが、飛ぶし、曲げないコツだったのです!
写真左(×)飛ばすためのアッパーブロー、ミート率を上げるための払い打ちを試したが、どちらもインパクトでハンドレイトになってしまうことがスイング動画のチェックで判明。手元が止まりやすく体の回転も止まってしまう。すると、フェースの向きがズレやすくなるため「曲げずに飛ばす」とは逆の現象が起きていた
写真右(◯)手元を目標方向に出すハンドファーストのインパクトは「入射角もヘッドの向きも安定します」と金田。また、手元を出す動きによって、スイングスピードが減速しない。手元と一緒に体も回るので体のターンが鋭くなるのもメリット。ここ一番のティーショットでは、ハンドファーストを忘れずに打ってみよう
ハンドファーストのインパクトは手元先行で始動する!
スイングの始動を「手元先行で行なう」のが金田式のハンドファーストのインパクトを作るコツ。「手元を右に動かした反動を使って、左に出して打つ感覚です」(金田)。バックスイングで手元を先に動かすと、ダウンスイングでも手元を先行させられる
金田プロのようにハンドファーストを意識して曲げずに飛ばす練習をしてみましょう。
金田久美子
●かねだ・くみこ/1994年生まれ、愛知県出身。166cm。「キンクミ」の愛称で呼ばれる人気プロ。11年フジサンケイレディスクラシックで初優勝。昨季は樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで2勝目をあげ、今季は3勝目を目指す。スタンレー電気所属。
構成=編集部
写真=田中宏幸
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:正しいバンカーの“インパクト”はどっち?ホームランしないコツを解説
鈴木大哉プロによるバンカーを1発で出してピンに寄せるためのお約束レッスンを紹介します。
ホームランを絶対避ける!
ホームランの原因はコレ! → 薄く取ろうとしてクリーンに当たってしまう
砂が薄く取れすぎたり、ソールが跳ねて刃が直接ボールに当たってしまうとホームランになる(×)。多少上から打ち込めば、飛距離は出にくくてもホームランにはならない(〇)
ホームランしないコツ1 フェースを開きすぎず少しハンドファースト
ボール位置はスタンスの真ん中くらい。左足体重でややハンドファーストに構える。バンスを効かせるためにフェースは少し開いておこう
ホームランしないコツ2 軸を左に傾けたまま右上から左下に振る
アドレスで作った左に傾いた軸に沿って、右上から左下に振っていく。打ち込んでも、フェースを開いてバンスが使えれば大ダフリにはならない
ホームランしないコツ3 カット軌道でOK。クラブが寝ないように注意
スイング軌道はカット気味でOK。ダウンスイングでクラブが寝てインサイドから入ると(×)、ソールが跳ねやすくホームランの危険が高まる
ホームランしないコツ4 球を上げようとせずロフトを信じて打ち込もう
球を上げようとすると軸が右に傾き大きなミスになる(×)。フェースを開いたぶん、通常よりもロフトは増えているので、そのロフトを信じて打ち込もう
鋭角に打ち込めるアドレスを作って低めの球で出す
払い打ちのイメージで打ったときに、意図せずソールが跳ねてしまったり、思ったよりも砂が取れる量が少ないと、飛びすぎてしまうホームランの危険があります。
狙っているピンの奥にOBや池、別のバンカーがある場合などは、ホームランは避けたいですよね。そういう場合は、ダフリ気味で飛距離が出なくても仕方ないとあきらめて、絶対にホームランしない打ち方を選択しましょう。
ホームランの防ぎ方は、飛ばしたいときと逆。上からしっかり打ち込んでヘッドを砂に深く潜らせます。このときちゃんとウエッジのバンスが使えていれば、脱出できないような大ダフリのミスにはなりにくいので、フェースはある程度開いてください。
大事なのは球を上げようとしないこと。肩のラインが左下がりになるように左サイドを低くセットして、カット気味に振ってしっかり打ち込んでいきましょう。
鈴木プロのレッスンを参考にしてホームランをしない打ち方でバンカーを脱出してください。
レッスン=鈴木大哉
●すずき・だいや/1999年生まれ、埼玉県出身。180㎝、90㎏。日大ゴルフ部出身で、卒業後、昨年9月のプロテストに合格。300ヤードを超える飛距離と小技のテクニックを兼ね備え、新人戦をプレーオフで制して優勝した。フリー。
構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=キングフィールズゴルフクラブ
いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!