マネジメントだけでベスト更新なるか…!? その過程をゴルフコーチが解説
練習はたまにちょっと。ラウンドは月1くらい。それでもつねにスコア90を切ってくる人が結構いる。
そんなゴルファーは、知識や経験などを活かした「ゴルフ脳の高さ」でプレーしていて、状況判断や攻略ルート、番手選択が上手だから大叩きしないのだ!
その賢いゴルフをマネすれば、ベストスコアを更新できるかを検証。結果、スイングやテクニックよりもマネジメントの効果は絶大だった!
ティーショットは基本ドライバーで攻め続ける
安全策ばかりでは、ベスト更新は狙えません。攻めるポイントをどこにするか?今回はティーショットにして、次打の距離を残しすぎないようにしました。
安全でも距離を大きく残すことは、スコアメイクが簡単にならないからです。もちろん指導したのは、状況の見極め方と狙う方向とエリアのみ。それだけでOBや池ポチャはゼロに。14ホール中、7ホールがフェアウェイ。フェアウェイキープ率50%はお見事でした。
危険エリアを「越える?越えない?」 を基準に番手を決める
キーポイントにあげた「タテの距離」の計算が功を奏しました。ときには2打目をかなり短い番手で打つときがあったり、ハザード越えでは、上の写真のように手前だけでなく、グリーンの左右を狙ってもらう戦略を立てました。
ミスショットしても次打がハザードにかからない状況にできたケースが多かったですね。
届かない距離は徹底して80ヤード残し
ドライバー以外のクラブで、狙った方向と距離を出せるクラブは、データを見ても伊藤さんに聞いてもSWから6番アイアンまで。6番アイアンの飛距離よりも長い距離は刻むことにしました。200ヤード近くあるときは徹底的に80ヤード残し。
ショートして100ヤードくらい残ることもありましたが、スイングを調節しなくていけない中途半端な距離のアプローチを打たないようにしたのもよかったです。
100切り&ベスト更新達成しました!
あと1 打の壁はマネジメントで簡単に越えられる!
伊藤さん、ベスト更新おめでとうございます!前日より11打のスコアアップは私の予想どおり。前日は5ホールあったトリ以上がゼロになり、全ホール、ダボ以下になった安定感はマネジメントによるところです。この結果は同じコースを2日続けて回ったからではなく、賢くコースを攻略したから。
今回のマネジメントは、決して100切りのためではありません。ベストが80台、70台だと「あと1打」の壁に阻まれている人は多いはず。そんな人にこそ今回のマネジメントの積み重ねが利いてくる。スコアにこだわるラウンドでは、このマネジメントを実践してみてください。
いかがでしたか? ぜひ、今野コーチのアドバイスを参考にベストスコアを更新してください!
レッスン=今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ、千葉県出身。小誌連載企画「知ると得する開眼トーク」でも主にスコアアップに役立つプレーの仕方や考え方をレクチャー。その効果を6月末に自ら立証。「58」のスコアを出して自己ベストを更新した。キッズゴルフクラブ代表。
アマチュア代表 伊藤貴洋さん
●いとう・たかひろ/1973年生まれ、49歳。ゴルフ歴15年、ベストスコアは100。学生時代のサッカー部ではエースストライカーを務めるなどスポーツは得意だったが、ゴルフは大苦戦! 50歳の誕生日を迎える12月までにベストスコア更新、同時に100切りを達成するのが目標。持ち球はスライス。
写真=相田克己
協力=サザンヤードCC、ガーミンジャパン