「250ヤード飛ばす!」川岸史果の“飛距離の秘訣”を徹底解説
飛ぶ女子プロでも、飛ばし方は人それぞれ。クラブを大きく動かすタイプ、下半身を土台にして上半身を捻転させるタイプ、フットワークを使うタイプなどがあるが、あなたに合う飛ばし方をマネてみよう!
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体が硬い人もマネしやすい左ヒザの曲げ・伸ばしで上半身をフル回転!
トップからの沈み込みで入射角が安定
同じ飛ばし屋でも、岩井明愛選手と真逆なのが川岸史果選手。岩井選手は下半身の動きを抑えて上半身を回していますが、川岸選手はフットワークもしっかり使うことによって上半身をフル回転させています。
1番のポイントは左ヒザです。バックスイングでは左ヒザを曲げて内側に入れることで上半身を右方向に回しやすくしています(❷)。そして、ダウンスイングでは左ヒザを伸ばし、目標方向に胸を回す動きでヘッドスピ速させています(❺)。体が柔軟な女性なら下半身を止めたまま上半身を捻転させることも可能ですが、男性アマチュアは体が硬い人のほうが多いはず。川岸選手のようにフットワークを使って振ると、上半身を回しやすくなると思います。
また、今年の川岸選手は飛距離だけでなく、方向性もよくなりましたが、その理由はトップからの沈み込みによってダウンスイングの入射角が安定したことにあります。レッスン用語では「シットダウン」という動きですが、切り返し直後に椅子に座るように腰を落とすことで上半身が伸び上がったり、前に突っ込んだりすることがなくなるため、再現性の高いスイング軌道になっています。
川岸史果
●かわぎし・ふみか/1994年生まれ、神奈川県出身。166cm。今シーズンは明治安田生命レディスで6位タイ、アクサレディスで3位タイ、パナソニックオープンで3位に入って順調な滑り出しを見せている。加賀電子所属。
いかがでしたか? 体が硬い人はぜひ川岸選手のスイングを参考にしてみてください。
解説=石井忍
●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部を経て98年にプロ転向。その後、コーチとして大西葵など多くのツアープロを指導。現在は千葉市や東京の赤坂、神保町でエースゴルフクラブを主宰し、アマチュアのレッスンも行なっている。
構成=野中真一、編集部
写真=ゲーリー小林、小林司、田中宏幸
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