女子プロが教える「効率良く上手くなる練習法」!“三角練習”とは?【人気記事】

今回は、「ワッグルONLINE」で6月下旬に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。

まず紹介するのは、第3位の記事です。

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第3位:ローリー・マキロイのスイングを徹底解説!地面反力を使った効率のいい美スイング

世界イチのツアー、PGAのトーナメントも毎週熱戦が繰り広げられている。たくさんのスター選手のなかから、今季絶好調と復活を遂げた選手たちをピックアップ。好成績をあげているスイングのポイントにスポットを当てた解説は、みなさんの上達やスコアアップにも役立ちます!

ローリー・マキロイ 地面反力を使った効率のいい美スイング

ローリー・マキロイ

●1989年生まれ、北アイルランド出身。175cm、73kg。プロ34勝、メジャー4勝。海外ツアーのなかでは小柄ながら、美しいスイングと大きな飛距離でファンが多い。初優勝を目指した今年のマスターズは、無念の予選落ちだった。

理想的といえる美しく効率のいいスイングです。もともと強い筋力と柔軟性があるうえに地面反力をうまく使ってさらに大きなパワーを生み出しているので、飛んで曲がらないのも納得です。

地面反力の使い方のうまさは、フットワークを見るとよくわかります。バックスイングでは、始動時に右足を踏んで地面に圧をかけ、その反力でトップでは少し伸び上がっているように見えます。しかし、そこから切り返しで強く左に踏み込み、スクワットのように沈み込みつつ地面を押し、その反力を使って一気に回転している。トップとインパクトでは、頭半分くらい沈み込んでいるのがわかると思います。

これだけパワフルなのに、上半身を見るとじつは静かで、腕を振り回しているようには見えません。腕は体の動きで受動的に「振られている」ことがよくわかります。

好調さがありありと表れていて、何ひとつ直したり変えたりする必要を感じない完成されたスイングといえますね。

マキロイの綺麗なスイングを目指して地面反力を意識してみましょう。

解説=吉田洋一郎

●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。海外に出向き、名コーチのメソッドを学んだり、ツアーで選手のスイング観察・分析を行なうプロコーチ。レッスン活動のほか海外ツアー中継の解説も務める。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成=鈴木康介、編集部
写真=田辺JJ安啓、田中宏幸

アクセス数第2位の記事はこちら。

第2位:アイアンが劇的に上手くなる!“ガムテープドリル”とは?

アイアンの練習で超オススメなのが、ガムテープを使ったドリル。安価で持ち運びしやすく、手間もかからない。スイングのいい点や悪い点もすぐにわかる。“ガムテープドリル”で、スピーディに上達しよう!

ガムテープ Drill 2 シャフトに貼る

「シャフト重心」を意識する=手打ちが防げる!

アイアンを指先に乗せ、傾かずにバランスがとれる位置が「シャフト重心」

クラブには「シャフト重心」というバランスがとれる箇所があります。その位置にガムテープを貼り、シャフト重心から動かしてバックスイングをすると、体全体でクラブを振り上げようとするので手元やヘッドから動かしてしまう手打ちが防げます。

ココ(写真右の矢印・ガムテープを貼った「シャフト重心部分」)を動かしてテークバック! シャフト重心を動かすようにバックスイングすると体も動く
手先でクラブを振り上げる手打ちはミスのもと
「手打ちクセ」がある人は手元寄りに貼る

手打ちの自覚がある人や、ヘッドや手元から始動してしまう人は、シャフト重心よりも手元側に貼ろう。体を動かしてクラブを引く感覚が強調される

ガムテープ Drill 3 ヘッドの後方に置く

ガムテープを動かす方向と速度を一定にする=手打ち防止、再現性アップ!

ガムテープがややインやアウトに動くのはOK。肝心なのは、動く方向と速度をつねに一定にすることだ。ダウンスイング時はガムテープを打たないようにすればダウンブローも身につく

ガムテープはほどよい重さがあり、それを寝かせて置くとほどよい抵抗もかかります。ガムテープをうしろに押すには、手先ではなく体を使わないとクラブを引けません。また、ガムテープが動く方向や速さも意識してください。つねに一定に動くとテークバックを丁寧に行ないながら、再現性を高めことができます。

ガムテープ Drill 4  目標方向に貼る

打ち出したい3方向を狙う=球筋の打ち分けを習得!

ボールの先の右・中・左の3方向にガムテープを貼って、クラブと出球を狙った方向に出してください。たとえば、右に貼ったガムテープに振り出す、打ち出す意識をもつと、インサイド・アウトの軌道になり、球筋は右打ち出しから目標へ曲がるドローになるなど、球筋を打ち分けるための軌道と方向を正すことができます。

球筋の打ち分けはコースでのスコアメイクの必須テク。3カ所に貼ったガムテープを目印にして、球筋に合った軌道と打ち出し方向を習得しよう

あらゆる「目印」にも活用!

ボールの奥や手前ではなく、実際にクラブを通したいラインに貼れる。スティックは直線のみだが、ガムテープなら曲線を描ける。スティックやクラブを置いて方向や軌道(ライン)の確認や意識をする方法もあるが、ガムテープならクラブが当たってもOKなので、よりリアルなラインでボールを打つことができる

つねに同じ構えで打つことも大事。ツマ先の前に貼って足を合わせれば、スタンスの位置や幅、向きが毎回変わってしまうのを防げる

ガムテープを使ったドリルも進化しています。アイアンの練習に取り入れてみましょう!

佐藤雄紀

●さとう・ゆうき/ 1997年生まれ、神奈川県出身。170cm、62kg。東京国際大学ゴルフ部を経て、埼玉県を拠点にツアープロを目指しながら腕を磨く。昨年はJGTOツアーメンバーの資格を取得。得意クラブはアイアン。

写真=田中宏幸
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ

アクセス数第1位の記事はこちら。

第1位:女子プロが教える「効率良く上手くなる練習法」!“三角練習”とは何?

〝なっち先生〞こと大谷奈千代が、コーチに転身して気づいた「プロとアマチュアの考え方の違い」を解説。

アマチュアはスイングの改造や強化以上に「頭と心の中を変えるレッスン」が必要だ!

うまくなりたいけど、どんな練習をしたらいいのかわからない……。そんな相談を受けることがあります。では、今はどんな練習をしているのか聞いてみると、なんとなくボールを打っていて、しかも偏った練習をしている人が多いようです。これは食事でたとえると、好きなものだけを食べている偏食と同じ。バランスのよい食事を摂ることができないので、栄養が偏ってしまいます。

プロとアマチュアの違いはこんなところにもあって、プロは上手に栄養を摂取しています。たとえば、スイングづくりは、①バランス・軸(安定性)②クラブの軌道(ボールコントロール)③リズム(タイミング)の3つの要点を優先順も守って練習します。しかし、実際のコースでは、さまざまなライからボールを打たなければいけないので、要素を3つも意識するのは困難。プレー中に重要なポイントとなるのは、①リズム②バランス・軸の2つに減り、練習では優先順が3位だったリズムが1位になります。極端にいうとラウンド中は、リズムを崩さずタイミングさえよければ、ナイスショットの確率がグッとアップするものなのです。

これを前述した「偏食しない」に結びつけると、バランスよく「三角食べ」をする、ということになります。ボール3球を1セットとし、1球目は『バランス・軸』をキープする(例:両足をそろえて棒立ちでスイング)。2球目は『クラブの軌道』を正す(例:スイングプレーンを意識して振る)。3球目は、細かい動きは気にせず『リズム』を整える(例:イチ、ニ、サンと声に出して打つ)。こうすると、3つをバランスよく鍛えることができます。これは「ランダム練習」といって、運動学習効果が高いとされている練習法。ひとつのテーマを長く続ける練習よりも実戦での対応力や修正力が上がるので、1球ずつ要素を変える「3角練習」を10セット行なってみてください!

コースでもっともズレやすいのに、気づきにくいのはリズムの乱れだが、これも「リズムを一定にする練習ばかり行なうよりも、ほかのドリルの間に挟むと運動学習効果が高くなり、コースですぐに修正が効くようになります」と大谷。1球ずつ要素を変えて3球打つ「三角練習」。早速、今日から練習メニューに取り入れよう!

大谷奈千代

●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

いかがでしたか? ワッグルONLINEは、まだまだ多くの情報を載せた記事を公開しています。ぜひ、ご覧ください!

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