武井壮、市原弘大プロとラウンド!“ハーフショット”との重要性とは?

百獣の王こと武井壮が、ツアープロを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。今月は市原弘大プロをゲストに迎え、6月のティーチングプロ資格取得のプレ実技審査に向けて、スコアにこだわるゴルフを学んだ!

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アプローチでも大きなヒントをゲット!

武井 市原弘大プロからスコアを作るゴルフを学びましたが、多々収穫がありました!

市原 そういっていただけてよかったです。第一印象は「意外と大人しいスイングをするな」でした(笑)

武井 クラブや腕はどう動かしたらいいのか、いろいろ考えすぎて、どんどん振れなくなっていたようです。

市原 僕も経験がありますが、スコアや結果にこだわると振れなくなってきますよね。

武井 でも、弘大プロにいわれてちょっと振るようにしたら、すぐによくなった。もっと振ってスイングを作らなくてはいけないな、と痛感しました。

市原 「振ったら曲がる」から脱却したステージに進んでいるのでは?

武井 そうなんです!振ってもおかしなことが起きなかった。いろいろ考え、球もたくさん打ってきた成果はそれなりに出ていて、「振る」ってことに再びフォーカスする時期が来たな、と思いました。しっかり振りながら精度を高める!

市原 努力したことが、体に入っているんですよ。

武井 まだまだですが、ほかに気をつけること、やったほうがいいことはありますか?

市原 ハーフショットですね。ハーフショットでなんでもできるようになったらいいと思うし、僕はそれしかやってきませんでした。僕のハーフショット練習は、飛距離や球筋の打ち分け、スピンを入れる、高さを変えるなどいろいろ打ちます。その振り幅のなかはコントロールしやすいはずなので、そのなかだけでなんでも打てるようにする。

武井 真っすぐ打つだけじゃなく?

市原 あまり余計なことをせずに操作できるスイングをハーフショットで覚えていくんです。番手もウエッジからユーティリティまで。そのショットがコースで使えることも多々あります。

武井 なるほど。弘大プロのプレーを見ていて思ったんですよ。シンプルなスイングで真っすぐ打つことなんて、ほとんどないんじゃないかって。

市原 そうですね。僕は昔から何かをするタイプですね。何かしらちょっと入れる。

武井 フルショットでいろんな打ち方を覚えようとすると、変な引き出しが増えてしまうんですよ。練習は何球も続けて打てるからいいけど、コースでこの球を打ちたいとなったときに、どの引き出しを開けたらいいかわからなくなる。練習場で1000球打っても、なんだかわからないまま終わってしまう。次の日コースに行って「あれ?何していたっけ?」となってしまうこともよくあります。

市原 それはよくないですね。練習もコースのイメージで「あのコースの何番ホールのあそこから」というイメージで打つといいですよ。

武井 ハーフショットとコースを意識した練習かぁ。これは丸山茂樹プロ、星野英正プロ、古閑美保プロもいっていました。弘大プロも、となると、間違いないですね!さて、今シーズンも始まりましたが、意気込みをお聞かせください。

市原 オフにタイやニュージーランドに行って、いい準備ができました。優勝争いの回数を増やして、そのなかで優勝できたらいいなと思うし、何よりもたくさんのギャラリーのなかでプレーするのが楽しみです。

武井 僕は弘大プロのゴルフ人生が好きなんです。クラブを持って地球上のいろんなところでプレーして、それを楽しむのは僕の理想です。今季のテーマをひと言でいうと?

市原 絶対優勝するんだ、という気持ちよりも「ゴルフをわがままにやりたい」ですかね。

武井 その真意は?

市原 2018年に2勝してから、なんとなくゴルフをまとめないといけないというか、うまくプレーしたいという意識が強く出すぎて……。間違ってはいないんだけど、気持ち的にパッとしなくて、よくないなぁと感じています。

武井 ゴルフが小さくなっていた、ゴルフが大人しすぎた、みたいな?

市原 海外でやってきて、日本に帰ってきて優勝して「じゃあ次はどこに向かうの?」というのが漠然としていました。40代になって、海外ツアーもまだあきらめたわけじゃないのに、ダメだなぁ、と。

武井 もう一度自分がやりたいようにやって、世界に向けてグッと上げていきたい?

市原 そうですね。またアジアンツアーにも出ようと思っているし、自分が思うようにわがままにゴルフをしたい。

武井 地球上のいろんなところで稼いでいるのが、市原弘大ですからね。

市原 自分でいうのもなんですが、まだまだ伸びしろはあると思っています。

武井 40歳はまだ若いですよ!僕も50歳ですが、伸びしろしかない。今日の弘大プロとのラウンドとアドバイスで、ますますそう感じています。なんとか平均スコアをパープレーにするゴルフを作り上げていきたい。

市原 いや、「67」を目指しましょうよ!

武井 5アンダー!?わかりました。そこを目指してガンバります!

右が武井、左が市原のボール。市原は笑顔がトレードマークで、アジアンツアー時代のニックネームは「スマイリーフェイス」。市原自身が描き、知人に色をつけてもらったイラストをプリント
スイング、ショット、コースマネジメントだけでなく、アプローチでも大きな収穫があった。「芝が薄いなどライが悪いとボギーになってしまう予感しかしなかったけど、この打ち方なら寄せワンが獲れそう。最近、スコアにこだわるようになってから、そういう状況で必死に寄せて、寄らないときはパットをねじ込まなくていけないのが、精神的にすごく疲弊することに苦しんでいましたが、今日教わったことでだいぶ楽になりそうです」(武井)

いかがでしたか? 市原プロと武井さんのゴルフ対談でした。スコアに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

市原弘大

●いちはら・こうだい/1982年生まれ、東京都出身。171cm、78kg。高校卒業後、即プロ転向。アジアンツアーなど海外にも積極的に出向き、幾多の苦難を乗り越え、18年に日本ゴルフツアー選手権、ダンロップフェニックスで優勝。以後、今季まで賞金シード権を獲得し続けている。フリー。

武井壮

●たけい・そう/スポーツ、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。YouTubeでは「武井壮百獣の王国」を配信中。

●オフィシャルサイト gogotakei.com/

●twitterアカウント @sosotakei

●インスタグラムアカウント sosotakei

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

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