穴井詩のスイングを徹底解説!“飛距離1位”の秘けつは…!?

飛ぶ女子プロでも、飛ばし方は人それぞれ。クラブを大きく動かすタイプ、下半身を土台にして上半身を捻転させるタイプ、フットワークを使うタイプなどがあるが、あなたに合う飛ばし方をマネてみよう!

今回は穴井詩選手のスイングを石井忍コーチが解説します。

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シャフトがクロスしても下半身リードでスクエアヒット!

飛距離1位の秘けつはバックスイングの助走距離にあり

(❸)シャフトがクロスしていてもフェースはシャット

昨年の女子ツアーで平均飛距離1位の穴井詩選手のスイングの特徴は、トップでシャフトがクロスするくらい大きなスイング軌道でバックスイングの助走距離が長いこと(❸)。それが35歳になっても飛ばせる秘けつです。

一般的にはシャフトがクロスすると、インパクトでフェースが開きやすくなり、スライスの原因になるといわれています。それは上半身でクラブを下ろそうとすることで体が突っ込んでしまうから。穴井選手はトップでシャフトをクロスさせたあとに右足を強く蹴って下半身リードでスイングしています。上半身が少し遅れることでハーフウェイダウンではフェースが閉じて(❹)、インパクトではスクエアに戻っています。オーバースイングやシャフトがクロスするクセが直らない人は、穴井選手のように切り返し以降の下半身リードを意識してみてください。

もうひとつ、穴井選手がスクエアヒットできる要因は、バックスイングでフェースを開いていないこと。ハーフウェイバックではフェースが地面を向くくらいシャットフェースになっているので(❷)、シャフトがクロスしてもフェースが開いていません。これもマネてみるといいですよ。

穴井詩

●あない・らら/1987年生まれ、愛知県出身。165cm。昨シーズンはあと一歩のところで優勝を逃していたが、今シーズンはヤマハレディース、パナソニックオープンで早くも2度の優勝を果たす。ツアー通算5勝。GOLF 5所属。

いかがでしたか? 穴井選手のスイングを参考に飛距離アップを目指しましょう。

解説=石井忍
●いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部を経て98年にプロ転向。その後、コーチとして大西葵など多くのツアープロを指導。現在は千葉市や東京の赤坂、神保町でエースゴルフクラブを主宰し、アマチュアのレッスンも行なっている。

構成=野中真一、編集部
写真=ゲーリー小林、小林司、田中宏幸

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