タイガー・ウッズのスイングを解説!ケガからの復活でスイングに変化が…!?

世界イチのツアー、PGAのトーナメントも毎週熱戦が繰り広げられている。たくさんのスター選手のなかから、今季絶好調と復活を遂げた選手たちをピックアップ。好成績をあげているスイングのポイントにスポットを当てた解説は、みなさんの上達やスコアアップにも役立ちます!

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タイガー・ウッズ クラブに仕事をさせて体への負荷を軽減

タイガー・ウッズ

●1975年生まれ、アメリカ出身。188cm、84kg。プロ107勝、メジャー15勝のグランドスラマー。21年に交通事故で大ケガを負うが今春ツアーに復帰。今年のマスターズは予選通過したが、最終日に棄権。完全復活が望まれる。

事故による大ケガからついに本格的にツアー復帰を果たしたタイガー・ウッズ。両足を骨折したそうですが、とくに重傷だった右足にはその影響が見られ、全盛期のような力強さはありません。

切り返し以降、右足で地面を押す圧が弱まっていて、インパクト前後では右足を引きずるようにスライドさせる動きがあり、若干体が左に流れているようにも見えます。そのせいかフォロースルーが少し窮屈で左ヒジのたたみも以前より早くなっています。

しかし、ケガをした割に飛距離が落ちていないのは、体の運動量が減った代わりにクラブの運動量を増やしたためでしょう。タイガーは従来、圧倒的にクラブよりも体の運動量が大きいタイプのスイングでしたが、その比率をかなりクラブ寄りに変更したことで、体の問題を補っています。

身体能力で飛ばしてきた選手は誰しも、年齢による肉体の衰えに伴い、遅かれ早かれこういった方向転換が必要です。タイガーはケガを機に、少し早めにそれに取り組んだと考えてもいいでしょう。

まだ体も様子見でしょうし試合勘も戻っていないので、すぐに成績は出ないかもしれませんが、復活の兆しは十分に見て取れると思います。

いかがでしたか? 年齢に応じた方向転換も必要になってきます。年齢が気になる人はタイガーのように自分の体と相談しながらスイングを見直してみましょう。

解説=吉田洋一郎

●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。海外に出向き、名コーチのメソッドを学んだり、ツアーで選手のスイング観察・分析を行なうプロコーチ。レッスン活動のほか海外ツアー中継の解説も務める。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成=鈴木康介、編集部
写真=田辺JJ安啓、田中宏幸

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