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285ヤード飛ばす米女子プロ!大先輩・ステイシー・ルイスから学んだこととは?

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!

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Tough Girls No.105「我慢強くプレーする」自信を取り戻したタフガール

マリア・ファッシ Maria Fassi Mexico
●マリア・ファッシ/1998年生まれ、メキシコ出身。22年は「ダウ・グレート・レイクス・ベイ・インビテーショナル」「クローガー・クイーンシティ選手権」で3位。米国女子ツアー平均飛距離ランキング1位(平均285ヤード※3月1日現在)という飛ばし屋。

ファッシ・マリアは「パー5を意識しすぎていました」と反省した。ファッシは米女子ゴルフツアー屈指の飛ばし屋だ。19年にツアーに参戦して以来、ドライバーの平均飛距離280ヤードを超える。オーガスタ女子アマ2位など、大学時代は数々の大会で結果を残し、将来有望な選手と注目されていた。

だが、プロになってからは優勝どころか、上位争いにもなかなか加われていない。「ドライバーは自分の武器だとわかってるからこそ、パー5では”絶対バーディを獲らなきゃ”とリキみすぎてしまって……」。ファッシの昨年のパー5の平均スコアは4.77/83位タイ。得意ホールとは言い難い。

復調のきっかけは昨年7月のダウ・グレート・レイクス・ベイ・インビテーショナルだった。この試合は2人1組のチーム戦。ファッシは大学のゴルフ部の先輩のステイシー・ルイス(米国)とタッグを組んだ。ルイスは正確なショットとパッティングを武器とし、13年に世界ランク1位へ上り詰めた選手。

全盛期を過ぎたとはいえ、しっかりコースマネージメントし、堅実に攻めるプレースタイルは以前と変わらない。ルイスのプレーを間近で観察するだけではなく、チーム戦という利点を生かし、何を考えてプレーしているのか試合中にいろいろ尋ねたことで、ファッシは自分の足りないものに気づいた。

タッグを組んだステイシー・ルイスは、メジャー2勝を含む米ツアー通算13勝をあげている。そんなルイスとファッシはアーカンソー大学のゴルフ部の先輩後輩の仲。

「飛距離にこだわりすぎて、無理に攻めていました。冷静さを欠いてコースマネジメントも疎かになっていました」。そこで、優勝といった具体的な目標を立てることはやめて、1打1打、我慢強くプレーすることを心がけるようにした。その結果、昨年9月のクローガー・クイーンシティ選手権で3位、11月のペリカン女子選手権で7位に入った。

「ステイシー先輩と一緒に回れたことが本当に大きかったです」。失っていた自信も取り戻してきたというファッシが、念願の初勝利を手にする日も近いのかもしれない。

いかがでしたか? 米国でも活躍するプロゴルファーの彼女たちに、今後も注目してみてください!

●みなみ・しずか/東京都出身。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。

ゴルフ雑誌や「ナンバー」「Sports lllustrated」などスポーツ誌に写真を提供。

写真=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI

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