頭での理解も必要!「飛ぶ球」と「飛ばない球」の違いはコレだ!
兼濱コーチにフェードとドローを打ってもらい、飛ぶ球と飛ばない球について解説してもらった。ここまで完璧なデータを出すのはアマチュアには難しいが、理論の理解は、飛距離アップへの大きな一歩となる!
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持ち球を活かしたスイングが一番飛ばせる
フェードもドローも、理想は「フェーストゥパス(※)のギャップが3度以内に収まっていること」といわれています。球筋は基本的に、フェース面(フェースアングル)とクラブパスで決まってくるものなので、右に打ち出して左に曲がるドローでも、インパクト時のフェースの向きは、インからアウトへの軌道に対してオープンになります。それを踏まえて、測定値をみてください。理論上はボール初速も上がり、ランが伸びるドローのほうが飛びますが、僕の持ち球はフェードなので、フェードを打ったほうが気持ちよく振れて飛距離が出ます。
やはり「持ち球を活かしたスイングのほうがヘッドスピードも上がって飛ぶ」を実証しましたね。スライスのデータは、フェースこそ1.6度と閉じていますが、アウトサイド・インの軌道が強いため、大きく左に打ち出してから右へ曲がる典型的な飛ばないスライスです。
僕の持ち球ではありませんが、ドローもうまく打てました。フェーストゥパスのギャップは1度と、理想とされる3度以内に収まっています。対してフックは、とくにキャリーが伸びず、30ヤードほど飛距離をロスしました。
スピン量は1820rpmとかなり少ないのでランは伸びますが、回転が少なすぎるとボールに浮力がつかず打球がドロップしてしまったり、キャリー不足は打ち上げなどロケーションにも左右されやすくなってしまいます。
※フェーストゥパス
インパクト時のクラブの軌道(クラブパス)に対する、フェースの開閉の度合いのこと。クラブパスに対してのフェースの向きなので、アウトサイド・インのスライスが出る軌道でも、フェースの向きはクローズと出るときがある
いかがでしたか? 兼濱さんのアドバイスを意識してみてください!
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レッスン=兼濱開人
●かねはま・かいと/1990年生まれ、沖縄県出身。
飛ばしを追求し、19年のドラコン大会では平均329ヤードを記録して優勝。
解剖学や運動生理学にも精通。4月に「学芸大ゴルフスタジオ」をオープン。
構成=白戸 翔
写真=田中宏幸
協力=東京ゴルフスタジオ