ボール位置、もっと大事なのは「左右」よりも”前後”！

ドライバーがうまく打てる日は、アイアンがうまく打てない。その反対の、アイアンはうまく打てるのにドライバーがうまく打てない。うーん。あちらを立てればこちらが立たず……というとき、みなさんはどうしていますか?

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たかがボール位置、されどボール位置むしろボール位置!

「スイングのせい」だと思って、打ち方を変えて修正する。でも、直そうとしたはずが、なぜかドライバーとアイアンのどっちも当たらなくなってしまった! なんて経験がある人も多いはずです。これは、悪かったほうを直すためのスイングが、よかったほうのスイングにも悪い影響を与えてしまった、ということがあり、とくにラウンド中、「すぐに直したい」と思って行なったときに陥りやすい負のスパイラルなのです。

では、ラウンド中は「直さないほうがいいの? 片方の不調は諦めるしかない?」ということではありません。直すべきポイントはセットアップ。とくにボール位置に注意してください。ボール位置のズレはプロでも無意識に起こってしまうもの。ドライバーは左寄りにボールをセットしますが、ふだんより内側にセットしていたらヘッドが下から上へ動くアッパーブローの軌道の途中でボールをヒットできなくなる。アイアンはダウンブローでヘッドが上から下へと動く途中でヒットしたいけど、ボール位置が右や左にズレていたらどうなりますか? 番手ごとの理想的な入射角や打点位置で、当たらなくなってしまいますよね。

つまり、問題はスイングではなくボール位置だった、というのはよくあること。私自身もボール位置を直したらうまく当たるようになった経験が、選手時代もコーチをしていても何度もあります。たかがボール位置、されどボール位置。むしろボール位置!これだけで直るなら、これ以上に簡単で楽なことはありませんよね。でも本当に重要なことなので、上達も修正もスイングを直す前に、まずはボール位置を変えたり、毎ショット一定の位置にセットしましょう!

いかがでしたか？　調子が悪いときやうまくいかないときはボール位置も確認してみましょう。

大谷奈千代

●おおたに・なちよ/1984年生まれ、兵庫県出身。05年のプロテストに合格。ステップアップツアー2勝、11年には賞金シードを獲得。現在はレッスンにやりがいを感じ、コーチに転身。アマチュアやプロの卵を精力的に指導している。

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