アイアン上達のコツ6選!ミスを減らして理想のスイングを手に入れる方法
アイアン上達のコツを6人のコーチに教えていただきました。この記事を参考に、理想のスイングを手に入れましょう!
まずは、奥嶋誠昭コーチにハンドファーストを習得するコツを教えていただきました。
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踏み込みが遅いとスエーしてしまう
アイアンはロフトを立てて打ちますが、腕の動きだけで立てるのはNG!
それは手打ちのスイングです。アイアンでロフトを立てるために大事なことは、左足の踏み込みなのです。
トップからインパクトに向かって左足を踏み込む動作を行なっている人もいますが、ほとんどのアマチュアは左足を踏み込むタイミングが遅くて、弱い!
踏み込みのタイミングが遅いと体が左に流れてしまうスエーが起こってしまいます。
ツアープロのアイアンショットを見ると、トップが決まる前から左足への踏み込みがはじまっています。そして、インパクトの瞬間には踏み込んだ反動で左足が伸びている。この踏み込みと反動によって左足が軸となるため、ハンドファーストの姿勢で打てるのです。
奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。ツアープロのコーチを務めながら「ノビテックゴルフスタジオ」では、ギアーズなど最先端機材を使ったスイングの研究やレッスンを行なっている。
次に、辻村明志コーチのミート率を上げるレッスンです。
腰や右ヒザが前に出るのを防ぐドリル
スイングスピードやミート率を上げるには上半身の形や使い方が大切で、インパクトは「強く叩く」のではなく「強く(フェースに)乗せる」ことが重要。これは足腰を重く使って振るのがポイントになります。
腰や足が浮くと上体も浮いてしまい、絶対に速く強く振れません。そこで、重心を下げて下半身を粘らせるドリルをふたつ紹介します。クラブさえあれば誰でも簡単にできるので、みなさんもやってみてください。
パターに腰掛けて打つ
ダウンスイングで腰が浮くとパターが倒れてしまう。アドレスで前傾させた骨盤の傾きをキープすることが大事で、パターを引っぱっても抜けないくらい強くグリップエンドに腰掛けたまま振る。
右カカトにアイアンを引っかける
フィニッシュでは右カカトをめくるが、インパクトまでは右足の拇指球で踏んばり、右カカトがめくれるのを遅らせる。めくれるのが早いと腰が浮いたり右足が前に出て、右カカトに引っかけたヘッドが落ちてしまう。
辻村明志
●つじむら・はるゆき/1975年生まれ、福岡県出身。ツアープロから指導者に転身。「チーム24(辻村)」を結成し、上田桃子、松森彩夏、吉田優利らの帯同コーチを務める。元ビルコート所属。
次は目澤秀憲コーチに、松山英樹みたいな「超低弾道ショット」をマスターするコツを教えていただきました。
低弾道を打つ手首の形は始動から作っていく
近年、レッスンで一般的になった手首の「掌屈」と「背屈」で説明すると、低弾道ショットは「左手掌屈、右手は背屈」させて打ちます。このイメージをみなさんはどこでもっていますか?
多くの人は「インパクト」と答えるでしょうが、それでは遅くて間に合いません。右手背屈(1)と左手掌屈(2)は、バックスイングからはじめてトップで完了(3、4)。
右手首は甲側に折れて、左手首は伸びた形を作り(6)、その形をインパクトまでキープする(5)のが、ロフトを立てる&ハンドファーストで打つコツ。
右手背屈と左手掌屈を作る意識は、両手でも左右どちらかの手でもOK。右利きの人は器用に動かせる右手で、右手背屈をイメージするのがオススメです。
目澤秀憲
●めざわ・ひでのり/1991年生まれ、東京都出身。アジア人初のマスターズ優勝にコーチとして貢献。ほかにも有村智恵や河本力なども指導、サポートしている。
次は、石井良介プロのアイアンの正しい構え方レッスンです。
手元を下げるのではなく力を入れるだけ!
グリップエンドに正しく下向きの力を入れると、ヘッドのトゥ側が少し浮きます。上級者やプロゴルファーはトゥがやや浮いていますが、あれはアドレスでグリップエンドに下向きのテンションがかかっている証拠なのです。
カン違いしてはいけないのは、下向きに力を入れようとして手元を低くしてしまうこと。手元の高さを変えずに、下向きに力をかけることが大切です。
石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロA級の資格をもち、トラックマンを使用したレッスンや試打企画が大人気。神奈川県のハンズゴルフクラブなどで、アマチュアのレッスンも行なっている。
次は、大川夏樹コーチの「左1軸スイング」レッスンをご紹介!
アイアンは大ミスを防ぐことが大事
アイアンショットはダフリやトップ、チョロなどの大きなミスを出したくない。これは左1軸スイングで防ぎましょう。終盤は下半身が疲れてくるので、体重移動はなるべく使わないのがベスト。
体重を右足に乗せてバックスイングしてもダウンスイングで左足に移らないと、打点が上下にズレてしまうしゃくり打ちになりやすいからです。
体重配分は両足とも5対5の左右均等で構えます。次にバックスイングで右ヒザを伸ばしながら腰の右側を後ろに引きましょう。
頭の位置をキープして腰の右側を後ろに引くと、体重が左足に多く乗ってきます。そのままトップまで上げたら、左足荷重の左軸のままでインパクトへ。
ダウンスイングで左足を踏み込んでいく動きがいらないのでシンプル。ヘッドの入り方もミートしやすい鈍角な入射角になるので、ボールを正確にとらえやすくなります。
大川夏樹
●おおかわ・なつき/1988年生まれ、神奈川県出身。SNSを中心に「オンラインゴルフラボ」(インスタグラムアカウントNATSUKI72_GOLF)を主宰し、多くのゴルファーに好評を得ている。
最後に、森山錬コーチの「高スピンショットの手首の使い方」レッスンをご紹介。
手首の動かし方は「おたまですくう」と同じ
アイアンの高スピンショットは、高スピンアプローチを打つときと同じテクニックを使いますが、その前に「ハイボール」と「ハイスピン」は異なることを説明しておきます。止まる球を打つには、フェースを開いてカット軌道で打つこともありますが、これは高さで止める「ハイボール」です。アイアンのプロ球は、ライン出しのように打ち出しの高さは抑えつつ、スピンを大きく増やす。アプローチでいえば「低く出して止まる球」です。これはボールをいかにフェースに乗せるかがキーとなるため、インパクトゾーンで左手を掌屈から背屈させる動きが必要になります。
掌屈と背屈は、近ごろのレッスンで頻繁に使われるようになったワードですが「うまくできない」「できたはずが思った結果が出ない」という人が多いようです。そこで、高スピンショットの手首の使い方を簡単に説明すると『おたまでボールをすくう』になります。手首を掌屈や背屈させる意識をもたなくてOK。ボールをうまくすくえたら、それが高スピンの手首の使い方。その動きを実際のスイングでもイメージして実行すればいいのです。
地面や床の上のボールをおたまですくって落ちないように振る。同じ動きをアイアンで行なうとボールがしっかりフェースに乗る!
おたまに乗せたボールを落とさないように連続で振るのも効果的。「ハーフスイングくらいの大きさで振りますが、この振り幅になると手首を掌屈・背屈させないとボールが落ちてしまいます」(森山)
森山錬コーチ
いかがでしたか? このレッスンを参考に、アイアンを上達していきましょう。
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