年間女王の“セッティング”は?人気女子プロ3人のギアへのこだわりを解説
眺めているだけでも楽しいけど……人気女子プロ3人のセッティングからスコアアップ秘けつを探る!
年間女王に輝いた山下美夢有など2022年に活躍した女子プロ3名のセッティングを分析。
そこから見えてきたスコアアップにつながる秘けつを紹介!
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山下美夢有のセッティング
ドライバーは8.5度 エースパターは2本!
22年後半からドライバーのロフトを9.5度から8.5度に変更。パターはシーズン5勝のうちオデッセイで3勝、現在(写真)のパターで2勝をあげた
新ドライバーZX5 MkIIに替えた初戦(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)は、投入してすぐに優勝
パターは地元・大阪の メーカー「リアライズ」のプロトタイプ。シーズン中も細かくミーリングなどを調整
モデルはZXからZX MkIIに替わったが、3・5W、4・5UTの組み合わせは21年から同じだ
山下美夢有/やました・みゆう
2001年生まれ、大阪府出身。22年はリコーカップ優勝などシーズン5勝。メルセデスランキング1位で年間女王を獲得。加賀電子所属。
藤田さいきのセッティング
シーズン後半にはピンの新ドライバーG430と新アイアンi230を使用。ウエッジもジョーズRAWにするなど10本も変更した
藤田さいき/ふじた・さいき
1985年生まれ、栃木県出身。22年は11年振り の優勝を達成し、プロ入り23年目にして過去最高の獲得賞金額を更新した。チェリーゴルフ所属。
小祝さくらのセッティング
5から7番アイアンまではややソール幅が広いZ585。8番からPWはシャープなZX7を組み合わせたコンボセット。UTは18年モデルを使用
小祝さくら/こいわい・さくら
1998年生まれ、北海道出身。通算8勝をマー クし、18年シーズンから4年連続で賞金ランキングトップ10入り。ニトリ所属。
5、6番アイアンを使う選手が強かった
最新の女子プロのセッティングは、ドライバーの下に3、5番のフェアウェイウッド2本、そしてユーティリティを2本、アイアンは5か6番アイアンからというのが王道になっています。
一時期の女子ツアーは、アイアンの本数を減らしてショートウッドやユーティリティを増やすセッティングが流行しました。しかし、2022年シーズンは5、6番アイアンを使う選手が再び増えている。その要因は、170ヤード以下のセカンドショットは、ユーティリティでグリーンに乗せるだけではなく、アイアンでバーディチャンスにつける精度を出せないとスコアを伸ばせなくなってきたからだと思います。
とくに20歳前半の若い世代の選手ほどアイアンを重視する傾向があり、その上の170から190ヤードの距離はミスヒットに強い4、5UTなど、確実にパーオンできるクラブを選んでいます。
※15本セットの選手は、試合中は14本に変更しています
いかがでしたか? 鹿又さんの解説による人気女子プロのセッティングを紹介でした。ぜひ参考にしてみてください。
鹿又芳典/かのまた・よしのり
多くのゴルフメ ディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調 整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
解説=鹿又芳典
構成=野中真一
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