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“飛ばせるアドレス”はどっち?「前傾を…」とゴルフコーチが解説【人気記事トップ3】

今回は、「ワッグルONLINE」で2月に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。

まず紹介するのは、第3位の記事です。

【あわせて読みたい】西村優菜「試合で使う」と絶賛!キャロウェイ“PARADYM”って何がスゴイ?

第3位:「飛距離が伸びるスイング」とは?シャフトのしなりを“最大化”する方法をプロがレッスン

飛ばすためには、ヘッドスピードやミート率のアップがあげられるが、じつはスイングリズムのアップも大事!

「クラブを素早く上げて素早く下ろす2拍子のリズムが理想的です」と守谷玲雄。慣れてしまえば、自然と飛距離が伸びるというメソッドをレッスンする。

トップでシャフトがしなるくらいのスピード感で振る!

守谷のシャフト硬度はXだが、シャフトがしなってトップでヘッドが少し下がっている。アマチュアもこれと同様か、もっとシャフトがしなるトップが作れるスピードで振ってみよう! 2拍子のリズムを意識すれば、シャフトのしなりを活用できるので、パワーがない人でも飛距離アップが実現する!

70ビートくらいのテンポが理想

アドレスを決めて「ピッ」。次の「ピッ」でテークバックをスタートしてトップへ。次の「ピッ」がダウンスイング。上げて下ろす動作を2拍子で行なう

最初にリズムとテンポの違いを明確にしておきましょう。リズムは「拍子」、テンポは「速さ」のことで、飛距離を伸ばすにはスイングリズムは絶対に2拍子がオススメ! 「イチ、ニのサーン」のような間延びするリズムは、テンポやインパクトのタイミングが一定になりにくいというデメリットもあります。

2拍子のリズムに合わせてテンポアップする。これはメトロノームでいえば、一般男性であれば70ビートくらいの速さで振る。メトロノームはスマホのアプリにもあるので「70ビートを2拍子で振る」をぜひ試してください。おそらくバックスイングを上げるスピードがかなり速い、と感じるでしょうが、イメージとしては、バックスイングとダウンスイングのスピードを同じにするくらいの感覚。そのくらい速くてOKなのです。

手を使って勢いよく振り上げるのはNG。リキみが入って上体の捻転量が不足しやすい
クラブをゆっくり上げると切り返しは逆に急いでしまうため、上体が突っ込みやすくなってしまう

クラブの重さを感じてから振り下ろす

2拍子のリズムによってスイング全体の速さが上がる。切り返しで大事なのはリズムを速くしても下半身リードで切り返すこと。
体全体を使ってのスピードアップを心掛けよう

2拍子スイングでリズムを速めると、シャフトのしなりを最大限に引き出せるのでヘッドスピードがアップします。シャフトのしなりはダウンスイングだけでなく、トップまで振り上げて切り返す瞬間にヘッドが少し下がるシャフトのたわみも感じてください。

切り返す瞬間のシャフトのたわみは、腰を左に切る動作がポイントです。下半身の動きを先行させることで、自然に肩や腕など上半身の余分な力が抜けます。飛ばそうとしたり腕で振り下ろそうとすると、切り返しで両手に力を入れてしまいがちですが、これは絶対にNG。トップから切り返すときにクラブの重さを感じられない人は、両手グリップへの力の入りすぎに注意してください。

下半身リードを体感するドリル

トップの形を作り、グリップエンドを柱や壁などに当てて切り返す動作を行なうと、腰を先行させて回す感覚がつかめる。スタート前なら、乗用カートを利用してやってみよう。

この記事を参考に、早速実践して飛距離アップを実現しましょう!

レッスン=守谷玲雄
●もりや・れお/1999年生まれ、埼玉県出身。埼玉栄高校ゴルフ部を経てゴルフ場の研修生、ツアーキャディの経験を積んだのちに、ティーチングプロに転身。現在はZEN GOLF RANGE浦和店を拠点に多くのアマチュアを指導している。

構成=三代 崇
写真=中野義昌 
協力=新武蔵丘ゴルフコース

アクセス数第2位の記事はこちら。

第2位:アイアンの“正しい構え”とは?「トゥが浮くように…」と石井良介プロ

2022アイアンのベストレッスンセレクション。今回は石井良介プロの「アイアンの正しい構え方レッスン」をご紹介!

手元を下げるのではなく力を入れるだけ!

昔からこれが基本!ベン・ホーガンの握り方:ベン・ホーガンの名著「モダンゴルフ」でも、グリップは左手の人差し指で引っかけて左手の腹で下に押す形が基本とされている

グリップエンドに正しく下向きの力を入れると、ヘッドのトゥ側が少し浮きます。上級者やプロゴルファーはトゥがやや浮いていますが、あれはアドレスでグリップエンドに下向きのテンションがかかっている証拠なのです。

トゥダウン&手元が浮いて右プッシュ!(×)、トゥを浮かして構えたほうがスクエアヒットできる!(○)

カン違いしてはいけないのは、下向きに力を入れようとして手元を低くしてしまうこと。手元の高さを変えずに、下向きに力をかけることが大切です。

今回は石井さんの「正しい構えと力の入れ方」のレッスンを紹介しました。ぜひこの記事を参考に練習してみて下さい。

石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロA級の資格をもち、トラックマンを使用したレッスンや試打企画が大人気。神奈川県のハンズゴルフクラブなどで、アマチュアのレッスンも行なっている。

アクセス数第1位の記事はこちら。

第1位:“飛ばせるアドレス”はどっち?「前傾を…」とゴルフコーチが解説

アマチュアは、何をすれば飛距離が伸びるのかを徹底取材。飛ばない原因を、体格や筋力のせいにしている人はとくに必読! 

小柄や細身、非力でも飛ばせるワザを、300ヤードのビッグドライブを放つ樋口貴洸コーチと遠藤将也コーチがレッスン!

深い前傾キープよりも「真っすぐ気味」でOK!

深めの前傾姿勢
真っすぐ気味の前傾姿勢

僕は、さらに回転力を上げるコツをレッスンします。これは遠藤先輩がいっていた「軸のキープ」にも役立ちます。体を大きく速く回すことは飛距離アップに直結しますが、それには体を真っすぐ立てたほうが容易です。

アマチュアはフィジカル面でもツアープロと比べて柔軟性や筋力が劣るため、前傾角度をキープしながら回る動作は体への負担が大きく、それを気にして振るとヘッドスピードが上がらなくなってしまう。僕自身も体は固いほうなので、前傾を浅めにして飛ばしていますが、弾道測定器で測ってもあきらかに真っすぐ立って打ったほうがヘッドスピードもボール初速も上がります。

深めの前傾は、そのぶん起き上がりやすくもなりますからね。前傾を浅くして振るスイングでの飛距離アップを、ぜひ試してみてください!

前傾しているから軸が前後左右に傾きやすい

「単純に、真っすぐ立って打つと軸が固定しやすくなります」と樋口。大きく振り上げたり、ダウンスイングでクラブに強い遠心力がかかっても、軸が前後左右に傾きにくいので回転力が上がる
軸が左に傾くのは、ダウンスイングでスピードを出そうとしたときによく見られる動き。回転力が落ちてのスピードダウンだけでなく、カット軌道や入射角が鋭角になるため力が伝わりにくくなる

「真っすぐ立つ」と高速で回れる。これは、フィギュアスケートの回転ジャンプもそうですね。頭からツマ先までを一直線にして回りますが、ゴルフスイングでは背骨の前傾を起こして、背骨を中心に回転してください。回りやすさや回転速度が上がりますが「背骨真っすぐ」は、単純に前傾した姿勢よりも軸が前後左右に傾きにくくなる効果があります。

軸が傾いてしまうと回転力が落ちてしまいますが、同時にクラブの軌道や入射角も悪くなる。だから飛ばなくなってしまうのです。

真っすぐ立っても「左肩が上がる」は×「極端なアッパーブロー」も×

軸を右に倒してのアッパーブローもドライバーを飛ばすコツといわれるが、過度なアッパーブローはインパクト時のロフトが増えすぎて飛ばなくなってしまう。弾道はロフトなりの高さで飛ばそう

真っすぐ立って打つときの注意点は「それ以上、起き上がらない」こと。起き上がるとダウンスイングで軸が左に倒れて、体が突っ込んでしまう。左肩が右肩より高い位置にこないように気をつけよう

ピタッと止まれるようではまだまだ回転不足!

勢いよく振り切った反動を使って、体の正面までクラブを振り戻す

回転力を上げたスイングでは、フィニッシュはピタッと止まらなくていいです。「止まれる=コントロールができている」よりも「勢いがつきすぎて止まれない」スイングとフィニッシュの習得が先。

振りちぎったらその反動を利用して、クラブを体の前まで振り戻すフィニッシュをとってください。

フィニッシュの形が崩れても、構えた位置(写真左)から大きく足が動いてしまうのはNG。回転力が上がってもミート率が落ちたり、曲がる危険性が増える。クラブも振り戻しにくくなってしまう。

回転しやい「真っすぐ立って打つ」スイングで、速く回れる自分の限界を突破しよう。ピタッと止まれるうちはまだまだ回転不足!

この記事を参考に、ぜひ実践して、飛距離アップを目指しましょう!

樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。ツアープロを目指しながら港区の「Golf&Fitness Point 芝浦」でアマチュアを指導。ドライバーを飛ばし、得意のアイアンでバーディを奪うスタイル。遠藤は大学ゴルフ部の先輩。

遠藤将也
●えんどう・まさや/1994年生まれ、長野県出身。東京国際大学のゴルフ部を経て、PGAティーチングプロ資格を取得。板橋区の「リバースゴルフスタジオ」でのレッスンのほか、首都圏の練習場やコースでのラウンドレッスンも行なっている。

写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC

いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しているのでぜひご覧ください。

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