「パラダイム」ドライバー4モデルを関雅史が試打解説!最適なモデルの選び方とは?
PGAツアーではデビューからドライバーが3連勝を飾るなど、2023年の新モデルでもっとも話題になっている「パラダイム」。
コース試打で関雅史プロに、構造や性能を大いに語ってもらった!
キャロウェイ パラダイムのドライバー・FW・UTを試打解説しているので、最後までぜひ読んでください!
【動画で見る】トラックマンで「パラダイム」シリーズをガチで試打計測!
試打・解説=関 雅史
●せき・まさし/1974年生まれ、東京都出身。「QP」の愛称で親しまれるティーチングプロ。都内のゴルフショップ「ゴルフフィールズ」の代表を務め、スイングとギアの両面からのレッスンを得意とし、さまざまなゴルフメディアで活躍中。
シリーズ名の“PARADYM”の意味は?
シリーズ名のPARADYMとは、“パラダイムシフト”を指していて、それまで常識と考えられていたことが大きく変わるという意味。
これまでのゴルフの“常識”を大きく覆すようなテクノロジーが詰まっている、革新的なシリーズだ。
それでは、早速パラダイムのドライバー4モデルを試打解説していきます。
ドライバーの歴史を変える最新テクノロジーとは?
「パラダイム」を打つまで、個人的に「ローグSTシリーズ」は史上最高のドライバーで、私自身もエースドライバーとして「ローグST MAX LS」を使っていました。しかし、「パラダイムシリーズ」は「ローグSTシリーズ」を飛距離でもやさしさでも簡単に超えてビックリ! じつは私、すでにこのドライバーを即決で予約しています(笑)。
なぜ、これほど性能が高くなったのか?
キャロウェイの担当者に話を聞くと、ボディ中央部分に業界初の360°カーボンシャーシを採用したことで、今までのドライバーの歴史を変える進化があったそうです。
クラウンがカーボンになっているドライバーはたくさんありますが「パラダイム」はソールまでカーボン。驚くほど軽く、そのぶんの重さを周辺部分に配置することで設計自由度が上がり、慣性モーメントも最大化されたとのこと。
これまたビックリしたのがAIフェースの進化。今作はさらにゴルファーのスキル別に打点の傾向やヘッドの入り方をインプットしたことによって、着弾範囲の幅をより抑えるフェースになっています。
だから、ミスヒットに強かった「ローグST」よりも、さらに曲がらないし、飛距離性能の高かった「エピック」の飛びも凌駕するドライバーが誕生したのです。
*テストレンジでROGUE ST MAXとPARADYMをプレーヤーテストし、PARADYMの着弾範囲(楕円面積)が約15%縮小した結果に基づく
飛距離性能はもちろん「ミスヒットした」はずが打球が曲がらない!
ボールスピードが圧倒的に速い!
第一印象は「とにかく飛ぶ」! 弾道データを調べると圧倒的にボールスピードが速い。
ボールスピードなどから換算されるミート率は1.48を超えると高いとされますが「パラダイム」は理想値とされる1.5が出ました。
さらに360°カーボンシャーシの効果で打球が曲がらない。
感覚としては「あっ、今のミスした」と思った打球が、ほぼ真っすぐ飛んで飛距離ロスもほとんどありませんでした。
Q、ドライバー4モデルはどうやって選ぶ?
A、まずは「X」を打ってその球筋から判断しよう!
ちなみに私はスタンダードの「パラダイム」を購入しました。
「パラダイム」はつかまりを抑えつつ、叩けるのでアベレージゴルファーからセミアスリートまでカバーしています。
でも、もっとも幅広い日本人ゴルファーにマッチするのは「パラダイム X」でしょうね。
「パラダイム X」を打って、もう少し打球を上げたいと思ったら「マックス ファスト」、ちょっとつかまりすぎると感じたら「パラダイム」を試すのが賢明。
「トリプルダイヤモンド」はヘッドスピード45m/秒を超える人にオススメです。
試打結果&各モデルの特徴を解説
PARADYM
80台、90台の中級者に最適!
「パラダイム」はヘッドスピード42m/秒くらいで平均スコア80〜90台のセミアスリートゴルファーにピッタリ。
弾道データ
ヘッドスピード 46.8m/秒
ボールスピード 69.3m/秒
高さ 21.8ヤード
バックスピン量 2261rpm
トータル飛距離 277.8ヤード
SPEC
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●長さ/45.5インチ●シャフト/ベンタスTR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/9万6800円〜
ペリメーターウェイティングでさらにピッタリ弾道に!
ペリメーターウェイティングは調整力がさらに向上しています。「ドロー」と「フェード」で球筋が変わるのはもちろん、「ドロー」だと中弾道で高初速、「フェード」だと高弾道でキャリーが伸びます。
PARADYM X
微ドロー系の高弾道!
決してつかまりすぎることがなく、微ドロー系で高弾道ボールが打てます。スライサーがもっとも飛ばせるドライバーです
弾道データ
ヘッドスピード 45.2m/秒
ボールスピード 67.0m/秒
高さ 31.4ヤード
バックスピン量 2953rpm
トータル飛距離 262.5ヤード
SPEC
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●長さ/45.5インチ●シャフト/ベンタスTR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/9万6800円〜
PARADYM MAX FAST
シニア以外でもHSアップ!
楽に打球が上がる安心感はNo.1。軽量設計なのでシニア世代はもちろん、若い世代でもヘッドスピードアップの効果大!
弾道データ
ヘッドスピード 44.8m/秒
ボールスピード 66.0m/秒
高さ 25.8ヤード
バックスピン量 2917rrpm
トータル飛距離 255.1ヤード
SPEC
●ヘッド体積/460cc●ロフト角/9.5、10.5、12度●長さ/45.75インチ●シャフト/スピーダーNX 40 for Callaway(R、SR、S)など●価格/9万6800円
PARADYM ◆◆◆
顔のよさ◎! 叩くほど飛ぶ
丸みのある「小顔」は上級者やプロにとってはすごく構えやすい。低スピン設計なので叩けば叩くほど飛びます
弾道データ
ヘッドスピード 45.9m/秒
ボールスピード 68.6m/秒
高さ 19.9ヤード
バックスピン量 2539rpm
トータル飛距離 262.2ヤード
SPEC
●ヘッド体積/450cc●ロフト角/8、9、10.5度●長さ/45.5インチ●シャフト/TENSEI 55 for Callaway(SR、S)など●価格/9万6800円〜
※CALLAWAY SELECTED STORE限定発売
FW・UTを試打解説!
FWは低スピンなのに高弾道、UTはウッド顔でやさしさ満点
私は3、5番ウッドも購入しました。こんなに低スピンで打球が上がる3番ウッドはゴルフ人生で初。ユーティリティもウッド顔でダフリや左右のミスヒットに強いですね。
PARADYM フェアウェイウッド
キャリーが伸びるFW
スピン量で高く上がるのではなく、打ち出し直後から高く上がって、そのまま低スピンで飛ぶことに感動!
弾道データ(#3)
ヘッドスピード 44.6m/秒
ボールスピード 66.7m/秒
高さ 27.4ヤード
バックスピン量 3544rpm
トータル飛距離 243.9ヤード
SPEC
●ロフト角(番手)/15(#3)、16.5(#3HL)、18(#5)、21(#7)、20(Heaven)、24(#9)、27度(W#11)●シャフト/ベンタス TR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/6万500円〜
PARADYM ユーティリティ
やさしい顔にチェンジ
アイアンに近い形状ではなく、ショートウッド系の顔と弾道。超高弾道でグリーンを狙えて止められます
弾道データ(#5)
ヘッドスピード 40.1m/秒
ボールスピード 58.7m/秒
高さ 34.3ヤード
バックスピン量 4775rpm
トータル飛距離 196.3ヤード
SPEC
●ロフト角/18、21、24、27度●シャフト/ベンタス TR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/5万600円
いかがでしたか? キャロウェイ「パラダイム」シリーズをぜひ試打してみてくださいね!
●商品の問い合わせ/キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル ☎️ 0120-300-147 www.callawaygolf.jp
構成=野中真一
写真=中野義昌
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
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