アプローチの“スピン量”を操るには?「アドレスでワキを…」とシニアプロ

グリーンをはずしたとしても巧みなテクニックを駆使してスコアをまとめるのがベテランの真骨頂。

ポイントは腕と体の一体感だ。

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腕と体の一体感を高めることでスピン量が一定になる

左ワキだけでなく右ワキも締めて体の回転で打つ

グリーンまわりからピッチ&ランやランニングアプローチで寄せるときは、スピン量を一定にすると球の転がりが計算しやすい。それにはアドレスでワキを意識することが大事だと宮瀬博文はいう。

「テンションをかける感じでワキを軽く締めるのがコツ。グローブをワキに挟み、ぎりぎり落ちないくらいの強さが目安です。左ワキだけでなく右ワキも締めることで、腕と体の一体感が向上します。こうすれば手打ちにならず、体の回転で打てる。

クラブの入射角が安定し、ムダなスピンが加わりません。ベテランになると“球の扱い”に慣れて手先を使ってしまいがちですが、手先を使うほどワキがあまくなり、入射角もスピン量もバラつくので注意しましょう

Point1 グローブが落ちないように振る

フォローまでキープ!

ワキにグローブ(手袋)を挟んでシャドースイングを行なう。グローブがぎりぎり落ちないくらいの強さが理想。両ワキとも同じように締めて一体感を高めよう

力の入れすぎはNG

ワキを強く締めすぎるとスイングが窮屈になってしまい、タッチが出なくなるので要注意

Point2 小さい振り幅でも胸をしっかり回す

胸を左に向ける

手先を使わずに体の回転で打てば、クラブの入射角が安定し、スピン量が一定になるため、距離感が合いやすくなる。小さい振り幅でも胸をしっかり回すことが大切

いかがでしたか? ぜひ、参考にしてみて下さい。

レッスン=宮瀬博文
●みやせ・ひろふみ/1971年生まれ、千葉県出身。171cm、74kg。2007年に中日クラウンズを制するなどレギュラーツアー7勝。21年にシニア入りし、パーキープ率1位を記録。22年はマルハンカップ10位。アイ・エー・エス・エス所属。

構成=小山俊正
写真=高橋淳司
協力=取手国際ゴルフ倶楽部

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