スコアを書かずにプレーするメリットとは?ゴルフコーチが解説
スコアカードをきちんとつけるか、つけないのか、のお話。
マスター今野は、意図的につけないこともあるそうで、スコアを記入しないことでのメリットを語る。
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覚えられない原因は気力、体力、集中力切れ!
マサ マスターはラウンドのとき、毎回スコアをつけてる?
今野 (マスター)プライベートのラウンドでは、ほぼつけてないですね。
マサ もっともマスターのスコアだったら、書かなくても覚えられるか。
今野 そうかもしれませんが、自分への戒めのためにもつけないようにしているんです。
マサ 戒め? 何か間違わないように注意するためってこと?
今野 はい。スコアカードに書かなくても、どのホールでいくつ打ったか。さらに、どんなショット、どんなミスをしたかまで、すぐ思い出せるようにプレーしています。
マサ うまい人って、その記憶力がすごいよね。コースのレイアウトなんかもよ〜く覚えているし。
今野 ゴルフは記憶と経験のスポーツですが、うまいから覚えているのではなく、覚えているからうまい、が正しいのかもしれません。
マサ うまいって、スイングや球筋とも関係あるの?
今野 そっちよりメンタル的なことですね。マサさんは「我を忘れる」ってどういうときですか?
マサ 夢中になりすぎたり、大興奮したときかな。
今野 それってゴルフではよくないことですよね。夢中になりすぎると回りが見えなくなる、興奮することよりも冷静でいることが大事といわれますから。
マサ そうだけど、記憶の話はどうしたの?
今野 覚えて「いない」「いられない」のは、気力と体力が尽きたときなんです。記憶に新しい、古いではなく。スタートしたてのほうがショットの内容もコースも覚えていたりしません?
マサ そういわれると、ハーフの後半のほうが思い出せないことが多いかも。記憶としてはスタート時より新しいのに。
今野 時間の問題ではなく、気力、体力、そして集中力の問題です。マサさんがハーフの後半のプレーの記憶が曖昧になるのは時間の経過ではなく、ミスが続いたりスコアが悪くなっていったから、という心当たりがありませんか?
マサ あるねぇ。もうこんなに叩いてハーフ50打っちゃいそう、とかで、やる気がなくなったりキレちゃったり。
今野 そうなりがちなので、集中力を切らさないためにも、スコアを書かずに覚えておく。覚えるために書かないようにしているのです。
マサ 「覚えておかなきゃ!」というのにとらわれて、ほかのことがおろそかになったりしない?
今野 それが不思議と、その1打に想いを寄せると意識しなくても記憶に残ります。私は直近のラウンドよりも、9月のQTのときの4日間のほうが全ショット鮮明に覚えています。だから、好スコアを出しにいくときは「今日はスコアカードを書かない」と決めてしまうのも、集中力をホールアウトまで持続させてスコアをまとめるための、ひとつの手だと思います。
マサ よーし、今度、大事なコンペがあるから、スコアをつけずに回ってみるか!
今野 それはアテストもあるでしょうから、自分のスコアも同伴競技者のスコアもきちんとつけたほうがいいですよ(笑)
キレたときは一瞬だけ爆発してすぐに鎮火!
気力、体力、集中力が“キレる”のはNGだが、怒りの“キレる”は気持ちを切り替えるスイッチにすることもできる。「ミスすると怒ったりイライラしたりしますが、その気持ちを引きずらないコツは瞬間的に爆発させることです。クラブを地面に叩きつけて怒る“ガッテム”はマナーが悪いといわれますが、一瞬で忘れ去るために意図的にやって、その後は何もなかったように振る舞い自分を取り戻すプロもいるんですよ」(今野)
いかがでしたか? 今回はスコアを書かずにプレーするメリットを紹介しました。
マスター=今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。
イラスト=野村タケオ
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