“芝の薄いライ”からのアプローチのコツ!ザックリせずに寄せるテクをコーチが解説
ラウンド当日、「ミスが止まらない」「いつもは出ないミスを連発する」「うまく打てない状況があった」。そんなときは、このレッスンをチェック!当日でも簡単にミスの対処ができるので、覚えておくととても役立つ。
今月は、薄芝からザックリせずに寄せるコツを柳橋章徳さんに教えてもらいました!
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芝の薄いライからのアプローチのポイント
「寄せる」よりも「乗せる」が大事。エッジから5メートル以内ならパターが安全!寄せようと思うとショートするので注意! パターを使う場合は、欲張って「寄せよう」とすると弱くなってグリーン手前で止まってしまいがち。「乗せて2パットでOK」と割り切って、ピン位置にとらわれすぎずに、まずはグリーン上に運ぶことを最優先しよう。
手首を使ってストローク
振り幅が大きくなるが、手元を大きく動かすのではなく(×)、手元よりもヘッドが大きく動くストローク(◯)をイメージしよう。インパクトが強くなってもいいので、しっかりヒットすることが大事。
大きなミスが出ない!「乗ればOK」と割り切る
芝が薄いライからのアプローチは、ライがよければごまかされるようなわずかなダフリでも大きなミスになるので注意が必要です。いちばん安全なのは、パターで打つこと。グリーン手前の芝に食われて距離感がわかりにくいですが、ダフリやトップなど大きなミスの危険はほとんどありません。欲張って寄せようとせずに、乗せることを最優先に考え、割り切って狙うことが大事です。
とはいえ転がりの計算が難しいので、基本的にはエッジまで5メートル以内くらいの状況限定の技だと考えてください。ポイントはしっかりインパクトすること。手首を固めようとせず、パンチが入ることを恐れずにボールを強くヒットして飛ばしましょう。
クリーンに打とうとしないほうが安全
パターでは寄せ切れない状況ではウエッジを使わざるを得ませんが、ウエッジを持つ際は「ダフらないようにボールだけをクリーンに打とう」と考えるのは厳禁です。
クリーンに打とうとしてヘッドが鋭角に入ると、少しのズレでリーディングエッジが刺さってザックリになります。むしろボールの手前からヘッドを滑らせて拾う感覚のほうがミスになりにくいんです。
ポイントはクラブを吊るようにハンドアップに構えて、ややトゥ側でボールをとらえること。ボール位置も手元も真ん中にセットし、ハンドファーストにしません。こうすることでウエッジのバンスが使え、しかもソールの接地面積が減るので、ザックリせずに滑って抜けてくれるんです。
「シャフト垂直」でボール位置は真ん中
クラブを短く持って、ボールの近くでハンドアップに構える。ボール位置は真ん中、シャフトが垂直になるように構えることでトゥ側のバンスが使える。クリーンに打とうとせず、少し手前からソールを滑らせてボールを拾うイメージ。
いかがでしたか? 皆さんも柳橋コーチのレッスンを参考に、薄い芝での打ち方を練習してみましょう。
レッスン=柳橋章徳
●やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。額賀辰徳らのコーチとしてプロを指導するほか、アマチュアへのレッスンも行なう。YouTubeで「Ready Golf TV-レディゴル」を配信。ゴルフ専門のオンラインサロンも運営する。
構成=鈴木康介
写真=相田克己
協力=ジャパンゴルフスクール
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