武井壮、ゴルフの「ティーチングプロ資格の取得のために…」猛練習で気づいたこととは?

百獣の王こと武井壮が、ツアープロを目指していろいろな経験を積むのがこの企画。今月は「マレット型に替えたい」ということでパター試打を実施。パットは得意なイメージがあるが、替えたい、しかもマレットに、の理由が武井壮らしくておもしろい!

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ショートパットを外すと精神的に疲れてしまう

ティーチングプロ資格の取得のために、ラウンドも練習も過去イチやっています。ラウンドはスコアにこだわるようになって80を打たない。つねに70台を出すようにプレーしていますが、そうなるとショートパットがすごく重要だと感じるようになりました。

2メートルくらいの距離をひとつ、ふたつ外すと、さまざまなことに対して重くのしかかってくる。実技テストは2日間あるのですが、1ラウンドでふたつ外すと、2日間でスコアを4つ落としてしまうことになります。また、パットはラウンド中のモチベーションにも大きくかかわってきます。ティーショットやセカンド、アプローチではいい球が打てたのに、パットでミスして、それまでのナイスショットを台無しにしてしまってのボギーは本当に心が折れる……。

今使っているブレード型のパターもまったくダメではありません。ストロークしやすいし操作性もいい。今年も男子ツアーのプロアマに出場しましたが、トーナメント仕様の高速グリーンでは抜群によくて、順回転のボールをそーっとラインに乗せさえすれば入ってくれます。しかし、重いグリーンでは、しっかり打とうとするとヘッドが軽くて小さいため揺れる。1メートルのパットですら、テークバックを引くときに不安感を覚えてしまいます。それでも要所ではきちんとカップに沈めてはいるのですが、こういうプレッシャーが続くと精神的にも消耗して疲れてくるんですよね。

それが最近、如実にわかってきて、試しにラウンド仲間が使っている大きいヘッドのマレット型を打ってみたのですが、ヘッドがスーッと引けてコンッと打てば入る。テークバックの安定感がまったく違うことに気づいたのです。

「重いなら強く打つ」では解決しない!

ということで「ショートパットの努力感を減らしたい」というのが何よりの理由。ヘッドが引きやすくて、球を出しやすいパターを探したい。テークバックの問題だけでなく「球を出しやすい」というのも大切で、最近は、テストの会場になる予定のコースで練習ラウンドをしていますが、グリーンの芝が長くて表面もやわらかい。テスト本番も同じような速さと固さだと聞きましたが、今のパターだと出足がよくない。出球が芝の影響を受けてヨレてしまうのです。

重めのグリーンは、厳密にいうとボールが長めの芝に沈んでいる状態になっています。その状態からは、慣性モーメントが大きく重みがある、球を沈んだところから簡単に持ち上げて、打球を直進させてくれるパターじゃないと、ミスしなくても外れることがある。それは打ち方ではなく「パターの性能のせい」というのも多々感じています。狙ったラインにストロークできているのに、下りのスライスラインでは出球がポロっと右に出る。フックラインも上りでは左にヨレることが何回もありました。

であれば、強めのタッチで芝に勝つ、ラインを消していけばよさそうですが、そうではありません。ショートパットを強いタッチで打つと、ミスしたら大きくミスるし、カップをクルンと舐めたら加速力がついて倍近く離れてしまうこともある。それに、タッチを強めるとソフトに打てなくなるため、その日1日のパット全体にも悪い影響が出てしまいます。

これらはすべて「マレット型に替える」がベストな解決法だと思い、ツアーでも人気のマレット型をお借りして打ってみましたが、マレットというカテゴリーでも形も振り心地も転がり方も1本1本全部違う! このことにも気づいたので、もっといろいろ試打して慎重に選び、テスト合格へと導いてくれる強力な武器を手に入れたいと思います!

武井壮
●たけい・そう/日本フェンシング協会会長、環境省サスティナビリティ広報大使など、芸能の枠を超えて活躍するマルチタレント。YouTubeでは「武井壮百獣の王国」を配信中。
●オフィシャルサイト gogotakei.com/
●twitterアカウント @sosotakei
●インスタグラムアカウント sosotakei

写真=相田克己
協力=日神グループ 平川CC、キャロウェイ、テーラーメイド、ピン

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