「飛距離250ヤード超!」女子プロ界・飛ばし屋3人の“飛距離を伸ばすコツ”を解説!
木元幸多郎コーチの解説で、女子プロのなかでも飛ばし屋といわれる3名のスイングから、飛距離アップのコツを探る。マネやすいものを取り入れて、飛距離アップを目指しましょう!
最初に、穴井詩プロのスイングを解説していただきました。
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スイングアークを大きくして大きな遠心力を使って飛ばす!
穴井選手は、コックを使わず、スイングアークを大きくして、大きな遠心力を使って飛ばしているのが特徴的です。
❷のバックスイングで左腕をピンと張って、ヘッドを遠くに動かしていますが、手元を先行させながら穴井選手は、コックを使わず、スイングアークを大きくして、大きな遠心力を使って飛ばしているのが特徴的です。
❷のバックスイングで左腕をピンと張って、ヘッドを遠くに動かしていますが、手元を先行させながらヘッドが最後に追いついてくるようにクラブが動くので、スイングアークが大きくなり、ヘッドスピードも速くなる。それに合わせて、体を左右に動かしてよりパワーを溜めたり解放をしています。体を左右に動かすのは、アマチュアがマネると体が突っ込んだり、軸がブレたりするので、その場で回る感覚のほうがいいかもしれません。
❻のインパクトはアッパーブローですね。今のクラブはスピン量が少ないので、アッパー気味に振ったほうが弾道は高くなります。テンプラが出てしまうのが怖いかもしれませんが、むしろテンプラが出る人ほどアッパーに振ったほうがミスが出ない。また、アウトサイド・インのカット軌道を防ぐことにもつながります。
穴井詩
●あない・らら/1987年生まれ、愛知県出身。165cm。今シーズンはリシャール・ミル ヨネックスレディスで4位タイ、宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメントで8位タイに入る。ドライビングディスタンスは260ヤードを超える飛ばし屋。GOLF5所属。
次に、体の動かし方について解説していただきました。
を上下に動かしてパワーを引き出す
山路選手のスイング写真は、ドライバーではなくフェアウェイウッドですが、ドライバーでは平均250ヤード以上を飛ばしています。穴井詩選手(上記関連記事を参照)と比べると、山路選手は体の上下動を使って飛ばしています。
トップから切り返しで、お尻を下げて沈み込み(❸❹)、そこからインパクトで体が伸び上がる。PGAツアーのプロでいえば、ローリー・マキロイ選手のような下半身の使い方をしています。お尻が下がると骨盤が前傾し、少しガニ股っぽくなるので、前傾がキープしやすくなります。
アマチュアは切り返しから体を回そうとするときにお尻が前に出て、体が起き上がってしまう人が多いので注意してください。また、前傾がキープできない人はツマ先寄りの体重になっている人が多いです。
❶のアドレスの時点で少しカカトにも体重をかけるようにする。すると、沈み込む動きでパワーを引き出すことができます。
山路 晶
●やまじ・あきら/1998年生まれ、宮城県出身。166cm。昨シーズンは樋口久子三菱電機レディスで4位タイ、ニトリレディスで3位タイに入った。ドライビングディスタンスは251.06ヤード。森六グループ所属。
最後に、葭葉ルミプロのスイングを解説していただきました。
始動前に左に体重を乗せて勢いをつける!
葭葉選手は足の使い方が特徴的です。❶からの始動に入るとき、少し左に体重を乗せてからバックスイングをしていきますが、このテクニックを使って飛ばしているドラコン選手はたくさんいます。ドラコン選手の場合、葭葉選手よりももっと大きく左に踏み込んでいきますが、その動きがクラブを振り上げる勢いをつけ、テークバックのスピードを速くしています。
タイプによりますが、バックスイングのスピードを上げれば、ダウンスイングでのヘッドスピードも上がるケースがあるので、マネてみるのもいいでしょう。ただし、左足に体重が乗ったままにならないように注意。
葭葉選手は❸のトップではしっかり右に体重が乗っていて、切り返しでは左に体重を移動。足を先に動かして体があとからついてくるように振っています。また、葭葉選手はトップでシャフトクロスになっていますが、これもヘッドの運動量が大きくなるので飛距離アップにつながっています。振り遅れの原因などにならなければ、シャフトクロスになってもOKなのです。
葭葉ルミ
●よしば・るみ/1993年生まれ、東京都出身。162cm。今シーズンは明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントで7位タイ、Tポイント×ENEOSゴルフトーナメントで2位タイに入った。ドライビングディスタ
ンスは254.75ヤード。富士住建所属。
いかがでしたか? 早速実践して飛距離アップを目指しましょう!
解説=木元幸多郎
●きもと・こうたろう/1995年生まれ、東京都出身。神奈川県相模原市のふたゴルフアカデミーと東京都港区のHIRO GOLF ACADEMYを拠点にし、幅広いレベルのゴルファーを指導。
写真=田中宏幸
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