「注目ウェッジ」を専門家が試打解説!自分にあった1本の選び方は?
今年の夏以降に各メーカーが新作を続々と発売。クラブコーディネーター・鹿又芳典氏が、最新ウェッジをコースで打ってみました。
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操作性なら「ジョーズ」、やさしさは「ハイ・トウ」
今年はノーメッキのウエッジが話題になっています。そのブームを牽引しているのがテーラーメイドの「ハイ・トウ」シリーズと、キャロウェイの「ジョーズ ロウ」。どちらもノーメッキという共通点はありますが、芝の上から打ち比べると違いをはっきりと感じました。
「ハイ・トウ3」はオートマチックに打てて、やさしさを感じるウエッジ。今作ではバックフェース側を削った重量を、フェースの上側にもってきたことで、前作からさらにミスヒットに強くなった印象です。スピン量も安定しています。アプローチが苦手な人でも使いやすいウエッジで、バンカーから打っても簡単です。
キャロウェイの「ジョーズ ロウ」は、操作性が高くてツアーウエッジの王道という印象。アプローチで高さを打ち分けたり、ボールにドロー回転をかけて寄せるようなワザも使いやすいです。
ソールバリエーションは「ハイ・トウ3」が3タイプ、「ジョーズロウ」が4タイプありますが、ソールの選び方としては自分の弱点をカバーしてくれる形状を選ぶのが基本。たとえばバンカーが苦手な人なら「ハイ・トウ3」のハイバンスや「ジョーズ ロウ」のWグラインドと相性がいい。フェースを開いて打ちたいタイプなら「ハイ・トウ3」のローバンスや「ジョーズロウ」のZグラインドがオススメです。
テーラーメイド ハイ・トウ3
上下左右のミスヒットに強い
打点が上下左右にズレてもヘッドがブレにくいので、弾道もブレにくい。ハーフトップしたときも、しっかりスピンが効きました。
SPEC●ロフト/50、52、54、56、58、60度●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールドHTLABEL(S200)など●価格/2万7500円
キャロウェイ ジョーズ ロウ
小振りなヘッドで多彩なショットに対応
歴代のジョーズに比べて、少しヘッドが小振りに見えて構えやすいし、球筋を打ち分けて寄せられるのでテクニシャン向けですね。
SPEC●ロフト/48、50、52、54、56、58、60度●シャフト(フレックス)/ダイナミックゴールド(S200)など●価格/2万9700円
いかがでしたか? 操作性ややさしさに注目するならぜひ紹介したギアを試してみてください!
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=日神グループ 平川カントリークラブ
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